髪と罅
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髪と罅

7区

のばす髪と片想い

ネタバレ
2026年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 片想いの時間を、伸びる髪にこめる。207頁【読み放題にて】

大学受験に失敗した倉内大志(くらうち たいし)は同級生の松田に想いを募らせている。その気持ちを親友の国良聡洋(くによし)だけが知っていた。

松田の好みは「髪の長い子」。国良は「髪を伸ばして告白しろ」と背中を押す。顔立ちが綺麗でモテてしまう大志。いつも誰かが交際を申し込んでくる。でも大志の視線は陽気な同級生にしか注がれない。「罅」が少しずつ沁みてくる。

親友、国良は大志をずっと大事に見守っている。
(モテるなら国良の方じゃないかと何度も思った)
一方通行の恋でいこうと決意したのはいつなんだろう。彼の秘めた想いはしだいに成長していく。
最後の電子限定3pの描きおろしが胸を打つ。感情がモノローグに滲みでていて、ジンとくる。

(小さなつぶやき:タイトルの響きが耳に残る。「髪と日々」にも読めるなぁと思っていたら書き下ろしのタイトルだった)
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