能美先輩の弁明
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能美先輩の弁明

大麦こあら

哲学BL、奥が深い!

ネタバレ
2024年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ クールなゲイの後輩・瑛人×実は優秀なのに緩めな能美先輩のお話で、表題作のみ全8話+描き下ろしでボリュームたっぷり290ページ。新刊作者さん買いで、このコミックス発売日が待ち遠しかった!日付が変わってすぐ購入しましたが、もう今の時点で60件超の高レビューがついていて、発売前に重版も決定して、みなさんが心待ちにしていたのも分かる!今作は大学の哲学科が舞台の哲学BLということで、設定もとてもユニークでした。フォロー様も描かれてましたが、所々に有名な哲学文の引用が出てくるんですが、その時々の二人の感情や状況にぴったりマッチしていて、哲学という一見取っ付きにくいように見える題材がストーリーと絶妙に絡まってます。こあら先生の既刊「カットオーバー~」でもそうだったんですが、こあら先生自身が大学で哲学専攻してましたか?ってくらい設定が自然(カットオーバーの時はこあら先生昔SEでした?と思った)で、すごいちゃんと調べられているからなのか、難しい設定でも全く上滑りしないんですよね。それだけでも完成度が高いのに、キャラもみんな魅力的で、ストーリーにも抑揚があって、300ページ近い大ボリュームにも関わらず、全く中弛みもしないという。そしてちょっと余韻がある終わり方もにくい!描き下ろしも読み応えありなので、単話で追ってた方も購入マストの作品です。そして、続きを下さい!瑛人×能美先輩のこれからがもっと見たいです!!
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