とある書店を舞台にした3CPのオムニバス形式のストーリー…これが一冊に纏まっているのでかなり読み応えがありました。どれも優しい雰囲気で、所々切なさはあるものの苦しさはなくて温かい気持ちになれました。
私は、やっぱり最初のCPが好きです。一番ページ数を取ってあって丁寧な心理描写の掘り下げがあるというのも大きいけど…一番は健太郎の可愛さにやられたからですかね。会話のテンポや内容は今どきだと思うんだけど、どことなく古風な雰囲気が初々しくて一生懸命なところもいい。
冷静に分析してみると、樽谷への近付き方(初動の演出)なんかは、かなり計算ずくというか強かさがある気がするんです。でも、実際は一所懸命で一途さしか感じない…不思議な魅力がありました。DKって、若いって、怖いもの知らずで繊細で強くて弱い、アンバランスでパワフルで、そりゃ迫られたらキュンとくるし、心も動くよなぁと思いました。