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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 自転車屋さんの高橋くん

    松虫あられ

    高橋くんがいい人
    2022年3月31日
    正直絵は下手だと思いますが、なんともふんわりした雰囲気を感じる画面だなあと。そして1巻はごく普通のよくある少女漫画のように思いました。地味で内気で、田舎を出た妙齢の女性の、結婚と仕事を考えつつ日常をおくる漫画。
    でも高橋くんがなんともいい味だしてる。3巻で高橋くんの良さがぐっとでてきたと思いました。
    彼はヤンキーの見た目だし自転車屋さんっていうごく普通の仕事をしていて。ドラマ高嶺の花の男性も自転車屋さんだったんですが、そっちの彼は自分の仕事や見た目のイケメン度や社会的立場がそんなに高くないのに、高嶺の花の女性に恋をしてしまって引け目を感じる部分もあった。
    でもこの漫画の高橋くんはそういった自分の立場に全く引け目とか感じず、いつもまっすぐで堂々としてる。そんな彼が、主人公のためにトラックで犬を運んでくれるところは涙が溢れました。なんか日常にいそうでいない人、そんな感じがします。
    みんな高橋くんのようなメンタルになれたら、もっと生きやすいというかただ毎日を一生懸命生きるだけでも幸せなことだなあと思える気がします。
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  • 毒親に育てられました

    つつみ

    なぜ反発できないのか作中彼氏と同じ気持ち
    2022年3月30日
    すごく読んでいてイライラしてしまうのは、やはり同じ境遇ではない人間は理解することなんてできない、ってことかもしれないです。作中に学生時代に付き合った男の子が出てくるんですが、彼は親から逃げない作者に対してイライラしていました。ただ、愚痴をきいてもらってるだけ、それだけで心が助かると主人公は思うのですが。その話を聞くのがたえられない、しんどい、つらいと男の子は言う。そして何故反発しないのか、行動を起こさないのか、にげないのか、それに対しても不思議さとイライラを募らせる。私はこの男の子の方の気持ちに共感してしまうんです。
    これがもう本当に虐げられてきた人間の気持ちは理解できないということなんだと感じました。
    この話は2巻で終わらず、仕事をしている会社にも電話をしてくる母親との話になっていて、まだまだ続いてる。そしてまだ主人公は母親を切り捨てられない。それが本当に読んでいてイライラするしぐったりしてしまうのです。
    そしてエッセイものに対していつも思うことですが、どこまでが真実なんだろう?ということ。負の連鎖でおこるもの、母親もその父親も根本がクズだとは思うんですが、もしかしたら誇張して書いている?とも思ったり。それは旦那に虐げられてる系のエッセイ漫画で事実とは異なるとして作者が訴えられているという事案を知ったからそう思うようになったのですが。
    とにかくこの話はまだまだ続くし、もしかしたら今はもう母親から脱却している状態で振り返りながら描かれているのかもしれませんので、続きを待ちたいと思います。
  • タコピーの原罪

    タイザン5

    負の連鎖、今日の被害者は明日の加害者?
    2022年3月29日
    聲の形を思い出しました。小学生のイジメをすごくエグく描写するっていうのはなかなか読むのが辛いものがあります。これも同じくその描写が辛辣で、あまりにも無責任な大人たちばかりで、子どもたちがかわいそうになる。でも読んでいくうち、最初はかわいそうに思えた主人公でさえ性格的に問題あってなかなかの腹黒い子に見えてきて、負が負を呼ぶとはこういうことなのかと読んでて重い気持ちになりました。結果的に1巻を読み終わった時、全員のキャラが嫌いになっていて痛い目を見ればいいって思ってしまった自分がまた嫌で。でもこれって全部大人が悪いように見えて、その大人も子供の時にこんな扱いを受けていたかもしれなくて。今の主人公たちも大人になったらこんな大人になるかもしれなくて。
    この負の連鎖をどうやって断ち切るのかっていうのが物語の核だと思うんですが、タコピーは時間を戻すっていうバタフライエフェクト的な力を持っているので、それをどう活かすかでしょうか。なんとかハッピーエンドにもっていってほしいです。
  • 200m先の熱

    桃森ミヨシ

    夢がありつつリアルさも感じる!
    2022年3月29日
    1巻試し読みして一気に出てるとこまで買って、待てなくて続きの雑誌まで読んでしまった。すごく面白い。一人一人のキャラが人間臭くて、いい面も悪い面も魅力的に感じるし、それぞれまったく違う考え方をしていて似た人がいなくて、人物描写がすごくうまいと思います。管理組合の他の人たちもモブになっていなくてそれぞれ別の考え方をもってるちゃんとしたキャラ。恋愛面はもちろん面白いのですが、和裁、劇伴作曲家など在宅での自由業をする人の葛藤やプロ意識も見えるし、サラリーマンとして出世を狙う真霜くんも立ち位置が違ってリアルに感じます。私自身が在宅仕事をしていて人と関わるのが少ないので、きっかちゃんが抱えるコンプレックスはすごくわかります。そこを責められるのはとても悲しいんですよね。ちゃんと働いてるんだから。でもきっかちゃんは、ちゃんと人と関わろうとおもったら関われるし、すぐ打ち解けるし、その上で自立した精神を持っていて、こうありたいなって思う仕事人間像です。
    大人の恋愛は「好き」だけではなく、生活も関わってくる。そこもちゃんと描写するためにタワマンと一軒家という両方を入れてるのかも。今んとこ私にとって平良さんは完璧で、これだけ高収入で仕事で成功してるのに高飛車じゃないのは利点でしかない。かわいいは正義です。真霜くんは今のままだと負けそうだからどっかで変わらなきゃいけない気がするけど、最後までどうなるかわからないのでワクワクして続きを待ってます。気持ちとしては平良さんが大好きだけど、真霜くんの一途さ、ピュアさ、熱愛ぶりは抗い難い魅力。ただ人間的にもっと素直にならなきゃな〜。主人公は女性として自然体でこんなふうにいられたらなって感じました。
  • 田中圭一最低漫画全集 神罰1.1

    田中圭一

    漫画界の清水ミチコ
    2022年1月8日
    漫画界の清水ミチコを目指すとおっしゃっている作家さん。読んでみたけど、ネタが下にふっているので、それ以外の面で開花できたら清水ミチコさんになれそう、と思いました。絵は本当に手塚さんそっくり。新しい画面なのに手塚さんって不思議な気がします。
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  • 違国日記

    ヤマシタトモコ

    家族というもの
    2022年1月8日
    家族ってなんだろうってすごく考えさせられました。わりと重めの設定。独身女性が子供をひきとり、二人暮らしが始まる。相手は反抗期さしかかり。すごく難しいですね。主人公の女性は作家で自分の世界を持っているんだけど、人とのコミュニケーションが苦手そう。そんな彼女を理解してくれる男性もいたりして、子供との二人暮らしの家庭という以外にもちょっと恋愛要素もあったりします。主人公の考え方は独身女性のあるあるというか、すごくこういう女性っておおいんじゃないかなって思う部分もありつつ、それはわがままなんじゃないのって思う部分もあり。5巻くらいからは家庭のことはちょっとおいといて恋愛の方が気になってきました。
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  • 劇団ホーホー

    中村かなこ

    サブカル下北沢
    2018年12月4日
    下北沢の昔の雰囲気があります。小さな劇団を舞台に繰り広げられる、ちょっとしたほのぼのハートフルコメディ。淡々としていて山場的なものはなく、大きなストーリーでもないのですが、楽しく読めます。
  • ハイテンション根性ERS

    中村かなこ

    ダウンタウンがモデルかな
    2018年12月4日
    漫才コンビのイケメンと、主人公アイドルのお話。お笑いのネタそのものや会場が大ウケするシーンは、それでそうなるか?って感じではあるけど、全体的に勢いあって一気に読めました。ダウンタウンと篠原涼子もしくはyouがやってたごっつええ感じっていう番組をユーチューブで見たことありますが、あの関係性にちょっと似てる気がしました。
    こういったお笑いコンビの設定って少女漫画で珍しくて、挑戦的でいいなと思います。でも時代をかなり感じさせる設定ではあります。
    今お笑いモノをやるとしたらどんな漫画になるんだろう?アイドルが体を張って笑いを取りに来るのは今だと当たり前だけど、これが描かれた時は珍しいことだったのかもなあ。
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  • Couple*Cherry 原田妙子読みきり集

    原田妙子

    びっくり!
    2018年11月27日
    彼までラブキロメートルが子供の時に連載されてて、時々読むくらいでしたが、かなり王道の青春ラブだったはず。なのにこんな大人向けを!絵があまり変わっておらず、いかにもなリボン絵なのに内容は結構エグいのもあったりして、そのギャップに驚きました。絵がこんなんだから見合わない気がしてしまうけど、話自体は面白く読めた。ストーリーはレディースコミックみたいです。
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  • 長谷川くんのが大きくて入りません!? 身長差40センチの絶倫彼氏

    さんかく

    リアリティない
    2018年11月27日
    このサイズでこの体に、っていうのは実際だと結構かなりキツイものがあり、いきなり感じるなんてできないんだけどなあ。だんだんならしていく過程とか、2人で努力して馴染んでいく物語かと思ったら、あまりにも漫画的でご都合。絵も上手くないしがっかりしました。内容が薄い。
  • イジメラレ体質~お見合い相手の太い指でイ…ク…~

    ころめ

    絵が安定してる
    2018年11月27日
    女性向けのエロの中では絵がちゃんと描けていて、身体の描き方なども含め安定していて読みやすかった。ただ、男に対して女を小さく描きすぎなのは他の漫画同様、違和感ありまくりですが。2人の関係がだんだん縮まっていく過程が丁寧でよかった。でも王道といえば王道で、ありきたりではあります。それを踏まえて読めば楽しめました。
  • 小悪魔な幼なじみに、いただかれました。※ベッドの上で

    ゆめきよ

    年下もの
    2018年11月27日
    女性向けのエロってほとんど絵が上手くないけど、これは身体がそれなりに描けていてよかったです。でも顔の描き方があまり好きじゃありませんでした。イチャラブ甘々で続くので、だんだん飽きてくるところはありますが楽しめました。
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  • 指先から本気の熱情~チャラ男消防士はまっすぐな目で私を抱いた~

    川野タニシ

    短絡的な王道
    ネタバレ
    2018年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっと主人公の女の子がバカっぽくてあいませんでした。消防士はドSの俺様だけど、主人公のことを本気で好きになり…というめちゃめちゃ王道な話で先が読めます。でも絵がよければ萌えられるんですが、それも身体の描き方が変というかデッサンが狂っていて、個人的に楽しめるところがなかったです。
  • ベルサイユのばら外伝【新装版】

    池田理代子

    絵があまりに変わりすぎ
    2018年11月27日
    昔の絵が今でも通用するくらい綺麗なのに、なぜこうレディースコミックみたいな絵になってしまったのだろう。オスカルとアンドレがラブになる前の、革命的な空気もない頃のお話で小粒です。
  • ベルサイユのばら外伝~黒衣の伯爵夫人

    池田理代子

    ひやっとするサスペンス
    2018年11月27日
    実際の事件を参考にしているよう。怖くてゾッとする内容ですが、美しい絵柄が余計にその怖さを引き立てていると思う。ページのわりに内容が濃くて面白かった。
  • 宝石の国

    市川春子

    漫画としては読みにくいけど
    2018年11月27日
    絵があまり上手くなく、文字量も多めで小さく、誰が何をしているか、これは誰なのかという書き分けが出来ていなくて読みにくかったです。
    でも、設定と世界観は素晴らしいと思う。オリジナリティあふれていてちょっと他にはない漫画ですね。だからこれはアニメにしたいと思う人がいてもおかしくないと納得です。
    ただ漫画で読んでもほんとにわかりにくかった。アニメでやっと誰が誰で、何をしていて、どういう関係か理解できた感じでした。
    この世界を原作として作ったことが素晴らしい。
  • 恋は雨上がりのように

    眉月じゅん

    一線は守ってる
    ネタバレ
    2018年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ラストの終わり方は未来の恋人を思わせてよかったかも。読者に委ねる感じでした。最初は軽いコメディかなと思ったんですが、どんどん文学的な表現になっていって、こちらが読み取らなければならない感じもしました。不思議な空間感があってよかった。あくまで大人は女子高生に手を出してはならない常識を一応は守った?のかな。どちらかというと大人が読んで面白い漫画だと思う。
  • 月の子 MOON CHILD

    清水玲子

    社会性の強い漫画という印象
    2018年11月26日
    キャラがどうなったとか恋愛がどうなったとか、設定がどうなったとかよりも、ラストにチェルノブイリ原発事故をもってきてそれを絡めたことが印象深い漫画になりました。
    最後のまとめ方はじっくりページもとっていて、ああ、なるほど、大きな物語を読んだなというじんわりした満足感を得られます。これを示唆していたんだとか、前半にあった謎や伏線をここに生かしたんだなという感じ。
    でもキャラに思い入れをもてず、それぞれの感情もあまり伝わって来ず。
    輝夜姫や秘密の方がその点では面白いと思います。
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  • ぼくの地球を守って

    日渡早紀

    途中からすごく面白い
    2018年11月26日
    最初はなんだかダラダラしているし、恋愛も始まらないし、あまり面白いと思えないまま読んでいました。主人公がとにかくうじうじしているので事が進まないし、ミステリー的に謎を追って行くんですが、聖闘士星矢のパロディなんかも出てきて、なんだかな〜という感じ。
    でも月が舞台になって前世の記憶のあたりになってから、嘘みたいに面白いです。
    すべてのキャラがいきいきと動いて、それぞれに思いがあって、シオンには本当に泣かされるしきゅんとさせられるし。この月の舞台のところだけとってきてもダメで、最初の現代の話があってこそ生きるのはよくわかるんですが。別物語みたいにこの途中の部分がすごくいいです。これだけでもうこの話の価値がある。
    シオンというキャラを生み出してくれたことに感謝したいくらいの気持ちになりました。面白かったです。
  • ケダモノ彼氏

    藍川さき

    あまりケダモノじゃない
    2018年11月26日
    タイトルにあるほどにはケダモノでなく、全体的にゆるい感じでした。ストーリーは本当に王道で、ありがちなエピソードを工夫なくそのままやってる感じがして、既視感があるシーンが多かったです。
    でも基本的に主人公にとっておいしい場面が多いので、普通にさらっと読める感じ。弱みをにぎられていうこときく羽目になったり、バイト先で当て馬が登場したり。感情をそんなに描いていない感じがして、ずっとうわべをなぞって読んでる印象でした。
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  • 大奥

    よしながふみ

    ドロドロの愛憎劇
    2018年11月26日
    設定が設定なだけに最初は入りにくかったですが、その世界観に慣れてしまえば夢中になって読めます。
    どんどん主軸になる将軍や登場人物が変わっていくので、ページにしては内容が濃く展開も早く続きが気になります。ただあまりにも文字数が多く、一つのセリフのふきだしに何行も文字が入っていて、絵はちょっとで、もはやこれは小説なのではないかというページもたくさんありました。
    それでも面白く読めるのはセリフ自体が教養に満ちて面白いからだと思います。
    なぜそこでそうなる!なんで奴なんだ!このちょっといや〜な感じのキャラ絶妙だわあ、ここ泣ける〜〜など、読んでいて感情が忙しくなります。
    終盤が近くなっている感じがしますが、どうなって終わるか気になりますね。
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  • かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

    赤坂アカ

    変化球で読むラブコメ
    2018年11月26日
    基本的に同じことをずっとやってるラブコメです。
    意地っ張りの二人がイチャイチャにしかみえない意地っ張りをお互いにやり続けるというだけの漫画。
    でもそれだけの題材で変化球をここまで色々作れるのがすごいと思いました。1話完結でいろんなパターンで毎回違った趣向で読ませるから飽きがこない。
    まあそろそろ関係性を変えて欲しいなと思ったりはしましたが。
    かぐや様が最初はちょっとツンがすごすぎて嫌な子に見えますが、どんどんデレが強くなってきてそれがギャグレベルになっていきます。
    主人公の男の子はハーレム思考もなく、容姿がいいわりに一途に一人の女の子を思っていて、少年漫画にしてはピュアだし他の女の子にまったく目が向かないんだなあと感心するレベルでした。
  • 僕のヒーローアカデミア

    堀越耕平

    優等生!って感じの漫画
    2018年11月26日
    基本的にすごく王道だし、泣けるところは泣けるし、主人公は努力家です。
    でもなんだろう、あまりにも道徳的というかいい子ばかりで、頭一つ抜けた感じがしないんです。
    もちろんいい漫画だし、ところどころに入ってくる仲間たちのわちゃわちゃした日常も楽しい。アクションもスピード感を感じられていいです。
    でもあと一歩のめりこめない、入り込めないのは、悪役の弱さとかではなく心の機微の振れ幅の狭さなのかなあ。
    基本的に本当にみんないい子の枠を超えないし、
    メッセージがあまりにも道徳的で普通だなと感じました。
    でも面白く読める漫画には違いありません。
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  • ちはやふる 中学生編

    遠田おと/末次由紀/時海結以

    番外編として読むといいかも
    2018年11月26日
    本編のちはやふるに思い入れがある人はちょっと違和感を感じるかも。絵柄がばらついているのと、キャラが本編と同じ人には思えない言動をしていたりして馴染めませんでした。
    作者の監修が入っている割にいまいちそれが生かせていないような。
    絵を担当している作家さんは元の絵に似せようとしている?努力が見える感じがします。本編の子供時代の絵に似ているような。
    でもやはり全体的に違和感ありでした。
  • 菜の花の彼―ナノカノカレ―

    桃森ミヨシ/鉄骨サロ

    感情を描くのがすごくうまい
    2018年11月26日
    最後まで飽きさせない漫画でした。
    胸にぐっとくるシーンをつくるのが上手で、表情やセリフ、モノローグ、演出など感情を揺さぶるのがすごくうまいなあと思いました。
    それだけこっちが感情をもっていかれるから、なんだかんだ言いたくなるし泣けるし一緒に腹もたってしまう。スルーできないんです。
    ストーリー自体はものすごく王道なんですけど、これだけ今までにないように感じさせるのは、ひとえに感情の機微表現のうまさだと思いました。
    キャラも人間くさいです。誰も人形じゃない、友達も。一人一人別の考え方をしている。

    でも考え方がみんな高校生にしては大人びているので、もっと大人向けの、学生じゃない話をこの絵で読んでみたいとも思いました。
    とにかく最後まですごく気持ちをもっていかれて夢中で読みました。そこはそうくるか!という意外性も多分にあり、面白かったです。
    キャラが一人一人独立していて、多様性をちゃんと描けているので、学生だけで小さい世界でちまちまやるような話ではなく、この作家の職業ものや専門的なものを読んでみたいですね。