大財閥の御曹司を警護するボディガードたちを束ねる敏腕エージェントと破天荒だが仕事は出来る大型新人との仕事と恋のお話。
クールで美人な理一と常識なんてクソ喰らえな自由人真利生のキャラが光ります。理一はクールな振る舞いに爽やかな出で立ちのカッコ良さがあるのに、恋愛は奥手でウブ。真利生に迫られてフニャフニャと恥ずかしがる姿がとても可愛いです。真利生はパリッとしたカッコ良さがあるのに、理一絡みになると青ざめたり赤くなったりと振り回されてグダグダになってしまうのが人間くさくていいと思いました。そんな二人の周りの人も個性的でキャラ一人一人が物語の中で縦横無尽に生き生きとしている姿がとても印象的でした。
キャラが立ちすぎて、ストーリーとしてはBLなのに家族物語とかお仕事物語の展開が強く、恋愛要素は思ったよりも低めに感じました。一つ一つの展開の繋がりがもう少し丁寧だと分かりやすいかなと思います。
それでも、表紙のカッコ良さはピカ一。カッコ良さと可愛さの描き分けがとても上手い作家様だと思いました。こちらがデビュー作とのこと。今後の作品にも期待したいです。