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今月(6月1日~6月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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海を見ていた午後2024年3月17日表題作ミッドナイトブルー、亡くなった同級生への淡い恋心のお話。読んでいると何故だかユーミンの「海を見ていた午後」を思い出す。思い出の場所、何気ない会話、そっと見つめた横顔、もう2度とは戻らない時間、伝えることのなかった想い。ゆっくりと揺蕩う描写の中に、時折細く悲しい叫びが聞こえる。
山手から海を眺める。光に反射した波間の白いきらめきやソーダ水の中を見て、1人物思いに耽る。あの頃が戻らないことはとうに分かっている。もうとっくに諦めている。それでも、今では思い出すのにも時間がかかる遠い痛みをここで反芻する。そっと目を閉じ、静かに想う。そうすれば、私は思い出の中のあなたにまた会えるから。この痛みを繰り返し、悲しみや輝かしいあの日々をゆっくりと胸にしまうのだ。永遠に永遠に。忘れないように。遠くでかすかに汽笛の音が聞こえる。 -
君は天然色。2023年3月29日TVを流し見していたところ「君は天然色」が流れてきて、ハッと見入ると、美しく青い世界観!!これは、面白そうだと思い、シーモアに飛んで参りました!
アニメでは、ゆるフワ〜な雰囲気と主題歌が合わさり、そちらも素敵なのですが、漫画だとなんとなく辻褄が合わない、なんとなく不安だなと思う要素が散りばめられていて、ただのゆるふわで終わらない、この漫画の凄みを感じます!
いや〜映像でも、十分美しさが際立っていましたが、表紙や時折、挟まれるカラーページも見ていて引き込まれるような素敵な青色です。もう、このカラーページを読むだけでも、価値があります!
くーちびるーつんとーとがらーせてーと歌いながら、海を見に行きたくなる、そんな漫画です。 -
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青年誌掲載の女性向け漫画好きにオススメ!2023年1月6日私は、青年漫画誌に掲載されている女性向け漫画が大好きなのですが、(ですので、青年誌を検索して、表紙でビビっとくるものを選んで読んでいます。)この作品は、久々の大当たりでした!
まず、表紙からも分かるように美麗な作画と構図!!そして、内容も魔術を題材としながらも、新しい視点で斬新かつ、アクションシーンも豪快で読み応えが十分!また、愛を知らないギドとそんな彼女に愛を教えてあげたいんだと伝える魔術師アシャフ、この主役2人の関係性が、たまらなすぎて、きっとこの設定が刺さる方々は、多いはずだと自信を持ってお届けできます!笑
どのページも美しく作り込まれた繊細な筆致で描かれるダークファンタジー!!言葉にするだけで、面白さ抜群だと思うので、まだ読まれていない青年誌に掲載されている女性向け漫画好きの方には、強くオススメしたいです!! -
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超絶妄想炸裂ワールド。2023年1月4日なんだか日々の生活に疲れてしまったなという時にオススメ。脳内で妄想ドタバタ劇を日々繰り広げるヒロインと他人の考えていることが(本当に)分かってしまうイケメンな御曹司とのほっこりするラブストーリー。設定だけ読むと、メルヘンでふわふわして少女漫画のようだが、やさしい世界観に、世渡りに疲れたオトナの心がほぐされる。歳を重ねるとココロは強くはなるけれど、時々どっと疲れてしまう。誰にも邪魔してほしくないし、何にも傷付けられたくない。そんな気分の時に読むと、心がじんわり温かく、世の中捨てたもんじゃないなと前向きになれる。自分にやさしくしたい時に、ぜひ!
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yamaさんの「春を告げる」2022年2月20日この漫画を初めて読んだ時、正確に言えば、1巻の扉絵を見た瞬間に、yamaさんの「春を告げる」が、脳内で再生されました。漫画の舞台は、少し未来の九龍城砦で、歌の舞台は、東京。全く舞台は違うのに、何故なのだろう。春を告げるの歌詞の何とも言えないエモさと、ポップだけどノスタルジックなサウンド、漫画の少し湿っぽい熱気が伝わってくる、行ったことはないのにどこか懐かしい気持ちを感じさせる九龍城砦での描写。緩やかに、だけど確実に終わりへと向かっているようなそんな終末感のある雰囲気が、リンクしているからでしょうか。今でも、この漫画を読む時は、「深夜東京の六畳半〜」が流れてきます。
この漫画は、基本的にミステリーロマンスであると思いますが、何故だかどうして、こんなに切ない気持ちになるんでしょう。読んでいると、時々、自分が何か本当に大切なことをすっかり忘れてしまって、それに全く気が付かずに生きているような気分になります。多くの漫画を読んできましたが、こんな感覚を体験できる漫画は初めてで、本当に本当に大好きな作品です。
眉月先生の漫画は、絵、特に女性が本当に艶っぽく、唯一無二の色気と空気感作りが魅力だと思っていて、今作も繊細で作り込まれたストーリーと相まって本当に素晴らしい作品になっています。ぜひ、多くの人に読んでいただきたいです。
最後に、もしアニメ化するのならば、ぜひ、yamaさんの春を告げるをエンディングに、お願いします!!!笑 -
最高傑作2022年1月30日緻密に練られたストーリー、すべてのキャラの造形が格好良いことは言うまでもなく、後半に進むにつれ、謎が解き明かされていくこのワクワク感!まだまだ、完結していませんが、本当にあらゆる面で完成された作品だと思います!30巻もあるし、なかなか手が出しづらいな〜なんて思われている方がいたら、今からでも遅くない!早く読み始めてほしいと強く強く推したくなる漫画です。まだまだ、解かれていない謎がたくさんあり、どのように物語が終着するのか先が読めないところもおすすめするポイントです。きっと読んだら、ハマってしまって、セバスチャンにメロメロになること間違いなし!!!笑
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