おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】
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おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】

汐見モリ

お金と恋がスキになる

ネタバレ
2025年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 夜の街の青年に因果がめぐってくる。174頁

キャバクラのボーイをしている藤田理生(ふじた りお)に”パトロン”志願の広瀬雪典(ひろせ ゆきのり)が現れた。

リオはお金をもらいながら、広瀬を「つまらない奴」と切り捨てる。歓楽街は欲望が赤裸々に本性を現す場所。

広瀬はリオを好きだと言いつつ、恋人の距離に踏み込まない。なぜかいつもスーツでやってくる。それは大事な思い出と決意を思い出すためのアイテムだったのかもしれない。そこに広瀬の思慮深さが見えてきた。彼のいつも俯いている顔が嬉しさで手まで真っ赤になるとき。隠しきれない恋心を必死に抑えている姿が可愛いのにどこか切ない。

そうして旅行や食事にとおカネは飛んでいく。リオはしだいに広瀬が気になる。夜の街に女性はよりどりみどりだ。お金が切れたらサヨナラするだけと、割り切りの始まりだった。でも広瀬の打算のない献身に気持ちが割り切れなくなる。リオの奥底に隠れていた感情があふれていく展開が上手くて、んん~~いい!と叫んだ。

最後まで読むとリオも広瀬も好きになる。実は同僚・城田のツッコミ&アシストも何気に良かった。あとがきも楽しくて、じわっと効いてくる作品。
(追記:また、リオをレビューしたくなった。リオが広瀬を失いたくないと必死になるところ。ここからすごく鼓動があがる。「傷つけたら」「嫌われたら」どうしようと悩み。病院でも、真っ先に広瀬を思い出している。すごい変化。エンドの決めセリフで、とんでもない爽やかなイケメンに見える)
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