雪と松【シーモア限定特典付き】
」のレビュー

雪と松【シーモア限定特典付き】

高橋秀武

儚い世だからこそ2人の結びつきが堪らない

ネタバレ
2026年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きすぎる余りレビューが書けず温めまくって約3年…タイミングを逃して寝かせすぎました。
当時は時代劇BLに馴染みがなく、何となく手に取るまで時間がかかったんですが、今となっては高橋先生作品の中でも1・2を争うほど大好きな作品です!!
それに「ひでたけ」ではなく「ひでぶ」先生と知ってめちゃくちゃ衝撃を受けた記憶が。しかも今気づいたスマホで打ち込むと一発変換♡
私も好きですが、誰もが知る某有名漫画をリスペクトされてらっしゃるのかな?とか色々と考えを巡らせてしまいました。

久々に読んだら最後まで止まらない〜余韻に浸るを繰り返す!←これが寝かせる原因。。現在よりもしっかりとした輪郭で描かれる独自の世界観含めて圧巻です。刑事もののイメージが強いですが、是非また時代劇ものも手がけて頂きたい!
人を惹きつける色香を纏う雪と村医者松庵との人情味溢れるストーリー。冷たい第一印象を受けた松庵ですが、結局のところ雪にベタ惚れなのが浮き彫りになってく可愛さや、松庵の人柄を目の当たりにした雪がさりげなく惹かれていくまでの描写もいい!胃袋は真っ先につかまされてますがね(笑)
お互いの欠けた何かを埋める様に重ねられる身体と雪の張り付いた後れ毛と流し目が印象的で、静寂な中に潜む濡れ場も独特。
第二の人生の起点となった松庵との暮らし、村に馴染んでいく姿、雪に刀傷を付けた佐吉の登場にそれぞれの過去含めて物語が更に面白く奥深くなっていきます。
しかしですね、この佐吉の兄貴が野心を燻らせるいい男でホント困る〜!雪の昔の男という肩書きまでついた最強な当て馬。
甘い言葉で巧みに雪を取り戻そうとする駆け引きもあって、松庵先生大ピンチ!?
不完全な自分ごと受け入れてくれた大きな愛に救われ、心の中では既に答えは出ていた様で…確かに当初は思いを通わせていただけに切ない佐吉との決別。

ふらっと出て行っても松庵の待つ家が雪の帰る場所。その2人の再会シーン言葉はなくとも伝わってきました。

激動の時代を超え新たな時代へと向かった先の共白髪な2人が相変わらず仲睦まじくて。中にはあの人も!後から押し寄せる余韻にお気をつけ下さい!私はもれなくその波にのまれました(笑)
いいねしたユーザ11人
レビューをシェアしよう!