5巻読了後のレビューです。
ストーリーとしては15歳以上離れた2人の恋模様、特に女の子側が12,3歳という点で見るのをためらっていましたが大正時代という時代背景、あくまでフィクションとして…という思いから読み始めました。驚いたのは線の細かさです。絵柄がとても細かく、白黒ではありますが色彩を感じます。建物やお風呂などもさることながら、着物・洋服の書き込みが本当にすごいです。姫子さんの着物は主人公かつ富豪の孫娘という設定もありとても高価なものだと分かりますが、四季やお話によってかわる薔薇・紅葉・椿など花柄の美しいこと。併せて、もしくはそれ以上に文治さんの隊服、外套、ベルトなど小物も丁寧に描かれています。登場人物の衣服も見る為に購入してもいいと思える作品です。自分が愛知県出身ということもあり、舞台が名古屋なのも知っている場所の名前が多く出てきてより作品を楽しめました。
冒頭にも触れましたが、時代背景あっての年の差・未成年(というよりも幼い)と大人の恋模様(恋愛というにはまだ一方的、憧れが強いような気がする)だったので読み進められましたが、これから恋愛色が強くなってしまうと読み進められないかも…と思い星は3つにしました。先生の恋愛要素がない他の作品も読んで見たいです。