俺がおまえに恋してやんよ
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俺がおまえに恋してやんよ

ARUKU

言葉にできない

ネタバレ
2025年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ARUKU先生の作品、どれも大好きなんですがレビューしようにも毎回言語化出来なくて、でも大好きで買ってるんですけども。
んで、誠に申し訳ないのですが今回も言語化出来ない。出来ないのだけれどレビューせねば、と気づいたらコレを打っています。

蛍茶屋と刑部。手から滑り落ちてしまった思い入れのある茶碗を、どうにかくっつけようにもどこをどうして良いものかと立ち尽くし、諦めて捨ててしまうもずっと心残りがあって…あの時どうして落としてしまったんだろうとか悶々と考えては茶碗を締まっていた棚を見つめる日々も時間経過と共に遠くなっていって…というか。解りやすい心情としてはそういった感じなんですが、なんかもう、切ない。後半はとにかく切ないんですよね。
離れていた時間、刑部も蛍と同じような時間を過ごしていたのかな。お互いがお互いに忘れられなくて、刑部もずっと…実家にしたソコで蛍との日々を反芻していたのかな…最後、思い出のアパートは壊される予定だからすぐに別の場所に引っ越さなきゃだけど…そう考えたら、間に合うようにと旅立って逝ってしまったのはお母さんの、蛍への最後のギフトだったのかな。

蛍、可愛い。本当に可愛くて刑部も可愛くなっていくのが良かった。
刑部みたいなしっかりさが蛍に移って、蛍の素直さが刑部に移って…本当に2人で1つというか。離れて解ることもあるけれど、離れざるをえなくて再び家族の手で元に戻してもらえるのがさ…妹、ありがとうな。
妹がすぐに言わなかったの、言ったら蛍がすぐに出てってしまうから言わなかったんじゃないか。
妹はずっと蛍に帰ってきて欲しかったからさ。意地悪じゃなくてさ…だから妹も少なからず感謝してるからこそ刑部に連絡入れてくれたんだよね。ただの関係じゃないって解っちゃうよね。解っちゃうんだよね…
だから最後、蛍が刑部の実家に戻ってきてくれて良かった。良かったなぁ…とページを閉めることが出来て嬉しかったです。

終始言葉にできてないレビューすぎて申し訳ないですが…ありがとうございました。
次回作も楽しみにしています。
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