宇野くんがASDでこばくんがADHDということかと思いました。
興味のないこと苦手なことは脳が勝手に思考停止してしまうし(注意欠陥)、貧乏ゆすりが止められないし(多動)、目の前のことが気になるとそっちに気を取られて(衝動)すぐ忘れ物をしてしまう。
私自身がADHD当事者です。まるで自分の学生時代を見ているようで泣きながら読みました。ADHDの方はわかると思いますが、一生懸命覚えたことも本当にポカンと忘れてしまいますよね。。
今だってこんなに感動してレビューを書こうとしているのに、主人公たちの名前が出てこなくて焦りました。
こばくんと宇野くんが優しいのは、2人とも「できない」辛さ、馬鹿にされる悔しさを知っているから。「普通」がどれだけ難しいのかを知っているからですよね。
こばくんが「俺 バカなんだ」と言った場面、涙が溢れました。やる気がないように見えるかもしれないけれど実は色々考えてる。毎日頑張っているのに、時間を守るとか言われた通りにやるとか、そんな幼稚園児でもできることができない。皆の「当たり前」が、我々には「大変難しいこと」なんです。
でも、「『当たり前』ができない」=「バカ」なんでしょうか?宇野くんが宇宙のことをとてもよく知っているように、自分にも他人より秀でた何かがあるかもしれない。凸凹があってもいいじゃないと、作者は言いたいのだと思います。
先日同窓会があり、高校時代私を馬鹿にしてきた友人に会いました。彼女は当時多方面で結果を出せるスーパーガールで(私にはそう見えていた)、モタモタする私のことをいつもバカだバカだと笑いの的にしていました。
でもそんな彼女は30代半ばになった今、とても丸く優しい女性になっていました。色々と苦労もしたようで、年を経て尖っていた部分が削れたようです。
苦労すると人は優しくなれる。
だから、人一倍苦労を知っている宇野くんとこばくんはこんなにも優しいのでしょうね。
この漫画は病名など一切出て来ませんが、凸凹のある人間が普段どんな気持ちで日常生活を送っているのか、どんな苦労があるのかを前向きな形で描いた、素晴らしい作品だと思います。