極度の世話焼き体質でデキる男と同期のものぐさ王子がお世話したりされたりしながら幸せになるお話。
人の世話を焼くのが大好き過ぎて、周りの人をダメ人間にしてしまう創也は会社の寮で運命のあざがあるゆずに出会い、ゆずの世話を焼く。しかしゆずはどんなに世話をされても自分を見失うことなく心地良く世話をされいつもきちんとお礼を言ってくれる。パッと見は仕事もしないし、自分のことも全て創也任せのゆずですが、聞き上手さと独特のコミュニケーション能力で仕事の種を蒔いたり、創也が心地良く過ごせるように世話を焼かせているだけ。それを自然体で出来る優しい人なのだと思います。
二人が本社へ異動し寮を出てからは、慣れない同棲生活の家事に戸惑ったり気を遣ったりと互いに上手くいかない日々が続きますが、逆にそんな時だからこそ互いがそのままでいいんだよという安心感を与えられる関係性でいられるのが素敵だと思いました。人間、様々なタイプの人がいますが、自分にとって相手の存在がパーフェクトだと思えるのは幸せだなと思える作品です。
BL要素は2巻でようやくといった感じで薄めです。えちもあっさりですが、愛のある行為として描かれていて幸せな気持ちになれて良かったです。