ぼくらの恋はままならない
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ぼくらの恋はままならない

音流ねるね

激情なきオメガバース

ネタバレ
2026年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生たちの視線は一方通行、描かれた三角形 171頁 星☆3.8

河野悠真(ゆうま)は宮原歩(あゆむ)に恋をして、その歩がアルファの都築彼方(つづき)に想いをよせる。
悠真はオメガらしくない体質の持ち主。大人しくて消極的な17歳。同じオメガの歩は明るくてポジティブな性格。前向きで元気いっぱい。対照的に都築は隙がなく、冷たい印象だ。

初コミックスの作画は緊張のためか硬さが感じられる。そこから頁をめくると、ここはオメガバースだった?と設定を忘れるくらいの青春もの。
オメガの恋も真剣だが、アルファが悠真へ熱い視線を送っていた。都築は、歩が魅力あるオメガであっても、級友以上の距離に踏み込ませない。ひとたび相手が悠真になると、近づいてしまいたくなる。この重要な盛り上がりが、なんと淡々と進んでしまう(ええええ!)も、もったいない。こっちは、胸キュンかつハァハァいいながら振り回されたいのだが。やんわりと穏やかな展開に。バースものの激情タイプとは、一味違った

しかしそれは、可哀そうな誰かを作りたくなかった作者の意図かもしれない。だからこそ、悠真は深い哀しみに落ちなかったし。歩はしなやかな強さが魅力になっていく。

一方通行の恋はままならないまま、その代わりに友情ではつながった。最後は、ほろ苦い甘さがじんわり残る彼らの恋
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