大きくも小さくも無い適度な資源と気候に恵まれたそこそこの国「ライツヘルド王国」の第三王女「アデル」。
巷で評判の小説を読むのが大好きで、そして読んだ小説の中に自分を落とし込んで妄想するのが趣味で、姉妹たちと楽しい毎日を過ごしていた。
けれど世情の変化に伴い他国の後宮に側室として入ることを兄王太子に提案され、王女としての矜持をもって赴くことを決断する。
素直で屈託がない性格だけれど立場の重みもわかっていて・・・明るい物語進行の中ではありますが、抗えない運命には胸がズキンとする場面もあり、はたまた、現実に突飛な妄想を巡らせ笑いを誘う場面もあり・・・コメディーなのですが、ドタバタしたおふざけがある訳ではないのでなんだか優しく癒される感じがします。
初恋をおいて嫁いだ王女が未亡人になって帰ってくるところから物語は始まります。
なんだかとってもホッコリなれました。