微妙な機微ある表情の描き方が上手い作者さん。今作は、ライバル系バディものの亜種でBLになったみたいな設定です。レスキュー研修で同じチームの矢島と鳥飼は、消防学校時代からお互いの優秀さや負けん気が気になっていた間柄。片方がゲイで恋心になってなければ普通にバディものコースです。矢島は無神経だし自信過剰気味でウザいのですが、出来ない人間を見下すのではなく出来る人間に対抗心を燃やして自分を引き上げていくタイプなのがいいです。鳥飼はクールそうに見えて結構迂闊だし意外に恋愛脳で、矢島くらいガサツな相手の方が上手くいくのかもしれない。酒の勢いとは言え普通に行為が成立しているので、矢島に元々素質があっただろとつっこみたくはなりました。今後の話もちょっと読んでみたい。
(2025年1月)祝・2巻。冒頭に試し読みでは出てこないエキストラストーリー(購入済み)があってちょっと焦りました。2人の関係の進展が見られて歓喜。惚れた弱みってありますが、矢島は優秀な鳥飼が弱味を見せるほど自分を好きなことがすごく嬉しく特別で、でも対等なライバルとして惚れた弱みにつけ込むようなことはせず、好きも不安もストレートに伝える。この感じがもうたまりません。こういう風にプライドを持ちたい。ガサツだけど。あと、惚れた弱みの鳥飼は可愛い。顔面が強い。鳥飼の柔らかい表情にムズムズする矢島の気持ちが分かります。このまま続くと職場関係でハードルがあるのでしょうが、それを2人で乗り越えるストーリーも見たいかもしれない。