私はアニメから入ったうちの一人です。鬼滅の刃はキャラクター一人ひとりがみんな一本の真っ直ぐな芯が通っていました。現実では奇跡なんてそうそう起きるものではないし、都合の良い展開なんてタイミング良く起きてはくれないものです。助けて欲しい時に助けはこなくて、もしかしたら助けられたかもしれなかった人を助けることができなくて、大切な人が今まさに目の前で殺されそうになっているところに運良くスーパーヒーローなんて来てくれる保証はなくて。
鬼滅の刃の世界ではそういう経験をした人がたくさんいて、辛い思いも悲しい思いも張り裂ける程に感じて、だからこそ他の人に同じ思いをして欲しくないと、大切な人を失って欲しくないと、悲劇が繰り返してしまうことがないようにと、みんなその一心で戦っていたのだと思います。
あの世界には鬼という凶悪な存在がいて、理不尽な死は起きるし、大切な人は殺される。だから誰かが鬼を倒さなければ平穏はなくて。走り続けなければならないし、止まってはいけない。止まると誰かが死ぬ。それが確約されていたような世界で希望を失わず生き続けることかできるのは並大抵の覚悟でできることではないです。
炭治郎たちはとても強いと思います。本当に強い人はただ力が強いだけではなく、誰かのためにその力を最大限に使える人のことだと思います。
鬼滅の刃に出会えたことに最大限の感謝を。
素敵な作品をありがとうございました。