ネタバレ・感想ありトロイメライ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】のレビュー

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傷ついた心の再生物語
ネタバレ
2025年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 肩甲骨~から続けて読みました!心理描写が丁寧に丁寧に描かれた作品でした!
ところで、圭織さんは女性だったんでしょうか?
出会った幼少期はヘアアクセ以外は男の子みたいだし、回想シーンで結婚式出てこないし、二葉さんと同じく女装男子だったのでは??
奥様としているのは、それが二人の望みだったからではないだろうか、葬儀で圭織さんの母らしき人が「いつも傍にいてくれて…」と言ってたのも同性同士だったからでは…。
でも、愛した人と若くして死別したら似た人に執着するのは仕方なかったかも。
しかも、執着以上の愛情を注ぐことを忘れてしまった為に去られたら…
人を愛する感情を遠ざけてしまい不眠症になる程に辛い日々の高杉先生が見ていて痛々しかった。
圭織さんのお墓に手紙を添えた所では涙ボロボロになりました(T-T)(T-T)(T-T)
でも、最後はハピエンで救われました。
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心理的には大人と子どもが逆
2024年12月22日
「肩甲骨〜」から読みましたが、攻めさんは心理カウンセラーなのに年下の男の子(受けくん)の方が大人。「肩甲骨〜」もそうだけど年下の男の子の方が沼から引っ張って上げて日が差す方へ導いてあげる。感動したのはどちらも年月が経って、、体型が変わった、昔の服が合わなくなった。と2つの作品が重なるシーン。凄く素敵な作品です。暗い夜から明るい朝を迎えた気分なるはずです。必ず!
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どういう結末になるのかハラハラした
ネタバレ
2024年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 肩甲骨とワンピースのスピンオフ。
二葉の元カレで臨床心理士の高杉と、ひかるの弟勇。
2人とも子供の頃から親の愛情をうまく受け取ることができてない寂しさを抱えている。
また高杉に至っては共依存なのか愛情なのか微妙な関係で結ばれていた彼女を病死という形で失っていて、カウンセリングに通うほどに心が弱っている。
その2人が二葉とひかるの関係で知り合い、距離を縮めていきます。
けれど大人である高杉先生は勇の勢いに対し、流されそうになるものの常に理性を保ち続けます。「肩甲骨とワンピース」ではDV彼氏っぽかったので心配したのですが、思った以上に常識的で理性的な人でした。二葉といる時は前妻とのことで一番精神状態が悪かったんでしょうね。本作では勇とのことを考えることで過去を振り返り反省し、少しずつ心の弱さを克服していきます。
下巻の序盤にある妄想と現実の描き分けがわかりずらく、離れてから再会の仕方もいまいちな感想はあるのですが、心理をじっくりと描いてある作品は好きなのでとてもよかったです。
エチも下巻の最後のみで、勇はもう大学生の設定なあたりも好印象でした。そして冷たそうに見えた高杉先生が恋人になったら甘々なとことかすごくよかったです。
美しいシーン
2024年11月24日
音楽ものが好きなので、読みながらかけたくなりました。美しいシーンが連発でジーンと来ました。主人公が惹かれていくのが丁寧に描かれていて素晴らしいです。
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孤独からの逆転満塁ホームラン
ネタバレ
2024年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『肩甲骨とワンピース』と地続きな、続編みたいなスピンオフ。
わたしは『トロイメライ』から読みましたが、追って『肩甲骨』を読んだ時との印象の差が激しいので、作品を深く理解したい場合は両方読んだ方がいいと思います。※時期が合えば全部読みホで読める
いやはや…機能不全家庭やセクシャリティの生み出す負の連鎖はほんとうに人を生きづらくさせますね。シリーズに出てくる登場人物ほとんどの生い立ちには翳りがあり、精神的に満たされていません。
落ち着いた絵柄も相まって読み始めはなんだか心許ない感じがするのですが、欠けた心を埋めるべくそれぞれが行動する中でそれぞれの出口を見つけて最終的にはみーんなハッピーエンドでびっくり。
そうなるまでがなかなかハードで、まず高杉のクズっぷりが目に余る。若き勇の頑張りによりしれっと幸せを手にいれましたが、過去にDVかました元恋人のその恋人の従兄弟とくっつくってどういうこと??ひかると勇、兄弟同士で理解はあるんでしょうか…ひかるは高杉を許しているのでしょうか…そこに一切触れていないところが気になります。
作中1番イカれているのは立派な肩書を持つ臨床心理士高杉で、ラブラブ行為中、勇の耳にピアスを開ける時の瞳孔の開き具合がとくにヤベーので必見。
でもご安心ください。初めこそターミネーターのように冷え切った彼でしたが、ブレイクスルーを果たしたこの頃にはすっかり落ち着きを取り戻し、表情は豊かで物腰も柔らかくなっています。

単話版のアンニュイな表紙もよき。
読後感スッキリとはいきませんが、隠れた名作だと思います。
前作の高杉先生のイメージが覆ります
ネタバレ
2024年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『肩甲骨とワンピース』スピンオフ。前作で主人公の恋人で最後に振られた高杉先生のお話。
妻に先立たれ恋人に振られて自身の存在意義を見出せなくなっていた高杉は、同じく境遇の勇(前作の主人公の現彼氏ひかるの弟)と、なんとなく寂しさを共有する。全く恋愛感情のなかった2人だけど、接するようになってから、互いに変化が現れてくるーー。
いわゆる共依存というやつなんだけど、そこまで闇が深くないです。むしろ高杉は勇に依存しないように努めるあまり病んでしまう感じ。でも勇が堕ちることなく前を向いたから、結果的に高杉も救われることになったんだよね。恋を自覚してからの勇がイジらしくて可愛いかった。
それにしても勇と両思いになってからの高杉の態度の変化よ。久しぶりに勇にあったときに抱きしめてキスしちゃうのはやりすぎ!だけど、こんなに甘々になるの?っていうくらい態度が違ってビックリ。最初からそのキャラでいてくれれば、もっと好感度あがってたのに…(笑)
一人はさみしい、よね
ネタバレ
2024年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「肩甲骨とワンピース」の高杉先生はちょっと怖い、病んでる人っぽかったけど、その背景がわかって複雑な気持ちになりました。高杉先生の孤独がそうさせたのか。。。一人はさみしいよね。誰かに寄りかかりたいし、寄りかかってほしい。。。高杉先生も勇も同じような境遇だったから分かり合えたのだろうな、と。時間はかかったけどね。二人にとってすごく良い結末だったと思います。
静かな愛
ネタバレ
2024年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 素敵な話でした。
肩甲骨~のスピンオフですが、単体として愛の物語になってます。
カウンセラー×生徒
攻は前作では主人公を虐げる存在でしたが、大きな傷を抱えていて。同じように寂しさを抱える生徒と関わることで、救い救われる、そんな話です。
受君のピアノのシーンがなんとも扇情的で、本当に音が聴こえてきそうでした。
静かで不器用だけど、かけがえのない愛に変わっていく、読後感はじーんとしますね。
絵も、表情やコマ割りが映画みたいに美しいです。
これはレベル高い作品でした。
再読したい!と思える作品
ネタバレ
2024年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みほにて『肩甲骨とワンピース』を読み、よかったので涼子先生のほかの作品も見たいなとこの作品を読みました。こちらも読みほにて。そしたらスピンオフだったのね。やったあとルンルンで読み始めたのですが…すっっごいよかったです。私はよりこちらが好みでした。
互いに依存や執着をしつつも、葛藤しながら徐々に自立してゆく様がとてもよかったです。さらには、闇を克服したふたりが求め合う中で、愛情から出てきた新たな闇がほのかに香るかんじが本当にたまらなくよいです。
また個人的に下巻にあるコーヒーテイクアウトのおまけマンガも好きですね!もう概念じゃなくて一個人であり、大切なひとなんだよねって思えて、私も幸せな気分になります。
スピンオフって気付かなくて
ネタバレ
2024年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初に説明とか全く読まずに表紙買いしてしまったから読み進めてるうちにスピンオフって気付いてあぁあ…!となった……けど、前作読んでなくてもなんとなく事情は分かったからいきなりこっちでもそこまで戸惑いはなかった!ただ、先生の前恋人に対する過ちの部分についてこちらではあまり詳しく描かれてないので、読んでたのと読んでないのでは悲壮感が全然違うんだろうなと思うので…多分前作読んでからの方が絶対良かった…と悔やんだ…

それはそれとして、自分の存在価値に自信が持てない2人のボタンの掛け違いがものすごく切なくて、お互いに利用してる、されてると思いながらもだんだんと惹かれてく過程が丁寧に描かれてて泣いた。

いちばん好きな部分は、くっついてからのイチャラブいっぱい描いてくれてるところ!!!そうだよこういう甘々なのが見たいんだよ私は!!!!ハラハラしながら読み進めた上下巻の先にこんなハッピーな2人をじっくり見れるなんて至福です。くっついておまけ数頁でイチャラブ見れる作品が多い中、イチャラブシーンが最後にご褒美大放出なこの作品。最高!!!
依存と執着が希望に溢れる未来に変わるとは
ネタバレ
2024年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「肩甲骨とワンピース」のスピンオフで、私はあまりスピン元が刺さらなかったタイプなのですがあのDV彼氏が救済されるのか!?と大人がショタに縋る構図が大好きな私は表紙買いをしました(正直者)
そして案の定こちらの作品は私にグサグサと刺さりまくり、呻きながら上巻を読み終え下巻で泣くという……。

異常メンタルDV彼氏だった高杉先生の過去も、勇の過去も「愛してほしい人に愛されなかった寂しさ」があり、特別にしてくれた一人にのめり込んでしまうという現在に繋がっているわけなんですけど特に高杉先生は「自分だけに頼ってほしい、自分がいなければ生きられないくらいでいてほしい」という過剰な独占欲があって、それを受け止めてくれてた奥さんを喪ってしまったことで心身のバランスが崩れて歯止めが効かなくなってしまったんだと思います。だから自分に似た感情を持つ勇に共犯者になってと寄りかかられて、初めて自分を客観視することができたんだけれども、勇が抱えている傷を自ら乗り越えて成長していく姿は自分が置いていかれるようで直視できなかったんでしょうね。

でも!!!!勇が一歩未来へ踏み出せたのは高杉先生、あなたがいたからなんだよ!!?!?あなたは気づいてないけどね!?!?!読者は知ってるからしぬほどもどかしかったよ!!?!?
でもそんな高杉先生だから高校時代に己の加害性を理解して無理に手を出すことなく、卒業後にしっかり自分を見つめ直してから勇の手を取って抱きしめることができたんだよね……だから恋人になってからの高杉先生が激甘なんだ……ありがとね……独占欲は変わらないでくれたのも嬉しい……。
攻め厨としては攻めが弱る姿がたまらん大好きなのでずっと体調悪そうな高杉先生に興奮してました。美少年も好きなので勇が可愛くなくなってきたかも…と心配するところもヘキでした。高杉先生、私も同じ気持ち……!
依存と執着BLってよくあるテーマではあるけどここまで晴れやかに愛として着地してくれるのはなかなか無いと思います。重いけど読後は爽やか!おすすめです!
こっちの方が好き
ネタバレ
2024年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ スピンオフですが、お兄さんのお話よりこちらの弟くんのお話のほうが個人的に心に刺さりました。
先生は弱い人で、サイコパスも入っているんだけど、心の動き方に感情移入できる。
そしてその先生の孤独の殻を溶かしたり、成長を見せることで逆に固くしちゃったりする勇くんの無垢なかわいさ。
何度も何度も読み返しています。
勇くんがピアノを弾くシーンでトロイメライを流しながら読むとエモさ倍増です!!
作者の先生のBLは3作品だけなのでしょうか?
当方色んなジャンルを読むほうではありますが、涼子先生のBLはもっと読んでみたいなと思いました!
スピンオフです
ネタバレ
2024年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 肩甲骨〜を読むとあまりいい印象ではなかったですが色々な出来事からの理解はできて、今作での弟の勇の恋心が自然と開いていって、兄弟揃って大人を心から救ってあげた感じですね。それぞれでくっついて正解でした。とても綺麗でピアノが似合う。面白かったです。
スピンオフでも
2024年3月25日
肩甲骨とのスピンオフでしたが、こちらの方が上下巻ある分重たかった~心理描写が秀逸なので苦しかったです、共依存が強い作品苦手だったので途中の先生の過去が本気で気持ち悪くなった~過去から間違ってたって感じが凄く嫌でしたね、勇の方が全然大人だったな〜って包容力あったし、自立心もあり凄く成長したキャラでした、救われたのは先生だったなって、可愛すぎるオマケが良かったです。
どっちもいい
2024年3月8日
お兄ちゃんのひかるバージョンもこっちも好き。先生こじらせてんなー♨あっちでも悪者にしか見えなかったし、でも背景にはこんな事があったんですね。もぉ病だよね。そんな彼を絆した方もちょっと難ありだったけど、2人ともすごく成長した!😩誰。 先生が素直になってるの尊い😄
好みは分かれるかも…私は好きだけど。
ネタバレ
2024年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今作が読み放題で読めるようになったので、前作「肩甲骨と…」を再読してから今作を読みました。前作も暗めな内容だったけど、今作はますます闇が多かった。けれど、「誰かに必要とされたい」「1人は寂しい」って気持ちありますもんね。愛した人に先立たれたり、愛して欲しかった人に愛されなかったりしたら、余計ですよね。 前作では、かなりヤバめな奴だった高杉先生ですが、今作では、勇くんと出会うことによって、表情も豊かになりましたし、優しさを取り戻せたような…。依存から愛へ変わる心情など、切なくてよかったです。
いろいろ始まったのが勇くんが高校生の時でしたが、最終結ばれたのが高校卒業後だったので、それもよかったです。
ほんとよかった
ネタバレ
2024年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編で報われなかったというか、最低な奴じゃんて思ったりもしたんだけど、でもやっぱ可哀想なとこあって、ちゃんと自分で別れを選択した先生にも、なにか報われてほしくて、スピンオフでやってくれないかなと思ってたので、普通に嬉しいですね。残り物同士で傷の舐めあいだったと思うけど、そこから愛に変わって本当に二人とも可愛かったりした。最後らへんめちゃくちゃスパダリなんだもの。先生可愛すぎか笑。体に刻まれるのも最高です。本当報われてよかった
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必要とされたい、自分独りは辛い
2024年2月26日
先生は、奥さんを亡くした喪失に無意識です。過労で誤魔化し不眠症、恋人に棄てられ
一条くんは、兄に恋人ができて、独りになった。
自分の問題を明らかにするひたむきで前向きな2人は、赤い糸を少しづつ辿って行くように、まためぐり逢い恋愛感情をお互い寄せ合い、寄り添います。
トロイメライ
エロい先生×綺麗になった一条くん
ワンピースの彼が別れた恋人だった。肩甲骨とワンピース
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浄化された
2023年12月10日
肩甲骨とワンピースの続き
眠れず笑顔もない先生が話を読んでいくうちにどんどん表情が柔らかくなり最後は溺愛系になって読み手まで心から浄化されました。スピンオフでいいのでその後がちょいと読みたいな
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よかった!
2023年11月23日
いや〜、病みに病んでた先生がどうなることかと思いましたが、よかった!うんほんとよかった。
これは絶対に肩甲骨とセットで読むべきですね。
勇くんの謎の包容力…あの子は天使なのかな?
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誰にとってのトロイメライか
2023年10月17日
前作の『肩甲骨とワンピース』も面白かったけど断然スピンオフのこっち派!!読み放題で途中まで読んでて続きが気になってたのもあるけど、なにより闇闇系が好きなので買って良かった。

病んでるカウンセラー×ピアノがうまい寂しいDKの話。受けはビジュ含め一生懸命なところが可愛いし、基本病んでる攻めは個人的に好きなので良かった。ただ攻めのビジュはいまいちヒットしなかったけど。。

ストーリーは下巻の中盤から加速度的に面白くなっていく。ストンと腑に落ちたし泣けた。また、タイトルの「トロイメライ」の音楽がこの作品とピタッとマッチしてる。

あと、2人のエチが個人的にかなり良かったし、読後上下巻の表紙がこりゃまた素敵でした。

誰かに必要とされたいという気持ちを一度でも持ったことがある人は、もしかしたら刺さるかもしれません。
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はー
2023年9月18日
あんなに病み病みでヤバかったのに、すごい。
もう、「共依存から、愛へ変わるまで」これに尽きますね。面白かったです。
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賛否分かれる作品なのかも。
2023年8月13日
人によっては心情のいびつさや未成年との恋愛にモラルの欠如等の嫌悪感を抱く人もいるかもな…と思いながら読みました。個人的には、寂しさでどうにもおかしくなってしまった不器用な二人が、不器用に惹かれ合ういびつさが、人間とは愛おしいいきものなのだと思わせてくれる、読み物としては美しい作品だとは思えましたが、リアルにこういうタイプの人が居て接した場合は速攻で距離置くなぁとは、まぁ思います…苦笑
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より好きへ
2023年6月3日
肩甲骨と〜より好き。
読んでてお互いに好きに目覚めていく不器用な2人が非常によいです。そして根本変わらない先生が愛おしい。
もう一巻欲しい!
もっと続きが見たい
2023年3月26日
お互いに関わっていく中で、少しづつ心の変化があったり成長していったりする所が何だか心にくるものがありました。離れちゃったけどその後をもっと見たいです。どうか続きをぜひっっ!!!
誰かに必要とされたかったふたりの話
ネタバレ
2023年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊、レビューが少ないのはなぜ?! すっごく良かったよ。オススメよ。上下巻で共依存の重め作品でこれだけだと手に取りにくいかもしれないけど、読みホ入ってる方は「肩甲骨とワンピース」(読み放題対象)→トロイメライ上巻(単話5話まで読みホ対象。単行本上巻は初回限定、電子限定、シーモア限定の3ページ描き下ろしがあります)→単行本下巻、で、下巻買うだけで全部読めますよ〜。肩甲骨〜から続けて読むべき。
「肩甲骨〜」で古文の先生を束縛、依存してた(そしてフラれた)訳アリの臨床心理士でスクールカウンセラーの先生。同じく義理の兄に依存していたDKくんに互いの独りの寂しさから共犯者になろうとキスされて、、という共依存と救済を描くお話。
タイトルの「トロイメライ」はシューマンの子どもの情景7曲目。子どもの時から必要とされたいと願っていたふたりの心が痛いです。DKくんリボンが似合ってしまう子でギリ合法ショタ気味だけど、ショタ苦手な私でも話にひき込まれて問題なく読めましたよ。ラスト近くでピアスエチが突然出てきて、うわー性癖はまりまくり。「初めて」で「所有する」って、いいわ。。(感涙
素敵な作品
ネタバレ
2023年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本になる日をずっと待っていました。
読後は、暗い道から明るい場所へ出た時の気分です。
前作の肩甲骨とワンピースを読んでいれば尚更、長いこと不安だったけど、最後はあたたかくてほっと安心しました。
この本でしか味わえない、静けさを感じる描写とか共依存による不安定さ、切ない雰囲気がなんとも癖になります…。
高杉先生と勇くんの2人が、今後も幸せでありますように!
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「肩甲骨とワンピース」スピンオフ
ネタバレ
2023年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「肩甲骨とワンピース」スピンオフ、二葉を暴力と依存で支配していた元カレ・高杉×兄(正しくは従兄弟)・ひかるにべったりだった勇、共に依存体質で二葉とひかるが恋人になったことで依存先を失った同士。勇の方から相手の孤独を嗅ぎ取って、共犯者になろうと誘いをかける意外性。幼い勇を拒みながらも、よっぽど高杉の方が弱くて脆くて危なっかしかった。容易に共依存に陥りそうな二人が、依存と愛の境い目で揺れながら自分の心と向き合うお話。勇の強い想いとひたむきさが高杉の拗らせた心をまっすぐ射抜いて、それぞれ相手を拠り所にしながらも自分の力で自立しようとするのがよかった。勇がこんなにも幼くなければ、攻め受け逆でもよかったくらい。高杉の歪みが完全になくなることはなさそうだけど(すでに性癖)、勇に甘えて愛し合うことで健やかな幸せを感じて欲しいです。あと改めて二葉はひかるに出会えて本当によかったな。
やはり向き合うことは大事
ネタバレ
2023年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「肩甲骨とワンピース」のスピンオフ。二葉の危ない元彼高杉と二葉の彼氏ひかるの義弟勇のお話。
高杉は亡くなった妻かおりが忘れられないというか固執している。彼の家庭環境からくる淋しさを初めて埋めてくれたのがかおりだったから。頼られ傍にいてくれたことで、自分の存在意義を感じていた。可愛そうな子を助けて責任感を満たす。依存していたのは高杉。かおりが亡くなり、寂しくてかおりに似た二葉を見つけ手に入れた。二葉も傷があったから共依存していたが、高杉の独占欲からくるDVと、かおりの代わりにしていたことで二葉も失う。次に好いてくれたのは勇だった。けれど、生徒だったし、勇の純粋な思いに助けられながら受け入れられない。ひどい妄想に囚われ、本当にならないよう勇から離れた。カウンセリングを受けながら自身と向き合う。一番向き合わなくてはならなかったのがかおりの死であり、感謝を述べること。かおりに手紙を書き墓参りに行くことで区切りがついた。一人は寂しいは変わらず。勇はピアノを続けて、再会することができた。一年くらい会わなかったけど、再会は高杉には延長の中にあって、勇は驚くが嬉しく付き合うことに。高杉の中でかおりと自身の寂しさの源に区切りがついていたからこそ勇への愛しさと恋心が勝った。勇が留学し物理的に傍にいなくても大丈夫と思えた。大変化だ。二葉のときにできていたら違っただろうけど…きっと勇が高校生で寂しさが似ていたから
こそ、高杉は向き合えたのかな。囲っておきたい気持ちはあるみたいだから、庇護欲独占欲からの危ない思考根底はあるのだろう(笑)
病み系闇系ではあるけど夜明けかな。
良かったけども
2024年11月18日
先生と生徒とか…たまらないし良かったねと思うけど、お互いの共通点があったから良かったものの…先生のあの少し勝手な部分が自分はモヤりました。
カウンセリングを受けるような状態だったから仕方ないとは思うけど…。
でも基本は楽しく読むことができました。
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スピンオフ
2024年6月11日
肩甲骨とワンピースのときのあの先生が主役。
そして、お相手は学生で。
お互い自分を必要とされていない寂しさと孤独をうめたい。
でも、それだけではなく、だんだんお互いが必要で恋をしていく過程が好きです。
お付き合いまでも長いし、前作とは違ったピュアさがあります。
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誰が子供?
2024年3月20日
不安定な部分が魅力になっちゃうことってあるんだろうなぁ。寂しいのをお互いで埋め合ったりして余計に辛くなったり。無条件で享受出来たはずの愛情を受け取りそこねた子供時代とか、大事なモノを失うこわさを知ってるから踏み込めない人とか、、低予算の日本映画でも描かれてそうな繊細なピースが幾つも散らばってて、台詞に頼りすぎずに見せてくれるのとか、とても好みでした。
高杉の思いがけずに垣間見た幼い部分が、天使のようにフワフワした勇に包まれるギャップが良かったです。
勇のあの眼差しはとても印象的。
自分の中にあった柵を越えた2人はとても穏やか。本当はこんなに素直に感情を表せる人なんだなあと嬉しくなりました。年の差で、年上が危うげで実は子供っぽいの好きなので高杉は好きですねぇ。
代用品ではなく、その人のためのスペースがちゃんとある事がよく分かる優しい話でした。
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重いような、流れるような印象深い作品です
2024年3月11日
亡くなった父の思い出の曲はたぶん初恋だった人の弾くユーモレスクでした。老舗旅館のお嬢様でハイカラにバイオリンを習っていたそうです。私が子供の頃の父は中々なクソジジイだったのでそんな思い出を語る父にポカンとしました。かくも恋と音楽が結び付くと胸に残るのだなと想い返しました。物語の依存、葛藤、自己否定、マイナスな言葉が多く形容される状況から、昇華、希望、愛へと変わっていくのが流れるように繰り返すように心に迫ってきました。セリフでなく作画で状況を見せる部分の用い方が印象的でした。とても良かったです。
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幼く見えて犯罪感が拭えない。
2024年3月8日
寂しい者同士のなれ合いがいつしか本物の愛情に変わっていく様が読んでいて苦しくなるけどじんわり染みてくる。
でも最後の行為は以外だったwww
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依存ではなく愛に
ネタバレ
2024年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「肩甲骨とワンピース」スピンオフ。スクールカウンセラーの高杉と一条勇のお話。勇はひかるの従兄弟だけど姓が一条ということは養子になって義弟なのかな。二葉と別れた高杉と恋人ができたひかるにあまり構ってもらえなくなった勇。依存先を失った二人の新たな共依存・・・ではなく、高杉は生徒である勇をきちんと拒絶できるし拒絶された勇は自分や問題を見つめ直して成長できる。前作を通して一番しっかりしているのは成長後の勇なのではないかな。もちろんひかるもしっかりしてはいたけど純粋さゆえに挫折知らずというか自律していない感じはありました。勇は問題も乗り越えて成長し未来もしっかり見据えていると思いました。高杉も依存や執着ではなく勇自身を見て向き合えるようになったと感じました。スピン元よりこちらの方が私は好きでした。星4.3
共依存の先に
ネタバレ
2023年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「肩甲骨とワンピース」のスピンオフ。
歪みまくっていた高杉が、同じように寂しがりの高校生一条と出会い変化するお話。
トロイメライが流れている時間は、高杉の現実なのか夢なのかがとても曖昧で、彼の葛藤がよく表れていて良かった。
自分は重い共依存が大好物なので、終盤まではわりと健全なストーリー運びだなという印象。勝手にこのお話は共依存からの脱却を描いているのかと思い込んでいた。
だが、高杉は、やはり…。

普通の恋愛をしてこなかったからだろうか、数年後に再会して気持ちも確かめずに秒でキスをしたり、キャラ変したかのような溺愛ぶり、そして極めつけは一条にピアスを開けるタイミング…少ないページから垣間見れる、なかなかの歪みっぷりが怖くて面白かった!
欲を言えばこの高杉の執着ぶりをもっと見てみたい。

1巻の赤い扉絵が雰囲気があって好き。
んー
2025年1月27日
前作も見てたけど、こっちはなんかハマらなかったな…
最後には想い合えていたけど、どうしても代わりにされているような感じがして、ホントに好き?って思っちゃった…
読み放題対象
2024年5月24日
読み放題対象なので読み放題契約したら読もうと思ってたのに気づいたらポチってました。。
共依存好きとしてはたまらなかったです。スピンオフとのことで元のお話は読んでないのですが、闇好きとしてはきっとこちらの方が好きかなと思ってます。
読み放題契約したらスピン元読みます。
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お兄ちゃんはどう思うかな…
ネタバレ
2024年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題にて。スピン元のストーリーを知ってるからかどうしても素直に先生のことが受け入れられない気持ちで読んでしまいました。知らずに読んでいたらすごく好きなストーリーです。ただ、数年後再会したときのいきなりハグ&キスはどうなんかな笑 まずは相手の気持ちを確認してからでしょ。勇が心身共に成長して依存というより包容力で先生を受け入れているのが成長を感じました。反対に先生は変わらずに、何なら激甘になっててお似合いかなと思いました。でもこれって後々お兄ちゃんにバレたとき反対されそうですよね…。
共犯ねぇ…
2023年10月19日
前回は少し変わった趣味のあるお相手、で今度はDK。淋しい2人が出会い、高校生からの純粋な想いに心を開き、過去を見つめ直し、勇気を出して次へと進む、といった感じでしょうか。でも私にはこの彼が大人に相手にされなかったので弱者であるDKを潜在的に次の標的に選んだのでは?とこのお話しを読んで思ってしまいました。で、そうするとこれは大人にいいように弄ばれている若者のストーリーとなり読んでてあまり気分の良いものではなかったです。
わかりにくい
2023年9月12日
寂しい同士で惹かれていくってわかるんだけど、間が開いてるのに急に抱きしめてキスしてその後に好きだってあなた…。
相手がどう思ってるか不安じゃないのとかってなんでだろ。
妄想か現実かすぐにわからなかったりして、ちょっと考えちゃいました。
依存先を変えました
2025年5月5日
表題作のみ、表紙含めて1巻183ページ、
『肩甲骨とワンピース』のスピンオフ。誰かに必要とされたがっている臨床心理士の救済ストーリー。
単に依存先を変えただけでは…としか思えずでした。
どちらの作品にも言えることは、子供側が大人で、好きになった人の為にすごく成長すること。
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うーーーん。
2025年4月29日
この2人を何とかくっつけた感が拭えない。
先生が凄く都合が良くて好きになれない。
勇くんもスピンオフ元から謎のキャラだったのでいまいち。
前作が好きでまとまるの待ってたんですけど……
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なんか
ネタバレ
2023年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評価下げて申し訳ないですが、前作も今作もよくわからないところが多すぎて、前作の攻めのひかるくん以外みんな精神年齢が子供すぎて誰も好きになれませんでした。とはいえ今作の2人の育った環境とかには一定の同情を感じたりもするのですが、なんかいろいろ合わないところがあって、2人とも成長してハピエン良かったねですがごめんなさい。
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作家名: 涼子
ジャンル: BLマンガ
雑誌: arca comics