わたしにとっては本編が前菜で、番外編がメインディッシュ。エロに笑いに、ストーリー性にギャップ萌えに…どんなに落ち込んでいてもこれ一冊で元気になれる、栄養剤のようなビタミンBL。
異種な2人が逆境を乗り越えくっつくまでを感動的に描いた本編だけではややラブが不足しているかな?と星は4.5くらいの感じだったのですが、番外同棲編を購入し見事にラブが補われ、評価はぐんと上がりました。
また夜の世界を生きるパリピと吸血鬼の親和性の高いこと。300年も生きていろんなものがカスカスになっていたベネっちには、パッションの塊みたいなコータがお似合いだったようです(作者さまも陰とyo!が織りなすドタバタBLと明記している)。
ベネっちがどれだけ深刻になっても、必ずポジティブに跳ね返すコータくん。こんなに真っ直ぐで色気まであるパリピなら、誰でも好きになっちゃいます。ちなみにわたしは地味にパリピっぽさを演出しているコータくんちの太陽みたいな布団の柄が好きです。
あとがきによると、まだまだ吸血鬼の始祖様との因縁やより濃厚な構想があるそうなので、さらなる番外編を楽しみに待ちたいと思います。
※同棲編の帯にある『ドスケベ保証』は100%事実です。