雪はともえに
」のレビュー

雪はともえに

田亀源五郎

大正時代を調べたりしたくなりました。

ネタバレ
2026年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 田亀作品は私にとっては星を付けることなど烏滸がましいものばかり。
ですがやはりいい作品はレビューをあげたい…。

本作品は大正時代、東京に生きた一人の男(ゲイ)が何を感じどう生きてゆくかのお話らしいです。
ゲイと言っても如何にもゲイ目線という色眼鏡的表現ではなく、一人の人間として男としての物語なのだろうと思います。
先生もあとがきに書かれていらっしゃいますが、大正時代は短い間に色々なことが起きる。
戦争・パンデミック・震災…時代が動いてゆく様が現代と重なり、先生は手ごたえがあるとおっしゃってますが読者としては今の時代をなぞるようで楽しみでもあり少し不安を覚えたりもいたします。
他にもモガの望月女史の生き方や感じ方も女性である私にとっては興味深く、主人公の春光と画家翠帳をみつめる視線の真意も気になるところです。

現1巻はまだ2人がそれぞれの人生を歩み出会い…という段階。
些細なことだけれども大きく揺るがされる心を大事に守りながら生きてゆくふたりが不憫にも感じ逞しくも感じ。
見守りたい先を見続けたいと思うのでした。
これからまだまだ時代は大きな出来事が山積みですがこの時代のうねりをどう乗り越えてどこに流れ着いてゆくのか。
彼らの、望月女史の幸せはどこにあるのか。
今から次巻が楽しみで仕方ありません。

とてもとてもとても男臭いけれど、その中にある可愛らしさのある男たちが好きです。
そして装丁が「円と球」さま~♪
いい表紙だな~と眺めておりましたがやはり!と。
また次巻、追記確定作品です…。

**1巻192ページ**
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