読みたくなる、何度読んでも胸が熱くなる作品です。今まで何回読んだかわからないほど読んでるのに、レビューをしていなかったなんて。実写ドラマを観て、また読み返してやっぽり好きだなと思ってレビューします。全5巻読んでほしいなと思います。ストーリー重視。世間と自分、家族と自分、ちょっとした違和感ややりにくさをポジティブな真城とネガティブな奏が乗り越えていくお話。CPの2人だけではなくてそれぞれの家族との関わりが描かれているのもいいなと思う。真城のお母さんの不安定さ、おばあちゃんのどっしりさ、お父さんが亡くなってからの真城の我慢/溜め込み体質。奏のお父さんの不器用さと戸惑い、地元に帰省した時の奏のいたたまれなさ。すごく丁寧にそれぞれのキャラクターが描かれていて、本当に2人が再会できて一緒に過ごすことを選んでくれてよかったなーと思います。えちは全然なくて、ほぼ朝チュンだしキスもさらりとした感じだけど、このお話にはこれでいいです。2人が修学旅行のやり直しで京都に行ったとき、2人が笑顔で手を繋いで歩いてる、それだけで今まさに修学旅行中の男の子をちょっと元気づけたり、花火を観にお祭りに行く奏の顔が子どもっぽく見えてまた青春のやりなおしかなと思ったり、ひとつひとつのシーンが愛おしく感じます。
止まらないのでこのへんで…