レビュー
今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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演出と説明過多2020年10月29日序盤からモノローグの多さに驚きました。味方側だけでなく敵である鬼の心中まで分かるので、最初から鬼の事を「不気味で不可解な存在」と捉える事が出来ませんでした。
一方で、十分過ぎる程の説明の割にいまいち感情移入が出来ない。説明過多で想像の余地が無い所為か、絵柄や表情、コマ割りの問題なのか?、全体を通して設定をなぞっているようで緊張感を持ちづらいです。衝撃的である筈の家族の惨殺シーンでさえも、恐怖や絶望感が全く伝わりませんでした。
そうして物語の大筋、シリアスな面にも没入していないうちからどんどんギャグが挟まれてくるので、どういう気持ちで読めば良いのか分かりませんでした。
またこれは好みの問題ですが、敵が死ぬ寸前に可哀想な過去が描かれたり涙を誘うような演出が苦手です。敵の背景を描く事自体は良いと思いますが、描写が過剰で感動の押し売りの様に感じてしまいました。
決してつまらなくはないですが、自分は夢中になれませんでした。 -
友人の気持ちが不明瞭だった2019年12月2日ノンケな筈の友人が何の抵抗も無く、主人公からの告白を受け入れ付き合い始めます。そこはまあそういう性格かと思い読み進めるものの、友人の気持ちが一向に見えてこない。友人に対する疑問以上に、「俺も好き」という言葉が一切無いのに浮かれていられる主人公が不思議で仕方無かったです。
そんな中中盤で早くもエッチに突入したので、全くついていけず驚きと共に困惑してしまいました。エッチがあるとしたらお互いの感情を擦り合わせて最後に…という流れだと思っていたので、、片方ノンケで恐らく2人共童貞っぽくて高校生で、いきなり?と。
友人の彼氏力やヤキモチも「好意を向けてきた相手に対する愛情返しや独占欲」以上のものなのか分かりませんでした。最後に打ち明けた告白OKの理由からすると、潜在的にゲイだったとも言えなくはないのでしょうが…やはり過程の描写で心情が見えな過ぎて。
2人の関係性等背景が無い上でのお話としては、自分には萌える材料が足りなかったです。高校生同士の自然な遣り取りはお上手でした。/全173頁※修正は白抜き -
上滑りしたまま終わってしまった2019年11月28日最初の唐突なエッチから、その後も事あるごとに兎に角エッチになだれ込む印象です。それも表情や雰囲気の所為だったり心情が伴わない為か、描写は丁寧な筈なのに全くエロさを感じません。もうエッチシーンは良いよ、、と半ば疲れてしまいました。仕事や内面の葛藤にも触れていてストーリーはあるのですが、特にグッと来るものは無かったです。配分の問題と、台詞やモノローグ、表情が時々寒く感じたり、キャラの魅力が伝わらず入り込めなかったのが要因かな。すれ違った原因も、仕事に真面目に見えた攻めが受けとの関係性については何も考えなかったのか?自分の意思にもそこまで無頓着?とイマイチ腑に落ちませんでした。
諸々★2のつもりでしたが、悪者への制裁方法がどうしても受け入れ難いので1つ減らします…自分には合わなかったかな/全222頁※修正は白抜き -
焦らし加減が匠の技2019年8月31日4巻かけて遂に、心身共に長谷川さん陥落!!もう、待ってました!とガッツポーズです笑
ここまで長かったけれど苛々するもどかしさは無く、身悶える様なジレジレ感が本当に良い塩梅で、、無駄にすれ違わせるエピソードが無いのと、簡単に素直にはなれない長谷川さんの「30年以上も男として生きてきたのに急には変われない」という気持ちが現実的で、納得出来たからだと思います(最初からキスに抵抗しない点だけは疑問ですが)。
片桐の一途さと、クズっぷりを隠さない正直さにも逆に安心。好意に漬け込み受けを蔑ろにするタイプのクズ攻めは苦手ですが、片桐の場合は長谷川さん至上主義、気に食わない奴は(物理的に)潰すというクズというより最早危険人物。でも溺愛とは少し違って、執着しつつも圧と距離感が絶妙で…なんか魅力的なんですよね。個人的には2巻の片桐に一番キュンとしました。乙女化進む長谷川さんも、時折見せる大人の余裕が格好良い。こういう所に片桐は惚れたのかな?
今後の展開も期待しているので、まだまだ続いて欲しいです!
※4巻はじっくりエッチあり(描写はキツくない)、修正は不要のアングル。 -
「能動的で情熱的」なアポロが早く見たい!2019年6月11日今一番続きが気になる作品。序盤から一気に引き込まれ読み耽りました。目を引く舞台設定は非日常的でありながらも空気感が凄く自然に伝わり、少しの違和感も無く物語に入り込めます。明るく開放的な昼間から一転して、湿度と静寂を感じる夜が印象的。風に擦れる葉の音が本当に聞こえてきそうな…構図や明暗、兎に角魅せ方が素晴らしいです。台詞が多い箇所も読みづらさは感じず、逆に言葉の殆ど無いシーンではこちらの神経も研ぎ澄まされる様でドキドキしました。1巻ではまだノンケのアポロにその気はゼロですが、嵐の前の静けさというか…そこはかとない熱を感じて高揚感が高まります。内に情熱を秘めた優しい朴訥攻め×奔放に見えて繊細で綺麗な受け、最高です!※修正は白抜き、トーン。他の男×受けの描写がありますが、ストーリー上私は気になりませんでした。
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☆2000個付けたい!!2019年4月16日題名通り、日葵の真っ直ぐな可愛さが終始スパークルしまくっています。最初の方の余裕ある感じの楽が凄く格好良くて、日葵が優越感に気付くのと同時にこちらまで恋に落ちた気分でした笑 しかし蓋を開けてみると性格は日葵の方が男前、楽は割とヘタレ気味、、でもこれはこれで2人の対比がはっきりしていて良いかな。兎に角真正面からぶつかっていく日葵の素直さが爽快で、お互いの感情も分かり易く苛々する様な展開もありません。もう何度読み返した分かりませんが、何度読んでもドキドキしっぱなしの本当に最高な作品です!完結とありますが続編を切に願ってしまいます…。/全196頁(電子限定含む)※修正は白線のみで本番まであり、エロ面も満足です。
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主人公、誰にも名前呼ばれてません。2019年4月16日ツッコミ不在のBLワールドをモブ目線で俯瞰するという切り口が滅茶苦茶面白いです。「分かる笑」のオンパレード!発想だけでなく言葉や表情のチョイスが良過ぎて、鋭利な真顔ツッコミに声を出して笑ってしまう事もしばしば、、特に東條の登場シーンには爆笑!!毎話様々なカップリングが出てきますが、綾人(主人公の弟。モブを卒業し名を与えられた)の恋模様は数頁ですが連載になっていて、行く末が気になります。主人公の徹底したモブぶりは最早清々しい。これに出てくる様な台詞を他作品で見るとつい思い出して笑えてきてしまうので、ある意味要注意です笑/全130頁(電子限定含む)
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全ての人に捧げたい作品2019年3月30日暫し放心する程泣きました。セクシャリティに限らず何らかの生きづらさを感じていたり、自分が何者であるか一度でも考えた事のある人。それら全ての人に共通するテーマが描かれていると思います。確かに手放しでハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、決してバッドエンドではないと私は思いたいです。寧ろこれがリアルでありこの作品らしさであり、何より、それぞれに一番大事なものを守る選択をした彼等を否定したくない。一歩間違えれば道を踏み外す可能性を誰もが持っている中で、1人でも理解者がいたか、ありのままの自分でいられる場所があったか否か。その違いは物凄く大きいと思います。だから、三島も桐野も夢野もきっと大丈夫。そう信じたいです。まるで実在する人物かの様に、彼等の幸せを願わずにはいられない…この作品に出会えて本当に良かった!!☆5じゃ足りないです!/全213頁
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もがきながら生きる少年達の話2019年3月29日意外性のある展開に一気に引き込まれます。主人公はゲイですが恋愛メインではなく、友人や家族との交流を通し生き方を模索する物語です。序盤に少しいじめ描写がありますが、三島の打ちのめされない性格のお陰でそんなに痛々しさを感じずに済みました。ギャグテイストかと思いきや一転ダークな展開になり、心の闇の表現が怖いけどハマる、、すぐさまBを読まずにいられない終わり方です。/全135頁
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主題はそこだったのか…2019年3月29日潔癖症治療から始まった筈が、いつのまにかエロに傾倒していったような…割と序盤から相手に触られるのだけは特別、というのがご都合主義に感じてしまいました。自覚の有無は別として惹かれているから特別なのだとしても、設定上説得力に欠ける気がします。何か起きなきゃBLとして始まらない!というのも分かるのですが、そんなに性急に進める必要があったのかな。また自分自身軽い潔癖症の為、公衆トイレでのシーンは考えられません。寧ろ潔癖症じゃなくても抵抗ある方が多いのでは…恐怖や理性を上回る程の発情って、あるか、、?そもそも主題はカウンセリングによる克服ではなく、トラウマから来る歪んだ衝動を行動原理とした微SMエロ?だったのかな…?好みの問題ですが行動や思考に気持ち悪さを感じてしまいました。未読の方は展開に納得した上で読まれるのをお勧めします。
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男根を用いたエンターテインメント2019年3月28日究極の娯楽作品です。物語よりもキャラクターに萌える作品なのだと思います。如何なる時もストーリー性重視の方にはお勧め出来ません。私は大好きです笑 ぶっ飛んだ世界観に美麗なイラストがより馬鹿馬鹿しさを際立てている様で、癖になります。設定がよく分からん点は深く考えない。読者にもまた、ツッコんだら負け精神が求められているのだろうと、、。バトルしつつも概ねのカップリングは一丁上がり↑な感じですが、1巻は取り敢えず戦士達の顔(尻)見せという印象なので、次巻からどんな展開になるのか楽しみです。競技外でのエロに期待!/全200頁(電子限定+シーモア限定含む)惜しむらくは修正が白抜きな点…ブツの登場が多いだけに。。
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スタンディングオベーション必至2019年3月27日完結してから読んで正解でした。どんどん続きが気になり一気に全巻読破してしまったので、未完のうちに手を出していたら気になり過ぎて発狂していたかもしれない。。重い話ですが、きっちりハッピーエンドです。お互いを思うあまりすれ違う2人が漸く結ばれた時には、それ迄の苦難があればこそのカタルシスを得られ、鳥肌が立ちました。そしてエッチシーンの色気と臨場感が凄く…特に7、8巻は抑えていた熱情が堰を切って溢れ出る様で、こちらまでじわーっと体が熱くなりました。複雑で難解な部分も多いですが、もどかしい期間も変な誤解や邪魔者など苛つく展開は無く、話に集中出来たので良かったです。読後はうおお〜!!と立ち上がって拍手を送りたい気持ちで、若干燃え尽き症候群になる程の余韻がありました笑 兎に角作者さんの構成力、画力全てに脱帽の大作です!※修正はほぼ不要なアングル、偶にトーン。
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帯に偽り無し。2019年3月27日物凄い作品に出会ってしまった、、本当に全ページ萌えの塊で、途中で萌えが致死量を上回り爆発するんじゃないか(?)という心境にすらなります。作者さんの言葉選びが秀逸過ぎて…日常会話の内輪ノリっぽさなんか本当に自然だし、ナツオに対する可愛いが溢れているシマの心の叫びもまたクゥ〜っと来るんですよね。だからこそシマの切ないモノローグが一層リアルに感じられ、田舎のノスタルジックな情景も相まって胸が締め付けられる様でした。ポエムみたいだけど決して寒くならない、そのセンスが絶妙。絵も細かい描き込みまで信じられないぐらい丁寧で、脱帽です。基本1ページ完結、最初から付き合っていて波乱は無いので物足りない方もいるかもしれませんが、私はこういう作品も良いなと思いました。寧ろまだまだ見たい!/全172頁※エロは間接表現程度で直接的な描写は無し。
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憧れの具現化2019年3月26日新感覚であり且つ、そうそうこんなのが読みたかったんだよ!待ってました〜〜!という様な新ジャンルBL、そんな作品です。青年漫画の絵柄でBLが読めるというだけで物凄く貴重だしリアリティを感じられ、おまけにヤンキーもので内容もワクワクして面白い。真面目にギャグをやっている様な?SHOOWA先生独特の空気感にも引き込まれます。赤松の表情が、美化されていないのにちゃんと可愛いのも凄い。1巻ではまだ少し恋愛要素が出てきたぐらいですが、微妙な関係のもだもだもまた良いです。少年漫画や青年漫画が好きな方は絶対に楽しめると思います!/全194頁※エロはハプニング的お触り?まで。修正は輪郭ありの白抜き。
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本当にありがとうございます!!!2019年3月26日読みながら何かもう本当にありがとうございます!!と口走りそうになりました。ピュアで単純おバカな昴は悉く可愛いし、攻めの陣内もいちいち格好良くて、滅茶苦茶キュンキュンさせてくれます。終始ニヤニヤが止まらないので1人の時しか読めません笑 陣内が腹黒キャラで脅してきたりするのではなく、ストレートに優しく一途という点が個人的に凄く良いです。包容力と独占欲のギャップも最高。友達も良い奴で平和な世界です。吹き出してしまう所も多々ありテンポ良く一気に読めるので、まだまだ読み終わりたくない!と思う程でした。1巻で綺麗に纏まっていますが、出来れば是非続きが読みたいです。。花丸1000個献上!/全201頁(番外編+電子限定含む)※エロは触りっこまで。
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マンネリを差し引いても★5です2019年3月22日穏やかムッツリ攻めが性癖ど真ん中です。早々にくっつき以降ラブラブな日常が10巻以上続いていて、ストーリーというより表情やシチュエーションにキュンとする目的で読んでいます。兎に角上田が格好良過ぎて色気あり過ぎて…普段は物腰柔らかな反面輝が絡むと怖くなったり、エッチの時はS化したり、容赦無いギャップに毎回頭抱えて悶え死にそうになります。変な声を抑えるのに必死です。輝もやんちゃで恥じらいが無いのに変な所で照れたり、もう反則級に可愛い。最高です。※エッチは過激ではないもののそこそこ描写あり、ほぼ修正不要なアングル。
【追記】流石に飽きてきました笑 この作家さん特有の登場人物総ホモ化が進む度に、興味を削がれていきます…あといつからか絵柄が変わりましたよね?少し前から横顔のバランスが気になります…とはいえ毎巻安定的に萌えを提供して下さる事と、これまでの萌え貯金があるので多少のマンネリではマイナスにならないです! -
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脇キャラさえいなければ…2018年11月6日サンプルを読み、独特のほんわか感に惹かれ購入したのですが…まさかあんな嫌なキャラが出てくるとは。
話としては若干消化不良な点はあるもののきちんと軸はあるし、メイン2人の遣り取りも萌えるので★3か4付けたい気持ちです。天然可愛い系の豪君はさっぱりした所もあり、女々しい受けが苦手な自分でも大丈夫でした。ただどうしても響に対する嫌悪感が強く智文の言動も疑問で、ページ数も多く割かれている分、読後は充足感よりもこの2人の印象の悪さが強く残ってしまいました。露骨に嫌な人物が出張ってくる作品は読み返す気になれません…漫画ぐらい穏やかな気持ちで読みたいので。。メイン2人が良かっただけに非常に残念です。/全213頁※エロは触る程度。分冊版9話にておまけの続編、もう少しだけ描写あり -
もっと読みたかった〜〜2018年11月6日受けの要は一途で可愛く(でも女の子っぽくはない)、攻めの先生は誠実で格好良い。教師と生徒というジャンルにはあまり惹かれない自分でも、この作品の持つ優しさにとても癒されました。表紙の雰囲気から懸念された暗さは無かったです。ただ同時に、胸が締め付けられる様な切なさやキュンキュンもやや物足りなかったかな。思ったより淡々と読み終えてしまったので、先生の心情の変化や両片思い期間のエピソード、付き合ってからのラブラブをもっと見たかったです。(あの女子生徒に割いたページをそこに充ててもらいたかった…。)丁寧で素敵な作品だけに、少し勿体無さを感じました。/全213頁※最後に軽く本番あり、修正は白抜きでぼんやり。