まず、表紙の帯の『愛人』ってキーワードからのページを捲ると『ひと夏の失恋のお話し』で、もうバッドエンドしか思い浮かばない雰囲気が漂ってたけど思い切ってポチッ!
ネタバレとかは他のレビューを参考に。
読後の感想だけ書きますね。
先生が何故トウマの事を『愛人』と呼ぶのか?謎だったけど事故で下半身不随になった先生はトウマの事を『恋人』としていつまでも縛り付けるのは良く無い!と最初から思ってたような気がする。
トウマも『自分の我儘で事故にあったから先生には自分が必要』と思い込んで2人だけの世界で何年も過ごして来て、それを『愛』と信じて生きて来た。。。だから先生に笑顔を見せる事も笑顔になるような場面も無かったのかな?と⋯。
そして現れたのが優しいジョウ(丈一郎)。
もうトウマも好きになるでしょう。先生と2人だけの世界から飛び出す事が出来て色んな楽しい経験もさせてくれて⋯。
レビューに先生が可哀想(とまでは言ってないけど)な感じで書いてる人が多かったのですが、むしろ個人的には先生も『外』のトウマを手放した事で広い世界を知る事が出来て幸せな日々を過ごしてるような感じですよね。タブレットで絵を描いたり、合同個展を開いてみたり。。。
そして、その個展を2人で見に行く。トウマの先生への気持ちは『情』であって『愛』では無かったのかも、、、家族愛に飢えてたようだし。
トウマとジョウ、先生それぞれが幸せになった日々がラストで読めて良かったです。