レビュー
今月(11月1日~11月30日)
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シーモア島
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投稿レビュー
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しゃべくり漫才




2025年11月12日タイトルの長い、ラノベ原作の貴族だのなんだのの漫画を大量に読んできましたが、こりゃあ面白い。
読了感を例えるなら、「お笑いで『勢いで押す若手のコント』ではなく『ベテランの機知に富んだ漫才』を見た後の感覚」です。絵がそこまで好みではなかったのですが、芯のある内容にがっちり掴まれました。
笑える場面では、よくあるしょーもないギャグでズコーッみたいな、あぁ笑わせようとしてるなー、というものではなくて、間を活かしながら面白い話をまくし立ててきます。それがまた物語の中に違和感なく溶け込んで良い味を出しており、癖になります。
他の作品だと、言葉遣いも結構間違っていたり、このキャラこんな話し方するかな?と白けてしまう作品もよくあるのですが、こちらの作品では今のところそういったものが全くなく、毎回良い方向で想像の斜め上が来るので、先生方(あるいは編集の方)皆様頭がいいんだろうなと思います。
ストーリーもちゃんと中身があって、取ってつけたような設定や意味の分からないご都合主義も見られません。コマ割りや表情の切り取り方、展開のさせ方も、とっても上手。絵もデッサンが狂わないから安心して読める。
一言で言って「上手い」作品。
続きが楽しみです。
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ASDとADHDなのかな?




2025年10月16日宇野くんがASDでこばくんがADHDということかと思いました。
興味のないことは眠くなるし(注意欠陥)、貧乏ゆすりが止められないし(多動)、目の前のことが気になるとそっちに気を取られて(衝動)すぐ忘れ物をしてしまう。
私自身がADHD当事者です。読んでいる間何度も泣いてしまいました。
ADHDの方はわかると思いますが、一生懸命その場で覚えたことも本当にポカンと忘れてしまいますよね…
今だってこんなに感動してレビューを書こうとしてるのに、主人公2人の名前が出てこなくて困りました苦笑
こばくんと宇野くんが優しいのは、2人とも「できない」辛さ、馬鹿にされる悔しさを知っているから。「普通」がどれだけ難しいのかを知っているからですよね。
こばくんが「俺 バカなんだ」と言った場面、涙が溢れました。自分では認めたくないけど、私ってバカなんです。幼稚園児でもできることができないんです。皆の「当たり前」が、私には「ひどく難しいこと」なんです。
でも、「普通のレベル」ができないと「バカ」なのかな?
宇野くんが宇宙のことをとてもよく知っているように、私だってあなたより秀でた何かがあるかもしれない。
凸凹があってもいいじゃないと、作者さんは言いたいのだと思います。
先日同窓会があり、高校の時に私を馬鹿にしてきた友人に会いました。彼女は高校時代、部活に文化祭、試験、受験…と、多方面で結果を出せるスーパーガールで、モタモタする私のことをいつもバカだバカだと言って笑いの的にしていました。
でもそんな彼女は30代半ばになった今、とても丸く優しい女性になっていました。彼女も色々と苦労したようで、年を経て尖っていた部分が削れたようです。
苦労すると人は優しくなれるようです。
だから、苦労を人一倍知っている宇野くんとこばくんはこんなにも優しいのでしょうね。
この漫画は病名など一切出て来ませんが、凸凹のある人間が普段どんな気持ちで日常生活を送っているのか、どんな苦労があるのかを前向きな形で描いた、素晴らしい作品だと思います。 -
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最後は駆け足だが面白かった




2025年3月13日サクサク進む展開なのでテンポよく読めます。
最後の方、少し絵が雑になった感じがしましたが、ドラマの進捗に合わせて書いたから?なのか、ラストに勢いを持たせるためにあえてこういう書き方にしたのか分かりません。
6巻まで発売されてる時点で読み始めてしまったため、オチが気になって気になってネタバレサイトを読み漁り、結末がわかった状態で7巻を購入しました。あとちょっとで7巻が発売されて面白く読めたところ、ネタバレサイトを読んでしまったため、「なるほどー!」という感動ではなく「あ~あの記述はこういうことか〜、確かにあのサイトで言ってた通りだな〜」という感想になってしまい…我ながらすごくバカなことをしたなぁと反省(笑)
昔はオチを先に知ってその表現の仕方を楽しむというやり方を好んでいたのですが、段々年を取って読んだ漫画の数が増えれば増えるほど(=つまり課金額が多くなればなるほど)、お金を払って楽しむ価値を考えるようになるんですね。
今回の教訓として、推理系ミステリー系は絶対にオチを知らない状態で読むべし、と学びました。 -
面白かった。けど既視感ある。




2025年2月13日普段は少女漫画とか現代物ばかり読んでいて、少年漫画はメジャーなもの(ほぼ最初の数巻)しか読んでいないので、【描画の繊細な鬼滅】【日本書紀風ワンピース】【歴史物系呪術廻戦】という印象でした。でもまだ始まったばかりなので面白かったです。今後同行メンバーが3人以上に増えて、都度その回想に数話取られたり展開のリピートが来たら脱落すると思います。少年漫画がお好きな方ならバッチリしっくりくるのでしょうね。竜の絵と万年筆で描いているという扉絵がとても綺麗です。鬼滅くらいトントン完結してくれれば頑張って最後まで読めるのですが、それでも主人公と仲間たちは死なないのでしょうから、デス・ノートみたいな、キャラのファンには衝撃!だけどそれがリアル><みたいなものを期待してます← トーナメント式バトル漫画じゃ無理ナノかな
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ベル・プペーのスパダリ婚約から




2024年12月27日ベルプペーの方は絵がとても綺麗なのですが 、原作を少し拝見したところ内容があまり深くなさそうだったので、こちらの方が面白いというレビューを信じて読んでみました。
絵がすごく上手いわけでもなく、格闘シーンなどは正直うーん…ですが、内容がビジネスメインなので、そこまで気になりませんでした。というか話の中身ならこちらの方がずっと面白いです。中国の白磁やら養蚕やら着眼点がイイね👍。実在の名前を厨二アレンジしたカタカナ名が出てこないのもいいです。(実はそれが一番イライラします)ウォーアイニーシャオレイの書が下手すぎたので★-1です(笑)もうちょっとマシなフォントがあったのでは…?
でも私もこんなビジネスの才が欲しいと思いました。 -
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大嫌いな野良猫を見る目が少し変わった




2024年6月28日死にプロから白川先生をたどってこちらの作品を知りました。
死にプロのキャラクターは西洋の美男美女ばかりで現実感がありませんが(だからいい(笑))、こちらは日常にいそうな日本人のキャラクターでずっと現実的なお話でした。
私自身は大の犬派で、猫もかわいいとは思いますが、野良猫が大嫌いです。自宅が野良猫の糞尿被害にあっているので、どんなにかわいい子猫でも追い払います。しかし本作を読んで、猫目線で考えたことがなかったと気づかされました。
また、この先生は喪失感を表現するのがとてもうまいと思いました。
死にプロの方はもう絵も構成もすべてが秀逸すぎて絶賛としか言いようがなかったのですが、こちらの作品はそれだけではなく色々考えさせられました。 -
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全てが秀逸。髪型が違うのに全く気づかない




2024年6月25日手足関節の描き方や動き、抱きかかえるときの重量感、服の素材や皺の表現。心情が最も効果的に伝わるであろうアングルや効果音。間延びせずしかし印象に残るコマ割り。キャラクターを引き立てるべく美しく描き込まれた背景等々…漫画における全ての要素において白川先生が秀逸すぎます。
オリアナ→ハーマイオニー、ヴィンセント→マルフォイというのもめっちゃ納得です。エマワトソン(ハーマイオニー)は、トムフェルトン(マルフォイ)が初恋相手だと公言してますので意識してなのかは分かりませんが、その夢のようなお話が、白川先生のこの最高に美しい絵で実現したと思いました。
どハマリして別サイトで最新話が掲載される度に何十回と読み返し、毎度続きが気になり夫と子供が寝てから原作を明け方まで読みふける日々(笑)
話の内容自体は時をかける少女とか、よくあるやつと思ったのですが、白川先生の漫画化の仕方が上手すぎてのめり込みます。
先が知りたすぎて原作小説も読みましたが、色々ツッコミどころ満載で、でもやはり漫画から入っているのでそれなりに違和感も埋められ、小説を読み切った感想は、あぁなるほど、本当に漫画家さんの技量がすごい…でした。
・何と言ってもキャラクターが本当に動いている。不自然な姿勢がない。手が美しい。
・心理描写が素晴らしい。いつの間にか物語に入り込んで喜怒哀楽を共にしている。
・キャラクターの描き分けが上手、誰が誰だかわかる。年齢によって顔つきも違うから、回想シーンが分かりやすい。ウィルントン先生が年長者の顔で、マクゴナガル先生ー!でした。
・小説の行間の表現、構図やコマ割り、セリフのテンポ(セリフ自体も漫画に合わせて違和感をなくしている)、音や景色の伝え方、その他諸々とにかく上手い。
作品評価4.9に心底納得する作品です。
【追記】
パジャマ姿のオリアナの前髪がセンター分けになっていることに今気づきました。
なんだか大人っぽいな~と思ったらまさかの前髪が違う…!!髪型の変化に気づかないなんて、漫画ではありえないと思っていました。
それくらい顔や体格、話し方や雰囲気で人を描き分けていることに衝撃です。白川先生の画力にますます脱帽しました。 -
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