どうしても、人は外見や言葉使いで自分の基準とかけ離れていればいるほど「異物」扱いしてしまうと思う。
特に自分が「普通」だと思っている人は、極端に自分と「勝手に差を広げて」しまう。だから「類は友を呼ぶ」という言葉もあるのだろう。
フラットに見ることの難しさ、フラットに接することの難しさは、年を取るごとに感じるが、できれば、作中主人公の二人のように、そんな「類」の垣根を越えた友人と出会えれば、自分の人生も変わったのかもしれない、いやきっと出会っていたはずなのに自分が気付けなかったのかもしれない…なんてことを思ってしまう、とても素敵な作品だと思います。