先生、よく描けたな~って…しんどくなかったですか?
いや、ホントたまらないほど丸出しで。
ひねた思考も剥き出しの愛情も表裏一体で、嫉妬も羨望も尊敬も全てが一つの人の心の中で泥団子のようにピカピカドロドロ…。
作画がね、癖が強めの作家さんで読んでいない方も多いのかな~と思うのですが。
先生の作品本当にどれもこれもフィクションだけど嘘がないっていうのかな。
すんごく素敵なんですよ。
良いの。
そして本作久々号泣。
誤解されちゃ困るんですが、お涙ちょうだい的なんじゃないんですよ?
しかたね~の。
ぎりぎりなの。
クリエーターは自分のもの削ってゼロから作り出す職業と言いますが。
恋愛もその点では何ら変わらないでしょ。
しかも気づかないうちにコントロールできないうちに走り出していて。
どこにどういう風に執着してるのか、自分のことが一番わからないものが出来上がっていく。
でも二本しかない足で立って歩かなきゃならないからね。
ぼんやりながらもね。
お互い好きで好きでね。
でもこの「好き」の中に様々なものが混じっているのがね。
説明的なセリフはないのに伝わってくるんだな~。
先生の作品は。
あとがきで、余利くんが先生に問いただすイラストがすごくいい。
ああ~こうやって先生は作品の彼らと対話しながら描いていくんだなぁって。
最高だよ本作。
人物描写を大事に思う方には是非ともおススメ作品です。