ズタズタの腕にキス 【コミックス版】
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ズタズタの腕にキス 【コミックス版】

サノアサヒ

なんてかわいくて愛おしい2人なんだ!

ネタバレ
2025年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読後みなさんのレビュー読ませてもらって、その一つ一つに首もげそうなくらい頷きました・・・ほんと自分含め何者にもなれてない全ての人への応援歌みたいだなと思う。読み始めの印象と違いとても深くてすごくいい作品でした。

人見の努力は誰が何といおうと間違ってないし、茅ケ崎も自分の癖を客観視した上でどう対処すればいいかちゃんと考えてる。2人ともある種のコンプレックスを抱えながらも、どうにかこうにか前を向いて生きてる。
弱くてもいいしダサくてもいいし受験も就職も失敗したって人生終わりじゃないんだよ。
とはいえ、先生の「人生2回くらいならやり直せる」これほんとリアル。さすがに何回も、ではない。でも絶対にやり直すチャンスはある。そもそも自分が失敗だと思ってたことは失敗でないこともあるし・・

苦しんだ分もう2人が健気でかわいくて!テーマは深いけど全然重くない。
むしろ面白いし、しれっと結構エロいしなんかバランスがすごいです!茅ケ崎のキューアグ解放後のエチは特に・・・背徳感マシマシだった~一重の人見も色っぽいし好き!!

そして先生のあとがきに感動しました。そうか、リスかは生きたかった痕なのか。そう思うとどんな傷跡も愛おしく思えますね。「生きててえらい」っていう言葉正直あまり刺さったことなかったけど、この作品は本当にそう思わせてくれます。
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