人生は過去の蓄積。過去の自分がいて今になる。
過去を忘れないように、今を無くさないように。
目の前にいる恋人を思いながら、そう意識している林田の心の闇に隠されていた部分が、タイトル通り最後ははだけてみえた。今のあなたを好きになって、自分があなたを支えたいと思っても、干渉できることはない。過去は当事者同士のものであり、もう元に戻すことはできない。
けれども時が経って、お互いに今の相手を知り、固まっていた感情がほどけることもある。
人間は過去の蓄積で、歳をとるごとに自分の行動や感情にまたかーと笑ってしまえることがある。
そうして自分も周りの人も赦していけたらいいな。
おげれつ先生の描くお話は重くて深くて苦しいけれど、リアルで赦してくれるようで、人生です。