10年間引きこもりの資産家の子息が、余命わずかな祖母のために結婚を決意し、手違いでお見合い場所に現れた長身で美人の外国人と結婚するお話。
間違いで出会った外国人ミーちゃんと森魚。まさかの男同士、外国人、言葉が全く通じないという中で、何故かお互いの気持ちだけが通じ合うというちょっと不思議なお話です。でも、言葉が分からないなりに何とか意思疎通しようとする姿勢や、二人が醸し出す雰囲気、寄り添う距離感など、全てにおいて波長が合うのを感じられるため、とても静かに側で支え合う姿に違和感を感じません。二人とも多くは語りませんが、その静けさの中にゆっくりじっくりと愛と信頼が降り積もるのが分かるのが良かったです。互いに大事な人を亡くしたツラさを抱えながら生きているからか、少し臆病な部分もありますが、だからこそ相手にとても優しく出来るのであり、優しさがちゃんと分かる気がします。ただ側にいてくれるその優しさに全ての想いが含まれていたように思いました。間違いだった出会いが素敵な出会いになった奇跡、とても素敵でした。