フォローしている方のレビュー冒頭の「まっさらで読みたい方はレビュー読まずにどうぞ」の言葉にフラッと心惹かれ、そのままレビューも作品紹介も見ずに読みました。
そして改めて先の「予想を全て覆されて泣けた」というレビュータイトルの言葉が沁みました。
先日まで高齢となった母の看病が続き、そこに暑さ疲れも重なって自分も熱を出し、2日ほど寝込んでしまいました。
寝ては起き、起きては眠るを繰り返し、うつらうつらしている合間合間に、兄と父を亡くしてからの、心がすり減るような日々に思いを馳せていました。
そして、あぁそうか、2人亡き今となっては、昔からの自分を知ってくれている人はもう母しかいないんだなぁ…、と体の中に生まれた切ないかたまりを持て余し、ぼんやりしていたところだったので、この物語で紡がれる両親と兄弟の関係の割り切れなさや、祖父母の慈愛を示すエピソードの幾つかが、思いも掛けない深さで胸に刺さりました。
どなたかが言うように、あるいはもしかしたら、過去のいつかの時点で自分は、同じような過去を持つ主人公たちの同じような話を読んだことがあったかも知れません。それでも、いま、このタイミングで読めたことに勝る強さの共感と感動はないと思いました。
「人よりも抜きん出ていなければ愛される資格はない」と思い詰めていた魂と、「愛されるためには人と同じでなければならない」と思い込んでいた魂が、巡り合い起こした尊い奇跡。
このお話に出会わせてくださったフォローさまに感謝します。