レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
-
情熱を感じられます2013年1月19日「この札はきみがくれた情熱」
私がこの作品から最も強く感じられるのは、情熱です。
一生をかけて、全てをかけて、情熱を傾けることができるものに巡り会える人間は、いったいどれくらいいるでしょうか?
千早にとってはそれが競技かるたで、彼女が一生懸命に、まっすぐに、ひたむきに進んでいく様子は、周りの登場人物、そして読んでいる私の心を惹きつけていきます。情熱を傾けられる何かに、私も出会えたらと、強く思います。
キャラクターがみんな個性的で魅力的で、笑いあり涙あり、とにかく読んだらはまること間違いなし!だと思います。もう何度も繰り返し読んでいるのですが、今でも毎日、少しでも空き時間があると思わず読んでしまいます。最近では、もう一度百人一首を勉強して覚え直そうと、高校の時の教科書を引っ張り出してきました(笑)
続きが早く読みたいです!これからの千早や太一、そして周りのみんながどう成長していくのか、本当に楽しみです。 -
生きることは恐いことかもしれない2013年1月19日人は一人では生きていけない、それは聞き慣れた言葉ですが、人と関わるということ、誰かと深く付き合うということは、本当はとても恐いことなんだと、思わされる作品です。他人が自分のことをどう思っているのか、大切な人が自分の知らないところでどんな顔をしているのか、知ることはとても恐いことです。だから、他人と深く付き合うことができない、付き合っているつもりでも本当はできていない、そういう人は多いと思います。この作品は、そういう人間の深淵を描いていると思います。
でも、それだけではなくて。恐くても知りたい。逃げずに受け止めたい。大切な人のことを知りたい。そう思って一歩ずつ前に進んでいく登場人物たちの、強さや成長を感じられる作品です。
彼女たちの歩いていく先を、見届けたいと思います。