ボクシングの話で始まります。幼児期の性 虐 待の自己防衛のために作ったもう一つの人格。その人格を通して人生をゲームに例えて痛みや悲しみを回避するケイ。ユタカと出会いボクシングをし、ユタカとセ◉クスすることで少しずつ変化の見えるケイ。ここまでは想定内な話なのですが、後半カルト集団がでてきてケイはユタカを守るために死にかけます。最終的にはハッピーエンドなのですが、違和感は残ります。このカルト集団を話のベースに持ってきて、最後ドカンと解決してくれるか、ボクシングをベースに持ってきて、カルト集団はなしにするか。盛り上がりだけを考えたら、そらゃカルト集団が出てきて死にかけて、は盛り上がったんだけど、ボクシングと、人格の分離と、カルト集団がそれぞれになってしまって、なんとなく違和感を覚えます。それでも星5なのは、とりあえず絵の美しさと、別人格でゲーム感覚で進むあたりの面白さ、最後の死にかけるシーンの良さ、話そのものはおもしろいです。番外編ではケイがまともになってきて、ユタカとラブラブなのがとても好きです。でもあれだけの性 虐 待が行われていたとしたら、PTSDみたいなの出そうなんだけど。そのあたりの描写はそんなにないのです。でも幼少期の虐 待はえげつないです。最低です。吐き気しそうです。そこまで深く描いてある訳ではないのですが、嫌でもいろいろと想像してしまう一コマだったりするので、余計に悲しさが込み上げます。でもユタカに救われます。私はケイよりもユタカが大好きです。可愛くて強くて優しくて、ユタカ見たさに番外編も購入です。