ネタバレ・感想ありジェラールとジャック(白泉社文庫版)のレビュー

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名作
2025年6月6日
よしなが先生の作品は、どれも外れなくおすすめですが、この作品は間違いなく名作の一つです。久しぶりに読みましたが、やっぱり良いです。最後に、ぽろっと泣けます。幸せな気持ちになれます。
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歴史ものは安心してお任せ出来る
2025年1月11日
フランス革命前夜のパリを舞台に、没落貴族の少年と三文小説家の平民の愛の変遷を描くお話。
「大奥」と同じように、こちらも歴史の流れを取り入れた作品。歴史ものを扱う時は、その舞台や背景、その時代の考え方など、どこまで取り入れてどのように見せるかが難しいところではありますが、よしなが先生の作品では安心して読めます。今作もフランス革命前夜のパリという貴族が栄華を極めた時代と、平民が力をつけてきた時代、その革命がひっくり返る時代の境界線をお話の起承転結に活かす手法は見事だと思います。その上で、そんな貴族よりもお金持ちになった平民のジェラールを主軸に、男女の恋にばかり溺れる典型的な貴族としてナタリーを登場させたりと、この時代をとても上手く描いていて、BLとして、愛のお話としてだけでなく、歴史ものとしても面白く読めました。
でもお話の核はジャックとジェラールの愛の変遷で、男娼と客として出会った貴族と平民が、主人と下男になり、互いのことを知るうちに親子のように大切にしたい存在となり、最後は恋人のように愛し合う。その過程でお互いを特別に思うようになるのが一つ一つきちんと実感出来る。この描写力は流石としか言いようがありません。ページ数からは考えられない程のお値段も魅力的。ぜひもっと多くの人に読んでもらいたい作品です。
やっぱりすごい!
2024年10月28日
言わずと知れた傑作ばかりの作者様ですが、こちらもやっぱりすごい作品でした!最後までハラハラさせられましたが、シリアスとコメディの割合が絶妙で一気に読みました!
フォロー様のレビューにて購入させて頂きました!ありがとうございます♪
こんな大作がこの値段なんてオトク過ぎ!
2024年8月12日
素晴らしい作品でした。フランスの歴史的転換期の世界観のなか展開される愛の物語。簡単にBLと呼んでしまうには間口を狭めてしまいそうで、ちょっと勿体ないように思います。ベルばらをリアルタイムで読んでいた世代なだけに、ロベスピエールやサンジュストなどの名前がでてきたことに懐かくて興奮してしまいました。没落貴族の借金のカタに男娼館に売られてしまった貴族のジャックと、貴族嫌いの小説家ジェラール。無理矢理始まる関係ですが、何年間もの時間をかけて育まれる人間関係。その関係は親子のような愛、恋人のような愛、友人のような愛、色々な要素をもって成長していく。度々読み返したくなる作品でした。
かなり気合入れて読みました
ネタバレ
2024年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ よしながふみ先生、大好きなんですがいつも気合を入れてからでないと読めません。読むのに体力のいる作家さんです。というのも、物語が重厚で流し読みしてしまうと繊細なニュアンスなんかが抜け落ちてしまうので、読むのにとても集中力がいるんですね。このお話、その後はまたみんなで仲良く暮らしたということでいいのかな?ジェラールさん、受けも攻めもこなすあたり、昔のB Lだな〜と思います。昔はよくあったのかもしれませんが、今はもう受け攻め固定とか地雷持ちの方々が増えてますから、こういうのは案の段階で落とされていそう…などと思いました。とにかく、ジェラールさんの愛が深くて、奥さんのどこが良かったのかわかりませんが、ジャックと末永く幸せに暮らしてほしい。真剣に冗談抜きで命の危機という感じで、手に汗握りました。あと、エチシーンが本当に素晴らしく美しく、妖艶でやっぱりよしなが先生大好きだなと思いました。当時の時代背景などわかればもっと面白いと思います。残念ながら歴史は詳しくないので…
このポイント数で、なんと426ページ
2023年10月12日
かなりお得です。平民出身のジェラールと、没落貴族のジャック。ジャックはジェラールに反発しながらも、下男として働きながら成長を遂げていく。いつの間にか二人に芽生えた恋だが、お互いが歩んでいた過去の傷や人間関係から、なかなか発展しない。しかし何年もかけて築いた二人の関係は、確固たる愛となり…。新しい愛が過去の傷を癒し、新たな一歩を踏み出す、最高のラストシーン。表情の描き方、コマの使い方、シリアスと笑いを絶妙に組み合わせるバランス。うまく表現できないけど、滅茶苦茶おもしろいです。マジでお勧めです。歴史的背景やフランスの当時の文化など、勉強にもなりました。よしながふみ先生、買い漁り決定です。
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想い溢れるフランス歴史ロマンBL
2023年8月20日
よしなが先生の「大奥」に感動しファンになりましたが、先生がBLを沢山書いている事を知らず、早速読みました。
「大奥」の和のイメージが強かったのですが、洋風にも全く違和感がなく、独特のクラシックな画風で特に表情の描写が素晴らしいです。フランス革命の時代背景に、裕福な平民と没落貴族の愛を描いたBLの内容の深さに感嘆し、よしなが先生の魅力を新たに見せつけられました!
ジェラールの多情な妻と哀れな子供とジャックの出生の秘密が、立場は違えど偶然重なり二人の愛が深まります。抱擁シーンの描写は眩いほど美しく、言葉になりません!オクテのジャックの性への目覚めも興味深いです。ジャックへの愛で、ジェラールが妻への愛憎、陰鬱で狡猾な妻の愛人、そして自分自身の全てを許すシーンは胸が熱くなります.....悲痛な愛の精算には新しい愛しかありません。建造物や衣装も煌びやかで、貴族の化粧は日本の公家を思わせます。それに貴族の女性って平安時代の女性みたいに節操がないんですね.....
読まなきゃ損
ネタバレ
2023年7月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後までジェラールが無事に帰れるかハラハラしてしまった。
2人が結ばれて、幸せな結末でホッとした…。
ジェラールへの恋心を自覚したジャックが、ジェラールと顔を合わせる度に爆発する描写、古の手法なのかもしれないけれど今となっては斬新に感じるほどで、とにかく可愛すぎた。
なかなか素直になれない2人だったけど、本当はずっと深い愛で想い合っていたんだと思う。
素晴らしい作品だった。
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さすが
ネタバレ
2023年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家様買いです。普段BLは読まないけど、「大奥」があまりに良かったから、購入してみた。フランス革命の頃のお話で、続きが気になりあっと言う間に読了。ジェラールが幸せになれて良かった。
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フランスの歴史モノBL
2023年2月7日
よしなが先生の美しい絵とフランス歴史物語にBLが絡むという贅沢なお話し。主人公2人も魅力的です。よしなが先生の作品はたまにふと読みたくなってしまう。こちらもその一つです。
もう一つ出ているコミック2冊分が一つになってお得のようです。
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すごくいい!!
2023年1月24日
いや~いい!!すごくいい!!
最後の山場でかならず涙がでます。そして晴れ渡る空のような、読後感。
途中で読むのをやめられない、繰り返し読みたくなる作品です。

みなさまのコメントをみて読んでみようと思ったのですが、後で思えば的確な内容ばかりです(なのでわたしはあたりさわりない感じで)

フランス革命を題材にした作品はいくつか読んでますが、本作が最も革命のエッセンスを”生活”のなかにうまく溶かし込んでいる気がして、そのあたりも見事です。
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誰かを愛し、すべてを許す
ネタバレ
2022年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 雑誌掲載、連載雑誌での単行本とどちらも当時を知っており、どれも購入しました。こうして改めて一冊で読み直してみて、ストーリー構成に驚かされます。
1話の段階で最終話までの執筆が確定しており、人物像および構成がなされていないと、なんのことか判らないまま単話で終わってしまいます。点でしかない彼らの会話や動向、背景が徐々に繋がり一つに纏まっていきます。妻や子、愛人、ジェラールの胸のうちに秘めた思い、ジャックの過去‥吐露される度に感嘆しました。当時も感じたことですが、その綿密さに脱帽です。
ジャックという存在がジェラールを生きさせ、ジャックを愛することで妻と愛人の所業、自分の愚かさ、それらすべてを許せたように、ジャックもまた、ジェラールがいて愛することができたからこそすべてを許せたのでしょう。
感情がフツフツと湧き上がる作品です
2022年10月18日
「執事の分際で」と双璧となる作品です。
ぜひ2冊同じタイミングで読んで頂きたい。
フランス革命の貴族狩りがクライマックス
ですが途中までは割りとほのぼの。
ジャックの成長も素晴らしいし、周りの大人達も
優しくて素敵です。ジェラールの過去は辛いもの
ですがジャックと幸せになれて大円団。
何度も読み返したい作品です。
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ステキな作品!
2022年10月17日
凄く良かった! なんだか心がぽわぁとピンク色になる感じ…。ジェラールがもういい男なのよねー!ジャックも可愛くて!素敵な青年に成長するし!10年以上前の作品だけど、本当に結ばれてからの彼らのその後も読んでみたいなぁ…。とにかく!おすすめです!
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素晴らしい作品です!
ネタバレ
2022年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 426ページの大ボリュームですが、登場人物が魅力的で会話のテンポもよく、どんどん引き込まれて夢中で最後まで読みました。ストーリーが面白いのに深い。とにかく素晴らしい作品に出会えました。ジェラールとジャックの出会いから結末まで見届けられて大満足です。
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名作!
ネタバレ
2022年9月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ さすが、よしなが先生…一分の隙も緩みも無い物語でした。ジャックは、ひたすら可愛くて健気だし、ジェラールは見た目は渋いけど、オトナな男でした。その二人が娼館で出会って…濃くて熱い関係が始まるのですが、ストーリーの展開も素晴らしい…面白くて一気読みしました。ジェラールをオトナな男に育て上げたのは、ムカつく考え方の持ち主だけど、元妻ナタリーと、その愛人のアマルリック男爵だったのかもしれません。旧弊な時代が終わって新しい時代の到来を予感させるラストシーン…ジェラールとジャックの笑顔が良かったです。
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とても良かったです
2022年9月27日
よしながふみさんの作品は『大奥』を読んで、すごく引き込まれたのと、フォローしてる方のレビューを読んで、ちょうど半額になっていたこちらを。
客×男娼として出逢った、ジェラールとジャックの2人が、恋人になるまでの日々が綴られ、2人それぞれの過去や時代背景も盛り込まれ、ハラハラしましましたがストーリーがとても良くて、読み応えたっぷりでした。
ラストの2人の笑顔が幸せそうなのが良いんです。きっとまた読み返したくなる作品でした。
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凄かった…
2022年9月25日
*読後の衝撃の大きさに久々に言葉を失っていますが…
そのことだけでもしたためておきたい。
なんという重厚感、なんという愛、なんという…
だめですやはりまだ言葉が見つからない。
私にとってこちらはそんな作品でした。
また改めてレビューするかも。出来ないかも。
2人における4つの関係性
2022年9月24日
大奥よりも前に描かれたよしながふみさんのBL作品。
絵の古さでなんとなく見送ってましたが、セールを機に買って良かった!
名作と言われるだけあります。さすがのストーリー力です。

男娼を買う金持ち平民のジェラールと、
没落貴族で娼館に売られたジャックのお話。

客×男娼、主人×使用人、父親×息子、恋人同士という2人の関係の変化が
フランス革命前夜のパリを舞台に見事に描かれています。
(ネタバレか迷いましたが、作品内容にほぼ近いこと書いてあるのでチェックなしで…)。

ジェラールが片目に怪我をしている理由や、
男娼を買うようになった理由も、彼の半生を通して語られ、
それが2人の関係にも影響し、奥が深い作品でした。

当時の書籍とか、貴族と平民の関係とか、実在の人物とか、
その時代・国の雰囲気を味わえる展開も良かったです。

ビーボーイ版を買うと590pt × 2巻のところ、
この白泉社文庫本版だと681pt × 1巻で全426ページが読めちゃう。
さらにセールも重なって大変お得でした♩

総426ページ。
一度目は街娼・二度目は息子・三度目は恋人
2022年9月23日
作品紹介に書かれたこの素晴らしいコピーの意味するところをぜひ実際に読んで欲しい。426ページの大作が681ptで手に入るというコスパの良さ。ジャンルは少女マンガですが、がっつりBLです。

貴族と平民との価値観の違いが様々なエピソードで描かれており、この相容れなさに驚く。貴族ってすげーな…。貴族の思考回路の俺様っぷりにドン引きしつつ、そんな中ジェラールとジャックは果たしてどんな愛の結論に達するのか…。世界史詳しくないマンだけど、とても面白かったです。

男娼として登場したジャックの成長、不遜な男色家として登場したジェラールの若かりし頃(美青年!)、18世紀末のフランスのファッションなど、ビジュアル的にも見所いっぱいでした。(膝丈キュロットからの白タイツふくらはぎからのヒール靴までのラインがエロくて最高)

エチシーンは試し読みのとこが一番エロかったですが、その後も良いシーンが何度か。ジェラールさんの性遍歴がなかなかバラエティに富んでいて、流石…といった感じでした。
良きかな、良きかな、♡
2022年9月22日
軽妙洒脱でテンポのいいやり取り、ユーモアあふれる小粋な展開、スイスイ読ませてじんわりと泣かせる。よしなが先生はすばらしい!!! 背景はフランス革命という激動の時代。その陰で、実はこんな軽やかでセンチメンタルなお話が、たくさんあったんじゃないかと妄想が膨らむ。
素晴らしかったです
ネタバレ
2022年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 官能小説家 ジェラール・アングラード×男娼 没落貴族 ジャック・フィリップ・ド・サンジャック
ジェラールが馴染みの娼館で出会ったのは新入りのジャック、ここからジェラールとジャックの奇妙な縁が始まっていきます。426ページという大ボリュームでジェラールの半生が描かれていまして、若い頃の貴族の女性相手の恋やその女性に振り回された出来事、ジャックの出生がジェラールが経験したことと符号して、時代背景はフランス革命前後の混乱期で命の危険が迫ってくるなど、もうこれは大河ドラマのようなストーリー。「きのう何食べた?」をドラマで見て、よしながふみ先生は存じ上げていましたが、初読みでして、私はまだよしながふみ先生を知らなかったなあと反省するくらい素晴らしい作品でした。ジェラールが男色家になったのも女性に対する不信感もありますが、子供が産まれる行為というのを恐れたのかなと思いました。ジェラールが得られなかった真実の愛をジャックが与えてくれて、そしてジェラールが受けとる覚悟ができて本当によかったです。人生の変遷を経て向き合った2人がとても愛おしくなりました。
2004年5月 総426ページ 修正=見えない構図
中世ヨーロッパBLの名作
2022年7月22日
「大奥」を読み、主人公が次々変わる中、短いスパンで人間の本質を捉えながら、それぞれの人生を描ききっている、よしながふみ先生の才能に鳥肌立ち、こちらも購入。平民で富裕層の作家ジェラールと貴族から落ちぶれて召使いのジャックのcpのお話。人生、愛憎、複雑な感情を描くのが本当にお上手で、こちらも青年〜壮年期にかけてのジェラールの波乱万丈な人生が読み応えありました。ここまで書かれてたら、男同士に何の問題があるのか、二人にとって崇高な愛でしかないって気にさせられます。名作でした。
フランス革命当時のBL!
2022年2月22日
よしながふみ先生の作品の中でも特に好きな作品です。
フランス革命当時の金持ちの平民と没落貴族のお話なのですが、主人公2人の関係がとても良いです。
最初は強面で俗物に見えたジェラール、話を通して愛情深く優しい心の持ち主だとわかってくると涙が止まりませんでした。
スゴい世界
2021年10月20日
最初は街娼、二人目で息子、三人目で恋人とフランス革命に絡めているスゴい世界でした。貴族として生まれてきたジャックの悲しい過去と、市民として結婚をして傷ついたジェラールの過去がこれまたスゴい。16歳で街娼として初めて抱かれるジャックが痛々しい。本当にね…スゴい物語ですよ、これ。最後の笑顔が涙です。
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さすがと言える作品
2021年8月28日
ベルばらと同じ時代の物語。426pと読み応え充分!衣装、歴史との絡み、エスプリの効いた会話、キャラの魅力、ストーリーの良さ。さすが作者様!と感服しました。うーん、凄い。ちょっと古い作品ですが最近のBLにはなかった読後感を味わえました。
購入してよかった~
ネタバレ
2020年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最高です。その一言につきます。これはただのBLでなく、ストーリー、キャラクター全てが巧みな起承転結で感動に導きます。一度読んだら終わりまで、ページを捲る手が止まりません。ぜひぜひ気になった方、ご購入してみては。
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またまた作者さん買い!
2019年11月1日
フランス革命前後のパリを舞台に、社交界が絡むオトナの恋模様が描かれてます。作者さんのお話は、歴史の絡め方が上手くて、心理描写も良いところが好きです。
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色々な愛が詰まっている
2019年8月3日
大奥が良かったので、読んでみました。まず、この先生の絵が好きです。綺麗でイケメン、表情がいい!内容も単にBLだけでなく、親子愛、男女愛…色々な愛があり良かったです。
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心の描写が
2019年6月5日
フランス革命を背景に、二人それぞれに本意不本意、心に押し込めた揺らぎが、革命による時代の変化と共に、情の深い二人となって結ばれて良かったです。
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全方向において完璧なBL
2019年4月10日
ストーリー、キャラ、Hシーン全部好き。アタシの中では、BL古典名作マンガ部門の殿堂入りしてます。古典の理由は、古い作品だし加筆等もしていないので。
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衣装萌え
2018年4月6日
「執事の分際」が良かったので。
時代は同じフランス革命前後、まずお衣装に萌えます笑。
こちらは「執事の分際」でチラリと感じた父性がより強く出た作品かな、と。ちゃんとBLなんですけど、2人だけの世界!感は弱めです。
萌え度だったら個人的に「執事の分際」の圧勝です!
読みやすく面白い
2024年9月15日
少し昔のblなので、攻めが受けになったりしますが、私は全然大丈夫でした。
ストーリーも綺麗にまとまっていて読みやすいです。
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面白かった
ネタバレ
2023年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 骨太の作品で読み応えがありました。
ただ、どうなんですかね。
家運が傾いたために貴族の嫡男を男娼に売るというのはあり得ないなと思ってしまった。
たとえそれが不義の子であってもね。
困窮した貴族において一番良く採られる方法は、貴族社会に食い入りたいブルジョアの娘を嫁に貰うこと。
嫁の持参金目当ての結婚なんて王侯でもやってたことですし。
まあでもそれを除けば大変起伏に富んだストーリーで面白かったし、「愛」を貫いた男たちの勝利で終わった読後感は爽やかでよかったです。
ハピエンだけど切ない
ネタバレ
2022年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ この先生の件のシーンが妙に生々しくて苦手なのですが、ストーリーは本当にしっかりしていて読み応えがありますよね。
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良い人
ネタバレ
2021年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めのジェラールが愛情深い良い人でした。でもなんでナタリーを好きになるかなあ(ノω<)愛憎入り乱れる波乱万丈な人生ですな。最後に合流したシーンがなかったのが残念。
昔は少女マンガ、今BL?
2020年1月12日
娼館に売られてきた少年との始まりには、あ!?と思いましたが、それがジェラールの生き方や考え方に繋がっていく。きのう何食べた、からここに。昔の分類では、これも少女マンガだったのですね。作者買いの作家です。
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良き
2019年12月31日
作者買いでしたが良かったです。ストーリーも絵も綺麗で好きです。
好きかどうかは別としてよくできた話
ネタバレ
2023年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ よくできた話だなと思った。間の取り方とか、表情の見せ方とか、余韻のもたせ方みたいなものがうまくて興味深く読めた。

ジャック(受け)のような、きれいでうぶな男が、酸いも甘いも知り尽くした年上の男(しかもけっこう年の差がある)ジェラール(攻め)に溺愛されるみたいな設定に私はあまり興奮しないから★3にしたが、ジャックとジェラールの関係の変化が時代の変化とともに丁寧にかつ無駄なく描かれてておもしろかった。
ジャックは男娼として売り飛ばされ深刻で悲惨な状況から始まるのだけど、悲惨なまま終わりはしない、というか、ジャックとジェラールのことだけに関して言えばまるでコメディみたいにすべて丸く収まってハッピーエンドだし、やり取りされる会話にユーモアがあるので、悲惨が苦手な人でも安心してたぶん、読める。

私はジャックとジェラールの関係よりも、ジェラールの元妻ナタリーと、そのナタリーの愛人アマルリックの存在にどうにもひきつけられてしまった。ナタリーもアマルリックも最低なやつらなので(私が最低と思うのは彼らの子供に対する行いで、男女関係のことではない)、決して好きではないんだけれど、ナタリーが結婚しても愛人との付き合いをやめないことをジェラールは結婚前から許してて、そしてジェラールは愛人がいてもいいから自分と結婚してくれとナタリーに言ったのだが、こんなん羨ましすぎる。浮気されるのはムカつくけど自分が夫公認で浮気できる分には最高、とかドン引きされそうなことを思いながら、自由にすることをジェラールに許してもらえたナタリーが羨ましいとも思ってしまった。
ナタリーが貴族であることにとらわれすぎなのは愚かで悲しいし、子供に対してやったことはほんとクソだから、部分的でも羨ましいなんて思いたくないのだけど、ナタリーとアマルリックは私の中にある嫌な欲望の体現みたいで、こんなやつらとは関わりたくないけど、かといって、自分からまったく遠いわけでもない最低な存在。というわけでいろいろ考えるのが楽しい作品だった。
どうでもいいがジャックの喘ぎ方はあまり好みではない。
ハッピーエンドなのに後味が悪い
2019年12月31日
話としては上手くまとまっていますが、親の身勝手のせいで子供だけが犠牲となり挙句に父親には制裁を下すけど、諸悪の根源の母親は幸せに暮らしてハッピーエンドなのは、気分悪くて嫌いです。我が子を平気で捨てて自分だけが幸せになろうとする母親にこそ制裁を下すべきです。
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作家名: よしながふみ
ジャンル: 少女マンガ 恋愛 / 歴史 / 世界史
出版社: 白泉社