フェロモンアレルギーって、漢字で書くとインパクトありますね(笑)
オメガバース作品はかなりの数を読みましたが、フェロモンアレルギーという設定は初めてで、興味を惹かれて購入しました。
予想以上に面白かったです。
気が強くて、自らの足で立つためにフェロモンを捨てるΩと、アレルギーに絶望し、深呼吸をすることさえ恐れるα。
まだ高校生でありながら、生存戦略のために番になった2人は、Ωがαのヒーローになり、αがΩの癒しになるという、オメガバースでは珍しい関係。
その設定はもとより、構成も上手い作家さんなので、がっつり物語に引き込まれました。
枷から解き放たれ、自由になったのは、互いに出会えたから。
終盤、"翼が生えたよう"と表されたシーンが印象的でした。