フォロー
0
フォロワー
0
総レビュー数
28
いいねGET
36
いいね
28
レビュー
今月(6月1日~6月30日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
-
学園アリスのキャラクターが勢ぞろい2024年9月5日学園アリスのイラスト集の2冊目です。1冊目の続きから作品完結までのイラストが掲載されています。前回と同様にそれぞれのイラストには樋口さんのミニコメントがついています。
学園アリスは物語の中盤から終盤にかけてストーリーの内容が重くなっていくので、白黒のイラストだとシリアスに感じられますが、カラーで見ると雰囲気が違います。樋口さんの描くイラストは全体的に柔らかくて優しいタッチなので、それが理由かもしれません。あと物語の序盤ではツンツンしていることが多かった棗の表情が、後半になるにつれて笑顔が増えて柔らかくなっているのも良いですね。
この本の終盤に掲載されている『学園アリスキャラ別ご当地日本地図』では、自分の生まれ故郷がお気に入りのキャラクターの出身地で嬉しかったです。
学園アリスの作品が好きな方にはおすすめできる本です。余談ですが、前回レビューした学園アリスのイラストファンブックに載っていなかった裏表紙がこの本に載っていました。一方でこの本の裏表紙が見れなかったのは残念でした。気になって調べてみたところ、前回のイラストファンブックと同じく、棗と流架のペアが描かれていることが分かりました。 -
表紙は素敵。でも裏表紙が……。2024年8月7日子どもの頃から学園アリスの作品が大好きなのですが、イラストファンブックはしっかりと見たことがなかったので、電子書籍で購入しました。
懐かしいと思えるイラストがたくさん掲載されていて、そのひとつひとつに作者の樋口さんがミニコメント(裏話)を付けているのですが、内容が興味深いです。例えば、1枚のイラストをどのように描いたのかとか、イラストで失敗したなと思ったところとか、イラストに対しての読者さんの反応などなど。漫画の扉絵や雑誌の巻頭カラー、付録のイラストは過去のイラストと内容が重なっていけない上、季節も考慮する必要があるので、私たちの知らない所でイラストを見ただけでは分からない、色々な苦労があったのだろうと伺えます。しかも、漫画の連載と並行してやっていることを考えたら本当にすごいなと。今みたいに便利なツールは当時はあまりなかったでしょうから。
私はコミックスに掲載されている白黒のイラストしか見たことがなかったので、この本でたくさんのカラーイラストを見ることができて嬉しかったです。しかも学園アリスの作品が海外まで展開されているとは初めて知りました。ファンとしてはとても嬉しいことです。
スペシャル企画の『禁断の質問のペエジ(◯◯さんに9つの質問)』では、キャラクターの特徴や性格が見事に出ていて面白かったです。個人的に蛍のお兄さんが妹(蛍)に振り回されているところがお気に入りです。
1つ残念だなと思ったことは、裏表紙が掲載されていなかったことです。電子書籍の関係上、仕方がないことかもしれませんが、せっかくの『イラストファンブック』なので見たかったなと思いました。 -
まずは牌効率から2024年7月19日麻雀でたくさん勝ちたい!と思った私は、先月レビューした小林剛さんのスタートアップドリルで一から勉強を始めました。そしていざ、ネット麻雀の対人戦へ……。下位が続き、ある日の対局で持ち点がマイナスに。麻雀用語で『ハコ』と表現するらしいのですが、夜も眠れなかったくらい悔しさが大きかったのです。そこで再度座学をすることに。
「強くなりたい」という一心で、インターネットでおすすめされている麻雀戦術本を何冊か購入して読んだものの……、なぜか頭に入らない。『初心者でも分かる』と書かれているのに、理解できない。なぜ? どうすればいい……。そんな時に出会ったのがこの本でした。
麻雀は『牌効率が全ての基本』と言われており、牌効率を理解していないと、手役を狙うことや、守備力を高める打ち方にも繋がらないとこの本に書かれています。この本を読んで、私が他の戦術本を何度読んでも理解できなかった理由……つまり、麻雀の基礎である『牌効率』がしっかり身についていなかったから。ということが分かったのです。
別の戦術本で『まずは牌効率を理解すること』と書かれていたので、牌効率専門の本を探しているうちに辿り着いたのがこの本でした。「麻雀でたくさん勝ちたい」という気持ちがあったからこそ、出会えた本です。この本を地道に読み続けてからは、持ち点がマイナスになることがなくなり、平均順位も上がりました。値段は少々高めですが、個人的に買って良かったと思える本です。牌効率がある程度理解してきたらベタオリや押し引き、点数計算についても勉強していきたいなと思います。 -
1週間でマスター! コバゴー式 麻雀 短期集中スタートアップドリル
これから麻雀を始めたい方へ2024年6月5日紙の書籍で持っています。この本は今まで麻雀に触れたことがない超初心者に対して、基本的なルールや役がある程度身につけられる麻雀入門ドリルになっています。私自身も、麻雀を学び始めた頃はこの本を使っていました。少し麻雀に慣れてきた今でも、役の確認用に手に取ることがあります。全7章構成なので、1日に1章学べば、1週間で麻雀の基本が身につく流れになっています。
ただし問題の内容としては、初歩的な問題ばかりなので、ずっと麻雀をやられているベテランの方や、基本は身についているけれど、今よりもっと強くなりたい、ネット麻雀で上の段位を狙いたい、そして将来はプロに……と考えている方には、この本だけでは全てを網羅できない上、内容が物足りないと思うので、他の麻雀の本や動画を利用して勉強することをおすすめします。
かつては『酒・タバコ・ギャンブル』のイメージが強かった麻雀ですが、最近では、老化防止や脳の活性化につながるゲーム、いわゆる健康麻雀として注目されています。Mリーグの発足や、場所を選ばずにできるネット麻雀の影響も大きいでしょう。 -
『書くこと』が好きになるかも2024年5月3日とあるテレビ番組の本の紹介のコーナーにて、取り上げられていた1冊がこの本でした。運命だったのか、日頃は漫画以外の本に興味を持たない私が惹かれてしまい、紙の書籍を購入しました。
惹かれた理由の1つが表紙です。海底の景色の描き込みが魅力的でインパクトがあります。詳細は省きますが、表紙だけでなく中身(1ページそれぞれのデザイン)にもこだわりが感じられ、読んでいる自分もまるで表紙のタコくん(名前はタコジロー)と一緒に海中の世界にいるような気分になります。1つネタバレをしますが、この本の最後には袋とじのおまけがついています。なぜ袋とじにする必要があったのか……、この本を最後まで読んで納得。この袋とじは電子書籍ではどのようになっているのか分かりませんが、袋とじを開ける時のワクワク感は、紙の本でしか味わえないものでしょう。
この本は『書くこと』をテーマにした物語で、中学生を対象に書かれたものらしいですが、大人が読んでも楽しめます。読みやすい文体でかつ、主人公の中学3年生のタコジローくんは反抗期で、お母さんに対してイライラしたり、同級生との複雑な関係や、何も取り柄がない自分に対しての悩みが取り上げられていたりと、同じような経験をした方には共感できる内容だと思います。
作者の古賀さんのブログ(note)にも綴られていましたが、編集担当の谷さんやブックデザイン担当の佐藤さん、イラスト担当のならのさんをはじめとした多くの方によって、さまざまなこだわりを詰め込んだ、仕掛けが盛りだくさんの本に仕上がっています。関わった人たちの全ての想いが伝わる素敵な本です。 -
彼らの想い2024年4月1日試し読みから続きが気になったので購入しました。異性、同性、表題作の兄妹など、さまざまな関係の2人を焦点に当てた短編集です。7作の読み切り(シーモアの作品紹介では6作と書かれてありますが)と2作の番外編で構成されており、番外編は『(タイトル)after』とあるので、同タイトルの続き(後日譚)になっています。ただし『夜をとめないで after』は別冊の『夜をとめないで』の後日譚になるので、読まれていない方は目を通すことをおすすめします。
主人公は思春期や反抗期の女の子が多いです。そのほとんどが何かしら大きな悩みを抱えていたり、癖のある子たちです。この時期の子どもたちは何を考えているのか分からない。分かったとしても彼らに真摯に向き合うことができるか……。親の立場でもどのように接したら良いのか分からない難しい時期だと思います。そんな彼らの『想い』を作者のハルミチヒロさんは丁寧に描いています。心理描写が上手です。1つ1つが短いお話ですが、終わり方が上手で後味が悪い話はありません。作画も丁寧で、表紙や扉絵のイラストも綺麗です。
唯一気になったのは、『夜をとめないで after』の掲載についてです。私は本編を読んでいなかったので、当初は何の話なのか全く分かりませんでした。発表時期の関係だと思いますが、別の単行本の後日譚は続き物として、本編が掲載されている方の単行本にまとめてほしかったなと思いました。 -
-
-
ロボットと人間の相互作用2024年1月1日ある日おすすめに出てきて、タイトルと温かい雰囲気の表紙に惹かれたこと、また評価が高いこともあり、ずっと気になっていた漫画でした。読んだところ、他の読者さんのレビューにもあるように、色々と考えさせられた内容でした。
この本は、年月が経ってもずっと高校生のままのロボットの女の子『ヒロちゃん』と、年月が経つとともに身体が成長していく人間の女性『チカちゃん』の2人の物語です。ジャンルは百合ですが、過激なシーンはなく、仲睦まじい2人の様子が見られます。
みなさんは、ロボットは人間のように成長すると思いますか? この本を読む前の私の答えは「思わない」でした。ヒロちゃんと同じ高校生になったチカちゃんの言葉にも「この先の時間はどんどんヒロちゃんを置いていってしまう」とあります。高校生のチカちゃんの言葉のように、ロボットが成長するなんてほとんどの人は思わないでしょう。しかしこの本では、ロボットのヒロちゃんの『人になる』成長が描かれています。
詳しい内容は省きますが、『ロボットは成長しない』という考えを覆し、ヒロちゃんは人間のチカちゃんと共に成長していきます。人間のチカちゃんの『大人になる』成長と、ロボットのヒロちゃんの『人になる』成長。この作品はチカちゃんとヒロちゃんの2人の成長の物語です。
時折専門用語が出てきたり、ヒロちゃんの研究者がロボットについて解説している場面が多く見られましたが、作者の西さんがこの物語の世界観や、キャラクターについて細かい設定をされていることが伝わりました。
最近は人工知能やバーチャルアシスタントが話題になっていますが、いつか遠くない未来、私たち人間にもロボットを愛する、人生を伴にする時代がやってくるのでしょうか。 -
前作からパワーアップしています2023年12月2日生き物系YouTuberのホモサピさん著作の本、第2作目になります。
今回は全ページがオールカラーです。前作より値段が少々お高めなのはそのためでしょうか。しかし、その分前作よりもパワーアップしている点がいくつか見受けられました。
章は大きく3つに分けられており、見開き2ページで1項目の解説がされています。ページをまたぐ必要がないので読みやすいです。また、文章のみで完結するのではなく、項目ごとにコミカルなイラストが必ず入っていたり、動画視聴者からの質問にホモサピさんが答えるQ&Aが交互で入っているなど、前作と比べ、読者を飽きさせないように多くの工夫がされていると思いました。丁寧にふりがなも付いているので、子どもから大人まで楽しめる内容になっています。もちろん植物や生き物好きな方にもおすすめです。
写真を撮るだけで植物の名前や種類を教えてくれるアプリの存在をこの本で初めて知りましたが、世の中本当に便利になったなと思います。ただそのアプリは、あくまでもヒントとして使用し、そのあとで図鑑でしっかり調べるのがおすすめということ。くれぐれもアプリだけで判断することは避けようと思います。
大人になっても、子どもの頃からの生き物好きは変わらず、なぜ? どうして? と疑問に思ったことをとことん追究していく姿や、植物と生き物に対する真剣な姿勢は素晴らしいと思います。動画投稿も視聴者稼ぎではなく『好き』だからやっている、ホモサピさんの活動と活躍を今後も応援していきたいです。 -
生き物と触れ合いたくなる2023年11月1日日頃家族と一緒にホモサピさんの動画を見ている私ですが、見始めた頃はあまり良い印象を持っていませんでした。他のチャンネルと比べ動画のテンポが良く見やすいものの、内容がなかなか受け入れられず、その上リアクションが大袈裟でわざとらしく感じ、どうせこのチャンネルも視聴者数稼ぎのヤラセに近いものだろう、とあまりにもひどい思い込みをしていました。この本を購入したのも私ではなく、家族が読みたいと言ってきたから。まあ内容にはあんまり期待していないけど、せっかく買ったし一応読んでみるか〜と軽い気持ちで読みましたが……結果読んで良かったと思いました。なぜなら読む前と後で、動画の見方が大きく変わったからです。
この本は、生き物や植物のちょっとした豆知識だけでなく、動画から知ることができないホモサピさんの人生や、過去に投稿された『野食動画』のレシピをいくつか知ることができます。また、難しい漢字にはふりがながついており、子どもでも読みやすいように配慮がされています。ちなみに私はオウムとインコの違いをこの本で初めて知りました。
野食のレシピに関しては、普段口にすることのない植物や生き物を食べることに抵抗があるので手が出しにくい内容が多いですが、ドングリのチョコレートと雑草茶には興味を持ちました。また、干潟でマテ貝を簡単に捕獲する方法も載っていたので、行く機会があれば試してみたいと思います。
そしてホモサピさんの人生記。ホモサピさんは「みんな興味がないだろうけど」と言っていますが、私のように、動画ではあまり語られないホモサピさんの過去を知りたいという視聴者はいらっしゃると思います。植物、生き物の豆知識や、野食動画の内容も興味深いものでしたが、私にとっては彼の人生記が1番印象に残る内容であり、動画の見方が変わるきっかけとなりました。そしてこの本の最後のほうには、ホモサピさんの『夢』が語られていましたが、彼らしく大きな内容でした。実現させるのは簡単でなくその上1人では難しいでしょう。でも意気軒昂な彼なら、時間はかかるでしょうが、多くの方たちと協力することで本当に実現させてしまうかもしれない。そう感じた1冊でした。 -
いかに脳をだますか2023年10月2日紙の書籍を持っています。仕事の研修の時に、講師の方からおすすめされた本でした。当時は表紙を見ただけで難しそうな本だと思い込み、興味を持っていませんでした。しかし、本を購入した研修の同期から「面白いから読んでみるといいよ」と言われ、実際に読んでみると、興味深い内容で最後まで読み切ってしまいました。そして面白いのが、作者の西田さんがこの本の中で「私がここでお伝えすることも、言ってしまえば脳の錯覚です」と言っているところです。
電子書籍ではどのようになっているか分かりませんが、紙の書籍では文章のところどころが黄色の枠で塗りつぶされ、西田さんが強調したいことは一目で分かるようになっています。
この本には、さまざまな錯覚の具体例が取り上げられています。例えば『ナンバーワン』はとにかくすごいという錯覚や、『赤信号みんなで渡れば怖くない』を例にした集団行動における錯覚、行列を見ると思わず並びたくなる錯覚など、みなさんも一度は経験したことがあるでしょう。また、世界でも有名な『ルビンの壺』などの錯視図形や、トリックアート(だまし絵)についても紹介と解説がされています。
「私はできる!」と根拠のない自信を持つだけでも、脳を錯覚させて目標を実現することができる。本当かよ? と疑いたくなりますが、成功をつかみ取るための理論と法則である『ザ・シークレット(引き寄せの法則)』や『サイコ・サイバネティクス』と重なる部分があるので、これは信じて損はないかも……と感じました。
とりあえず肯定的に考える。自分が成功している姿をイメージする。それに対して、否定的に考えるとそのまま悪い結果になってしまう。脳は意外と単純だと思いました。
何か目標を持ち、それを成功させたいと思う人へ。この本は何かしらの手助けとなる一冊となるでしょう。『良い行い(錯覚)は良い実(結果)を結び、悪い行い(錯覚)は悪い実(結果)を結ぶ』。あとがきに書かれていた私が好きな文章を引用し、自分なりにアレンジしました。興味がある方はぜひ読んでみてください。 -
初めてるるぶを購入しました2023年9月1日紙の書籍を購入しました。YouTubeチャンネル『エガちゃんねる』のみなさんが日本各地でロケをされているのを見て「ここ行ってみたいなあ」と毎回思っていたところ、この本が発売されると聞いたので、発売日に早速手に入れました。普段は旅行ガイドを買わないので、記念すべき1冊目のるるぶです。
人間の脳は不思議なもので、有名人から「これ、おすすめ!」と言われると、苦手なもの以外は気になって開拓したくなります。同じような経験をされた方はきっと多いと思います。中川翔子さんのインタビューの記事にもありましたが、私自身もエガちゃんねるがきっかけで『ガツン、とみかん』を食べてみたり、モスバーガーのコーヒーシェイクを飲んでみたり。「ああ、こんなに美味しいものがあったんだ。」と新たな発見の連続です。また、オラキオさんやチェリー吉武さんを知れたきっかけにもなりましたし(お二人のインタビュー記事もあります。)、今まで良いイメージがなかった『二郎系ラーメン』を食べてみたいと思ったのもエガちゃんねるの影響です。いつか行ってみたい。
エガちゃんねるの影響はかなり大きいと思うので、この本が発行された後のロケ地を掲載した『るるぶエガちゃんねるその2』もぜひ出してもらいたいです。欲を言えば、UAE(ドバイ)を訪れた際のロケ地をまとめた『エガちゃんねる海外版るるぶ』も見てみたいです(海外版については何ヶ国か行かれないと難しいでしょうか。)。話が逸れましたが、江頭さんには日本全国都道府県制覇を目指してもらいたいなあ、と思います。もちろんご無理のない範囲で。
YouTubeチャンネルを開かれる前から江頭さんのことは知っていましたが、動画を観るようになってからは良いイメージを持つようになりました。これからも動画を観て応援していきたいです。
この本は旅のお供としても、エガちゃんねるのファンブックとしても兼ね備えている本だと思います。この本をきっかけにエガちゃんねるを知った方は、ぜひ動画を見てもらいたいです。特にこの本の『ブリーフ団メモ』、『Dのひとこと』、『こぼれ話(ロケ時の裏話)』の内容については、動画を観た後だとより楽しむことができますよ。 -
-
まさに純愛2023年7月2日第2集を購入しました。前作と同様に様々な百合カップルの様子が見られる短編集になっています。優しくて柔らかくて甘々な雰囲気は健在です。基本1話完結ですが、今回の第2集では、2話に分かれて前編後編のように繋がっている話が1つありました。お気に入りの話の1つです。それぞれの話に出てくるカップルの『その後』について気になりますが、あの2人ならこの先もずっと仲良く幸せに過ごしているだろう、と勝手に想像しています。
いろいろな話が掲載されていますが、女の子や女性の目をよく見ると瞳の奥がキラキラしていたり、ハートマークになっていたり、表情、視線、台詞、そしてモブキャラまで細部までのこだわりが見受けられました。迷走や試行錯誤を繰り返しながらも、着々と地道に素敵な百合作品を生み出して世に送り出してくれるsyouさん。今後新たな短編集が出たら購入したいです。 -
百合は神秘的な世界2023年6月2日もともと百合が好きでしたが、最近になって再燃し、思い切って成年コミックに手を出してみました。
漫画を描かれているsyouさんのことを最近知りましたが、絵を見ると線が細くて、ほんわかした女の子と女性を描くのが得意な方なんだなと思いました。少年漫画のような力強い線も好きですが、表紙や漫画からは優しくて柔らかい雰囲気が感じられ、癒されました。お話に関しては、まさに百合は神秘的だ……と感じられる内容です。百合作品は女子高生や社会人が多いイメージですが、この漫画ではいろいろな組み合わせのカップルやシチュエーションを見ることができます。内容は成年向けですが、激しい表現はなく、私は抵抗なく読めました。全部のお話がハッピーエンドなのも良いところです。
また、この本の最後にある作者のあとがきが印象に残る内容でした。syouさんは本当に百合が大好きで、その好きなものをより多くの方に『伝えたい』という強い想いが原動力になっているのだと。そしてこれを読んでいる私自身も、百合が本当に大好きなんだと、このあとがきをきっかけに気付かされました。今後も応援していきたい作家さんの1人です。 -
諦めなければ道は開ける2023年5月1日まず最初に、タイトルから興味を惹かれました。『脱サラ41歳のマンガ家再挑戦』。特に『脱サラ41歳』『再挑戦』というワード。この方はドラマのような人生を歩んでいそうだ、と。そんな好奇心からこの本を購入しました。
脱サラ。安定した生活を捨てることに、相当な覚悟を必要としたでしょう。夢を叶えるためとはいえ、なかなか行動に移せないことです。そんな状況でも作者の十日さんは、貯金を崩しながら1人でコツコツと絵を投稿し続けます。『全ては自分の絵だけで食べていく』という、彼の意志がかなり強かったことが窺えます。
しかしながら現在に至るまでに、多くの挫折を経験したり、一旦立ち止まって自分を見直したり、その後も試行錯誤を繰り返したり……。人生は順風満帆にはいかないもの。漫画『王様ランキング』はその経験が活きた作品なのかな、と思います。
『モヤモヤするよりワクワクして生きる』『継続は力なり』『諦めない姿勢』『やらねば道は開けない』『失敗しても、その経験はどこかで活きる』『勇気を出して挑戦する』この本から学んだことはたくさんあります。ネガティブ思考に陥りやすい私にとって、元気とやる気がもらえる内容でした。
もともとこの本は、漫画家を志している方々に向けて描かれたものらしいですが、漫画家に限らず、他の目標を持った人にとっても参考になる部分がたくさんあります。十日さんなりのモチベーションの維持の仕方を学べたのも、私にとって良い収穫でした。
人生を賭けて何かに挑戦したいと思っている人に、ぜひ読んでもらいたいです。漫画形式で話が進んでいくので、比較的読みやすいですよ。 -
『生』について考えさせられる本2023年4月2日この本は『子ども病院からのメッセージ』の内容と少し異なり、子ども病院に入院していた子どもとその家族を数組ピックアップしたお話が数編と、院内学級の詳細をまとめたお話が掲載されている短編集です。この本も全ての漢字にふりがながついているので、小さい子どもでも読めるようになっています。表紙のイラストも前回紹介した本と同じく、かつて院内学級で学んでいた子どもたちが描いたものです。
入院していた子どもたちは多くの詩を残しており、中には子どもが書いたとは思えないほど大人びた詩もたくさんあります。長期間の闘病によって境地に達したのでしょうか。多くの子どもたちは達観した考えを持っています。詩を読むと、今の私が大きな病気をせずに自分で食事ができる、自分の足で歩き、走る。人と会話する。趣味を楽しむ……その『当たり前の生活』を過ごせることがとてもありがたいことなんだと実感させられます。
今の自分が大変、苦しい、つらい、とそのままへこたれるのではなく、自分より大変な思いをしている人がたくさんいるということを忘れずにいたい。そして、いただいた命を無駄にしないよう、少しでも人の役に立ったり、生きた『証』を何らかの形で残したい。そう強く思える内容でした。 -
子どもたちの想いが形となった本です2023年4月2日長野県立子ども病院。この病院には『院内学級』という、長期入院している子どもたちのための小さな学校があります。かつて、闘病の末に11歳で亡くなった女の子が書いた詩が話題になり、多くのメディアや道徳の教科書で取り上げられたり、この院内学級を舞台にしたドラマも放映されました。
私は今まで院内学級のことを、長期入院している子どもたちが病院でも勉強ができるように、退院して学校に復学した時に勉強についていけるように……といったことが主な目的だと思っていました。しかしこの本を読むと、子どもたちにとっての院内学級とは『勉強ができる場所』だけでなく、自分と同じような重い病気と闘い、向かい合っている子どもたちと交流ができるといった『精神的な支えとなる場所』でもあったことがうかがえました。
この本はその院内学級で学んでいる子どもたちの様子だけでなく、彼らが入院中に作った詩や作文、カレンダーの絵といった作品も数多く収められています。表紙に描かれている子ども病院のイラストもその1つです。彼らが病気と闘う中で家族や友だちとの触れ合いや、入院生活の中で得られたもの、素直な想いがそのまま形となった子どもたちの作品集です。
この本は、大人だけでなく小さい子どもたちにも読めるように多くの配慮がされています。全ての漢字にふりがながついていることや、難しい言葉があまり使われていないなど、全体的に読みやすい本でした。初版から15年以上経っていますが、この先もずっと語り継いでほしい内容です。 -
手遅れになる前に2023年3月1日私自身がスマホの使いすぎに悩んでおり、今の現状を変えたいと思い、この本を購入してみた。活字が苦手なため、購入してから読み終わるまでに時間がかかってしまったが、粘り強く最後まで読んで良かったと思っている。
目の前にあるとすぐに手にするスマホ。手持ち無沙汰になるとつい手にするスマホ。何か気になったときに迷わず手にするスマホ。外に出て道を歩いていても、電車やバスのなかでも、建物のなかでも、スマホを触っている人を1日1回以上見ることが当たり前になっている。ましてや食事をしながら、スマホを操作する人もいるくらいだ。背中を曲げてスマホを凝視する人々の姿。スマホ=ドラッグと表現している人もいるが、この状況を見るとあながち間違いではないと感じた。
かくいう私もパソコンやスマホの使いすぎによって姿勢が悪くなり、首や肩に負担がかかってしまい、鉄板と表現するのは大袈裟だが、そのくらい硬くなってしまった。また、全身の倦怠感や頭痛の症状も出てきたり、SNSから流れてくる情報で他人と比較してしまい、精神的に落ち込みやすくなってしまった。
この本を読んで印象に残った内容は、日頃から身体を動かすことがいかに重要かということだ。有酸素運動でも、筋トレでも、散歩でもいい。数十分するだけで、心身ともに良い結果を得られるということ。私は数年前まで全くと言っていいほど運動をしていなかった。現在は週に数回、数十分の軽い運動を入れるようにしている。その効果が出ているのか、以前のように大きく体調を崩すことがなくなった。
スマホを触る時間を減らしたい、今の現状を変えたいと考えている人は、一度この本に目を通して良いと思う。本編並びに、この本の最後に書かれている『デジタル時代のアドバイス』は、今後のスマホの付き合い方について参考になる。これから先自分がつらい思いをしないためにも、アドバイスを参考に意識して対策を続けていきたい。 -
手紙のみで物語が進む2023年2月1日書簡体小説で有名な作品の1つである『あしながおじさん』の小説がとても良かったので、他の作品を探していたところ、試し読みで読んだこの作品が面白そうだったので購入してみた。
書簡体小説というのは、その本の登場人物が書いた手紙が連なることでストーリーが進んでいくものである。それだけ聞くと「え?」と不思議に思うかもしれないが、興味を持たれた方はぜひ試し読みから読んでみてほしい。私は活字が苦手で普段はこういった本は敬遠しているのだが、私自身が手紙を書くことが好きな影響なのか、書簡体小説はとても読みやすく魅力的に感じた。赤の他人の手紙なのにすごく胸が高まる。続きが気になって仕方がない。久々に読書に夢中になった。
ちなみにこの本を買ってみようと思われている方にアドバイスだが、全章をしっかり読んだ上で最後のエピローグを迎えてほしい。
近年はSNSやネットワークの発達が進み、手紙や葉書(年賀状等)を書く機会が減ってしまった。私は年に数回友人に手紙を書いているが、直筆だとより、書き手の気持ちがこめられている感じがしていいな、と思う。この本は実際に手紙を書くときに、この表現を真似したい、参考にしたい点が多く見つかる上、内容もなかなか面白いので何度も読み返したいと思わせるものであった。井上ひさしさんの作品を読むのはこれが初めてだったが、購入して良かったと思っている。 -
背中が物語る2023年1月1日ネット上で話題になっていて気になったので購入。漫画を描く藤野と京本の2人の女の子のお話。奥が深いと感じたのが、タイトルの『ルックバック』の意味。まずは表紙に描かれている背中=backの『背中を見ろ(見る)』が1つ。他に調べてみると『後ろを振り返る』や『回想する』といった意味があることがわかった。実際にこの作品では、藤野と京本の後ろ姿(特に藤野)がところどころに。そして、2人が後ろを振り返る行為や過去の回想シーンがあったりと『ルックバック』の意味が込められている場面が数多く見られた。
主に藤野の視点で物語が進んでいく。そのためか後ろ姿が描かれるのも藤野が多い。『背中が物語る』という言葉があるけれど、藤野や京本の背中から何を感じるのかも読者の捉え方によって変わると思う。
自分よりはるかに才能があったり実力がある人から、うわべでなく本心から「すごい!」と言われること。その上尊敬までされたら、誰だってうれしいだろう。このことをきっかけに藤野は過去に折ってしまった筆を再び執り、漫画を描く道を歩み始めた。大切なあの子のため、作品を楽しみにしてくれているファンのためにも、たくさんの想いを秘めて描き続ける彼女の後ろ姿。実際に創作活動をしている方々も、このような後ろ姿をしているに違いない。本当にかっこいい。 -
剣と青春と乙女と2022年12月2日数年前、百合漫画にはまった頃に偶然見つけたのがこの漫画でした。絵柄が好みで、1巻の表紙から惹き込まれました。
この漫画に登場する学校である「天地学園」は中高一貫の女子校と思われ、男子生徒は一切出てきません。男性キャラも少なく、登場しても小さい子どもや大人たちが数名、それも生徒の親族がほとんどです。メインキャラは天地学園の個性的な女子生徒たち。全員とは言いきれませんが、キャラで共通しているのが「剣が好きなこと」と「◯◯なこと」。一見真面目そうに見える女の子も、実は◯◯だった。という展開が多いです。ちなみにその◯◯とは、各話のタイトルに含まれている言葉でもあります。ストーリーもコミカル多めで、珍しく真面目な話になったかと思いきや、突然ツッコミが入ったりして、シリアスな雰囲気も笑いに変えてしまう。この点が、林家さんが引き出しをたくさん持っている凄腕の持ち主だなあ、と思ったところです。お話も基本笑いエンドなので、読んでいて暗い気持ちになることはありませんでした。
詳しい説明は省きますが、天地学園特有の制度である「星奪り(ほしとり)」は原則2人1組で挑む必要があり、自分の相方のことをここでは「刃友(しんゆう)」と呼んでいます。おそらく「親友」をもじった言葉だと思いますが、この作品にとてもぴったりでふさわしい表現です。そして時折交わされる刃友同士の会話が百合要素満載です。そもそもこの漫画のキャッチコピーが「攻めるも乙女、受けるも乙女」なので、何となく想像ができるかと。百合やコミカルな内容に抵抗がない人であればおすすめできる作品です。
残念なのは、アニメ化されていないためかこの作品を知っている人が意外と少ないところ。ちょっともったいない。 -
本編を読んだ後にどうぞ2022年11月1日金色のガッシュ!!完全版を読了したので入手しました。ほとんどの内容が再録ということですが、見逃した人にとっては嬉しい本となっています。もちろんガッシュファンなら十分に楽しめる1冊になっています。
この本のメインとも言える「外伝:友」。扉絵が素晴らしいです。ガッシュの表情がとにかく良い!の一言。本編ではなかなか見られない生き生きとした表情をしています。内容はガッシュの「その後」が描かれており、そこでの出来事のなかでガッシュにとっての「友」とは、また、読者にとっての「友」とはどのような存在なのか考えさせられる話になっています。それと同時に旧コミックスの扉絵集や雷句さんのQ&Aコーナーなど全体的に充実した内容になっています。
この本が無料で読めるとは、まさに雷句さんのガッシュファンに対する感謝と愛が形になって表れたものです。ガッシュ20周年にふさわしいファンブックですね。 -
-
-
世代や性別問わず読んでもらいたい作品!2022年9月7日世代ではないですが、学生の頃に友人から「世界一好きな漫画! 絶対読んでほしい!」とおすすめされ、漫画を貸してもらったことをきっかけに知りました。半強制的に貸されたので、1巻の表紙を見た時は「うーん、そんなに面白いのかな?」と半信半疑でしたが、予想とは裏腹に気付いた頃には夢中になって読んでいました。
この漫画には個性的なキャラクターがたくさん登場します。見所は、メインキャラだけでなくサブキャラまでスポットを当てており、物語の終盤まで疎かにすることなくしっかりと活躍を描いている所です。彼らはそれぞれ重要な役割を担って物語の進行に大いに貢献しています。作者のキャラクターに対する熱や、封神演義という作品に対する愛情の深さが強く反映された作品だと思いました。
独特な絵柄に序盤は中々慣れませんでしたが、中盤まで行けばあまり気にならなかったですね。
少年ジャンプのキーワードである「友情・努力・勝利」の全要素が詰まった王道の作品なので、今の世代の子どもたちにもおすすめできます。絵の雰囲気は最近の漫画と少々異なりますが、ストーリー展開が良いので世代や性別問わずに楽しめる作品だと思います。