「NightS」の続編、事件から2ヶ月後の二人の濃密な一夜です。
久しぶりの再会、たった一夜の出来事なのに、二人の会話のテンポや空気感が変わらない様子が見事に描かれています。大人の雰囲気、腹の探り合いのようなヒリヒリとした会話はヨネダ先生らしい醍醐味だと思いました。
変わらない雰囲気の中で、ネクタイを緩める仕草だったり、ふとした瞬間の柔らかい表情でほんの少しの甘えを見せる間崎と、その変化を見逃さない唐島。そんな二人のえちシーンは前回よりも濃密で、素直に愛を語り合っているようないないような、そんな二人のやり取りにとても愛を感じました。
ラストシーンの時計の描写や唐島の寝顔を眺め仕事に行けない間崎の描写、セリフは本当にすごい。言葉選びのセンスはもちろん、この短い時間の細かい描写で、読み取りにくかった間崎の想いが流れ込んでくるように伝わりました。こんなに素晴らしいラストシーンは見たことがないというくらい感動しました。