藍より愛し【電子限定おまけ付き】
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藍より愛し【電子限定おまけ付き】

はなぶさ数字

微ショタという新しい沼

ネタバレ
2024年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「はきだめに恋」でファンになったはなぶさ先生の新刊。今回は、元陸上選手でBAになった新を、新に見出されて陸上選手となった後輩漣太郎が4年ぶりに追いかけて再開したところから始まる物語。もう表紙からして、読者には漣太郎が新を慕っていることが伝わってくるし、漣太郎の足をみてすぐ故障を疑う新の態度からも、漣太郎を何よりも大切にしていることが分かるのに、なぜ新は漣太郎と距離を置いて、他の男と寝るような生活をするようになったのか?が、2人が出会ってからの回想シーンを挟んで、解き明かされる展開に引き込まれます。
【ネタバレ】
新が漣太郎と出会ったとき、漣太郎は中1で、とりわけ背も小さくて、試し読みでも分かるとおり、微ショタ味を感じる顔つきなんですよ。
そんなときに性の目覚めを迎えた新の脳裏に浮かんだのが、その微ショタの漣太郎だった…ということで、自分の性的志向への不安と、そんな対象として見てはならない漣太郎をそう見ていたんだという罪悪感から、有望な陸上選手だった新が、漣太郎を遠ざけ、自分を傷つけて行ってしまう過程は、本当に胸がギリギリと締め付けられる思いでした…。
そんな過去の告白を受けてからの漣太郎が、年下攻めなのに、ホントにカッコ良くて…!!!漣太郎は、自分の才能を見出した恩人の新を信頼していたのに、なぜ去ってしまったのかを知りたくて追いかけてきので、自分の中の新への感情に無自覚だったのだけれど、告白を受けても新への信頼は揺らがないくて、新の罪悪感も取っ払ってくれて…(泣)。その後、年下の漣太郎の初めてを先輩の新が手ほどきするときの漣太郎がウブくて可愛くって、萌え転げました…っ!!!
密かなこの作品の萌えポイントは、回想シーンにサブリミナル効果のように何度も出てくる微ショタの漣太郎の可愛さと、その面影のある漣太郎とのエチシーンの背徳感にあるのではないかと…(そう思うの私だけ?)。新は受けちゃんで、ショタ味のある漣太郎で性の目覚めを迎えて、そちらの性癖も自覚したわけだけれど、その時、脳裏にその漣太郎に攻められたいという疼きがあったわけですよね…それは、背徳感も罪悪感もあったでしょうよ。本物のショタは苦手だけど、微ショタって良いな…!?と目覚めたのが本作での収穫でした…。気になるようでしたら、どうぞご賞味あれ!!!のおススメ作品です✨
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