レビュー
今月(6月1日~6月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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ノンケバツ1、いい味出してますね2016年3月9日オヤジ攻めと美形受けを探して辿り着きました。見事アタリでした。
キャラクターのことを可愛いと思う事は、他の人より少ないのですが、島野くんは異例でした。ピンク色のあれが出ていて、生意気で健気で愛しい。
実際にノンケが惹かれあっていく過程って、こんな風に曖昧な感じ(いい意味で)なんだろうなと思わせる自然さが程よかったです。
ひとつだけ、1巻の時点ですが、ノンケの黒川はなぜ島野くんの気持ちをいとも容易く受け入れたのかという疑問が残ります。黒川が島野くんに惹かれていく描写も、もう少し明らかだったら良かったかなと思いました。 -
あまりにも話題&高評価だったので2016年2月11日表紙からもわかるように繊細で、線が細く少し憂い帯びた綺麗なキャラクターばかりで、この作者の作風だけを求めて買われる方も多いかと思います。
一巻までしか読んでいないので、次巻以降どのような展開になるのかは知らない上で評価させて頂きますと、内容の充実さに関しては、評価に対してあまり芳しくありませんでした。
恋に落ちる理由になった出来事や、想いが膨らむ段階などの描写が少なく、まるで二人が恋に落ちるのが当たり前のような、少女漫画のようなスムーズなお話の展開が不自然に感じました。
BLにリアルを重視する方には、物足りない作品かと思います。 -
ただ暗いだけでなく、堕とし方が良い2015年12月11日闇社会の理不尽さ、憤り、プライドと理性の崩壊、肉体の快楽、そして虚無感。様々な方向から精神的に蝕ばまれていく、良識ある主人公の道徳心が崩壊していくプロセスが安っぽくなくて良かったです。
どんなに精神が健康な人でも、快楽に堕ちる人間の浅はかさ。快楽に身を委ねる事の心地の良さ。守らなくてはならない存在と、チラつく純情。人としての理性の狭間で、それらがない交ぜになり苦しむ。
綺麗な書き方ではなく、世界観が強く味のある絵だったので(このお話の場合はそれがとても良い)ものすごく見入ってしまった訳ではないのですが、やはり結末は気になるので次巻も購入予定です。 -
ヨネダ先生の作品は、BLではなく人生。2015年11月5日愛の言葉を一言も使わずして「愛してる」を伝えられるBL漫画家さんは本当に限られていると思います。
よくある、足さずに引くという表現の手法の問題だけではないです。
白い紙に黒いペンで愛してると書くのではなく、白い紙の端から気が遠くなるくらいの範囲を黒で塗っていき、最後に愛してると白い部分を文字にして残すような、ヨネダ先生の物語にはそういった納得できる蓄積があります。CP二人の、互いが互いでなくてはならない理由が、綺麗なものも汚いものも黒く塗った分だけ無数に存在していて、その残りが「愛してる」になっただけなんだなと思わされる、そういうところが好きです。信頼できます。
なので、悲しいことに、もう何を読んでも簡単な理由では満足できなくなりました。 -
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