人魚心中【コミックス版】
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人魚心中【コミックス版】

鹿島こたる

人魚がアリエルに見えたら貴方も…?の世界

ネタバレ
2025年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 躊躇いなく人を殴ったりそれ以上の事もできてしまう…そんな男性の集まりがヤクザの世界なのだとしたら、彼らが身に付けているもの、そばに置くものは結局自身の見栄の為なんだろうなと。そんな男性に姐さんがいても、外には美しい若い女性がいるのだろうと…全部自分の為。そんなサディステックでナルシストなヤクザな男性がもし愛を知ったら、その相手はどんな人なんだろうなと、色んな作品を読みながら思っていました。なのでこの作品を読んだ時、あぁ…これだと思いました。そんな男性が愛するのは人ではなく、この世のものじゃないんだなと。納得しました。
縁あってこの作品を知ったのですが(感謝です)読んだ時はワー✨と、興奮しました。

作中で水島が盲目の青年にヤクザの世界には入れたくなかったと後悔の言葉を言うのですが、その時にはもう無意識のうちに彼は愛を知っていたんだろうなと。なのでそんな男性はヤクザの世界ではやっていけないだろうし、ましてや相手は不老不死の人魚。人じゃない欲求に最後は人をやめた水島が、初めて心が満たされるのが泣けました。本来ならそれを最初に与えるべきだったのは彼の親だろうに(水島、可愛い顔をしてるんです)

作中火野葦平の一節がありましたが、あれは河童からの水臭い手紙で。なのでふと、水島の人魚はどんな臭いがしたんだろうなと思いました。彼は気にならなかったか分かりませんが、磯臭かったのかなと思いました。

ネタバレしてしまいますが、あの河童は人魚を見た海岸の道案内で手紙を締め括っているのですが、送り先は人、男性なのかなと。既にこの世ならぬ河童と縁ある男性だから彼もそう永くはないのかなと思いましたが…。この時の作者の絵が、ビアズリーのサロメの様だったので、破滅的な人魚なのだろうなと。なのにこの水島のスゴい所はそんな人魚を愛しても、狂ってしまわない所なんですね。ライフルかなんか大きな銃を片手に、魚?人魚だろ?みたいな。カッコいい。さすが初恋が弥勒菩薩…✨。彼もまた伝説になって、妖怪になっていくんだろうなと。読みながらさぶちゃんでした。

弥勒菩薩は原始キリスト教のイエスでゾロアスター教のミトラ神(太陽神)が由来だという説もあるので、弥勒の世になったら、愛を知っている水島はミロクちゃんとまた幸せになるんだろうなと思いました。はぁ、痺れました。カッコいい✨✨
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