このレビューはネタバレを含みます▼
始まりはちょっと厨ニみたい…と思いながら読んだけど、それぞれの人格が持つ個性と生きづらさに魅了されました。
その上いわゆる多重人格の脳内で、個々人がHしちゃうだと〜⁈その設定でだけでゾクゾクします。まさか脳内でBLが発生するなんて誰が想像したよ!(←officeノウシェア先生だよ)そして気付いてしまった。これって究極の近親相◯?いや自分で自分を犯してる自分相◯?…なんて考えてたらまたゾクゾク。
脳内人格の芽生えと形成、成長と変遷、お互いの関わり方などにも細かく読みどころが満載。あと脳内がぐっちゃんぐっちゃんだから脳外(現実)に戻った時にひと息つけるかと思うとさにあらず、優しくてバリイケメンの兄弟、夢明が常に側にいる不穏さよ。でもその不穏さにある種の快感を感じる私の脳も、ニア並みに欲深なのかもしれない…