ネタバレ・感想ありズタズタの腕にキス 【コミックス版】のレビュー

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華やかな見た目から繊細な中身
2025年7月15日
サノアサヒ先生の作品を読むのは本作が初めてだったのですが、最初は表紙買いでした。
まず絵が好きでメイク男子も、ギラギラなお顔も、細い体つきも全部個人的な好みど真ん中で正直中身が好きじゃなくても満足だなーなんて思いながら読んでいましたが、中身もめちゃくちゃ好きでした。何なら中身の方がもっと好みど真ん中でした。
哲学的にも思えてしまう二人の繊細な言葉のやり取りや心情が好きすぎて何度も読み直しました。
癖強!
ネタバレ
2025年7月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ サノアサヒ先生の絵が綺麗です!
試し読みして、コミックも購入しました!
お互いに一目惚れだったのに、
メイクしていた人見さんに気付かず…
でも茅ヶ崎くんは、人見さんに惹かれていき、
自分の癖(ヘキ)を曝け出し…
2人とも癖強(クセツヨ)のまま、恋人に!
今回の作品も、色々な意味で、強い!
メイク男子
2025年7月14日
扉絵に惹かれて読もうと思いました!
主人公はメイク男子でやや人と話すのが苦手?な男のこ。でも腕はリスカだらけで顔にピアスありと可愛いギャップがあります!
隠れ病み属性イケメン×湿度ゼロメンヘ/ラ
ネタバレ
2025年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ サノアサヒ先生の感性一体どうなっちゃってるんでしょう。何だかもうやばいしすごいしか感想が出てこない。語彙力が小学生男子。
先生の描かれる湿度ゼロのカラッとしたメンヘ/ラと病み属性イケメンすごく好き。ヒトミにシンパシーしか感じないし全ての顔面コンプ勢に読んで欲しい。BL枠なのが勿体無いまである。朝方5時に暗い部屋で一人メイクしているシーン、リアルに涙出たわ。10代20代の頃は常にM〇CのBAみたいなバッチバチに強めメイクしてたし、マツエク+黒コン+Di〇rのマキシマイザー装備でスッピンと言い張ってたおばさんです。強迫性障害とか醜形恐怖症と診断された訳じゃないけど身だしなみとかお洒落の域を完全に通り越して何かに取り憑かれてたから、ヒトミの言動一つ一つが刺さりまくってやばかった。顔面コンプ持ちにとってメイクは武装だし万能感あるけど、立派な鎧ほど重いですから。スッピンを全力で全肯定してくれるメガ崎に出会えてよかったよね、本当に。他レビューにもありましたがコスメ業界に就職してはいかがでしょうか。笑
めちゃ良きです
2025年7月11日
絵が最初ん〜。って思ってたんですけど内容がすごく良くて泣きました。最高にいい作品です。絵が…とか思ってすみませんって感じで最後ほんと2人とも大好きだし絵も好きになりました。素敵な作品
泣いた
2025年7月8日
人見が茅ヶ崎にかける言葉の一つ一つが胸に刺さりました。なによりもサノアサヒさんの傷は大きくても小さくてもその人のものだから他人が傷つけてはいけないという言葉を見て泣いちゃいました。自分のことを傷ごと丸ごと愛せる人間になりたいなって思いました。素敵な作品に出会えて幸せです。
ありのままで生きられる幸せ
ネタバレ
2025年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みではあまり好みの絵柄ではないと感じたけど、評価が高かったので買いました。ものすごくいい話で、読み始めたら絵も好きになりました。ガツンと重くなく、説教臭くもないのに、明日からの生きる気持ちが変わる漫画です。信二だけでなく蓮も救われてて、またそれがくどくなくアッサリ描写なところがほんといいです。ありのままの姿も、自分の中の理想に近づきたくて頑張る姿も、丸ごと肯定される、なにこれユートピア?世の中みんなこんな愛に包まれててほしいと感じたなんだか色々でっかいお話でした。「人生は2回くらいやり直せる」。刻みます。あまりに良かったので作者さんの他の作品も買いました。
リスカ痕&フルメイクの超ネガティブ男子!
ネタバレ
2025年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 目立ちたくない美形の新入生・茅ヶ崎×容姿コンプレックスのフルメイク男子・人見。鋭い目付きで周りから怖がられてぼっちの人見は、オープンキャンパスで来ていた高校生・茅ヶ崎に一目惚れ。2年後、卒業してるのに入学式にやってきて茅ヶ崎を発見し、なんとか近付きたくて新歓コンパに潜入。酔い潰れた茅ヶ崎をお持ち帰りしてしまう。他の方のレビューでもあったけど、運命としか思えない破れ鍋に綴じ蓋すぎる二人!めっちゃよかった!人見が終始キモくて健気でなんかもう愛しい。メガ崎って(笑)森に紛れたい茅ヶ崎が、悪目立ちしまくる人見と距離を置こうと思うのになぜだか切り捨てられなくて深みにハマっていくのがたまらない。人見はネガティブだし不器用だけど、だからこそ直球にしか生きられない感じが逆にポジティブにも見えたりするから面白い。人見に隠し切れない性癖を暴かれて、結果この上なく幸せになった二人が最高によかった!おめでとう!茅ヶ崎の関西弁がよすぎる。あとは人見が就職できれば…(笑)
好きなものが1冊に
2025年6月28日
全部入ってる…好きすぎる!こんな1冊待ってた…
感動してます、内容が良すぎて

『目立つために化粧をしてるんじゃない』とヒトミは言って『目立たないように普通をコスプレし森に隠れる木となること』を徹底しているレン
真逆のような2人なのに…ヒトミのことが愛おしくなるんですよね
でも、一方で可愛いものを壊したいというもうひとつの秘密を抱えて苦しんでいたレン

その衝動を抑えようと必死だったけど、ヒトミの前で自分の胸の内を吐露し、それを受け入れたヒトミ

いやもう!好きすぎなんだが!
好きなところエグり過ぎですって、たまんない!
えっちの時のくび〆も最高でした

単にえっちが濃くて好きってだけの作品ではなくて心の中の中に刺さるものがあって…うまく伝えられないけど!

はぁ、大好き、この作品、出会えて良かったです
独特だけど好き
2025年6月28日
作者様買い。普段の癖からは若干ズレてるんだけど、サノアサヒ先生の作品はなんだかクセになる面白さと切なさがあるんですよね。一見受けの救済系かなと思わせといて、実は攻めの方が救われているっていう漢字が好きです。
ただただ良作
2025年6月28日
台詞に救われたし泣けるし笑える。
キャラクターが素敵で、ただBLのために消費されるキャラクター性ではなく作者さんの力量を感じた。
いつかその傷あとが
ネタバレ
2025年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 化粧をしていないと外も歩けない就職浪人中の一見と、大学生の茅ヶ崎の物語――。

白抜きが憎い…
大事なところがカクカクの線で雑に切り抜かれてる。
修正の粗さがこんなに気になったのは久しぶり。こん棒か海坊主にしか見えぬ…
エロは激しめ。
なのですが、海坊主がそれを台無しに…憎い…

【以下ネタバレ】
世間から見るとアウトサイダーな二人。
自分を晒すことに恐怖を抱いていた二人が、本当の自分をさらけ出して結ばれてゆく過程は、まるで手品を見ているようでした。
サノアサヒ先生の、歪み、ねじれ、こじれまくった果ての明るく突き抜けた世界が好き。
ただ今回はこういうテーマなので最終的にあの首エチシーンがゴールとなるのは分かるのですが、私にはそういう性癖がないのでなんともいえない読後感でした。

ところでずっと思っていたのだけど、なぜ彼はコスメ業界に入らないのだろう。彼が伸び伸び生きる世界はそこしかないと思うのだけど。。

中学の時から抱え続けた心の傷
自分の心を守るためにずっと一人で頑張ってきたけれど、愛しい人と一緒に笑える日が来てよかった。
いつかその傷痕が誰かの心の盾になり、誰かを守る剣になる日がくればいいな
面白い!!
2025年6月27日
「俺はヒロインになれません。」がとても面白かったのでこちらもサンプルから展開が気になりポチり。面白かったです!!世界観最高。
なんてかわいくて愛おしい2人なんだ!
ネタバレ
2025年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読後みなさんのレビュー読ませてもらって、その一つ一つに首もげそうなくらい頷きました・・・ほんと自分含め何者にもなれてない全ての人への応援歌みたいだなと思う。読み始めの印象と違いとても深くてすごくいい作品でした。

人見の努力は誰が何といおうと間違ってないし、茅ケ崎も自分の癖を客観視した上でどう対処すればいいかちゃんと考えてる。2人ともある種のコンプレックスを抱えながらも、どうにかこうにか前を向いて生きてる。
弱くてもいいしダサくてもいいし受験も就職も失敗したって人生終わりじゃないんだよ。
とはいえ、先生の「人生2回くらいならやり直せる」これほんとリアル。さすがに何回も、ではない。でも絶対にやり直すチャンスはある。そもそも自分が失敗だと思ってたことは失敗でないこともあるし・・

苦しんだ分もう2人が健気でかわいくて!テーマは深いけど全然重くない。
むしろ面白いし、しれっと結構エロいしなんかバランスがすごいです!茅ケ崎のキューアグ解放後のエチは特に・・・背徳感マシマシだった~一重の人見も色っぽいし好き!!

そして先生のあとがきに感動しました。そうか、リスかは生きたかった痕なのか。そう思うとどんな傷跡も愛おしく思えますね。「生きててえらい」っていう言葉正直あまり刺さったことなかったけど、この作品は本当にそう思わせてくれます。
サノアサヒ先生の作品にハズレなし!
ネタバレ
2025年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ オープンキャンパスに来ていた高校生・茅ヶ崎に一目惚れした人見。2年後、卒業してフリーターになっているにも関わらず茅ヶ崎見たさに入学式に潜入、茅ヶ崎が参加する新歓コンパにお金を払って参加させてもらうって・・・ツッコミが追いつかないほどヤバすぎる(笑)リスカ痕のある人見の腕を“イカ焼き”って言ってガジガジする茅ヶ崎も酔ってフニャフニャになってる茅ヶ崎をお持ち帰りしてありがたくHしちゃう人見も、全部がテンポ良くてイカれてて面白い。
容姿のコンプレックスを化粧で隠す人見と自分の嗜虐性を恐れて平凡なふりをする茅ヶ崎。方向性は違ってもどちらも本当の自分を隠す武装だと思う。心に傷を抱えた二人、お互いが相手に肯定してもらうことで救われたのだと思う。
人見がなんだかんだ言って結構図太いよね。学校という逃げ場のない閉鎖空間では苦しんだかもしれないけど、今は自分なりの方法で逞しく生きてる感じ。見てて励まされる、きっと茅ヶ崎もそうだったと思う。ヤバイ再会の仕方だったけど、ある意味運命(笑)
シリアスなテーマも全然重くならないサノアサヒ先生。ノリが好きなんだろうな。全作品大好きです!
まさに'破れ鍋に綴じ蓋‘’カップル
ネタバレ
2025年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミ障の大学生(就職浪人→フリーター)の人見が、大学見学に来ていた美形高校生の茅ヶ崎に一目惚れするところから始まるお話です。目が合ったのに怯えた顔で拒絶され、失恋…。諦めきれな人見は、2年後に茅ヶ崎が所属したサークルの新入生歓迎会にお金を払って潜り込む。人見のリスカ痕をイカ焼きと勘違いして懐く茅ヶ崎を(意図せずに)自宅にお持ち帰りすることに成功してエチまで…。翌朝正気に返った茅ヶ崎は、アブナく見える人見から距離を置こうとするが、しだいに健気な人見に絆されていき…気づけばズブズブに嵌っていた。リスカした切っ掛けをアセ汗しながら(明るく!)打ち明ける人見が切なくて、それに茅ヶ崎が返す寄り添うような言葉が素敵だった。人見の言葉には随所でほろりとしてしまいました。キューアグって初めて聞いた言葉だったけど…普通であろうと自分の性癖を隠してきた茅ヶ崎くんと、一途な地雷系の人見さんって…お似合いの‘破れ鍋に綴じ蓋‘’カプですよね。どうか二人に幸あらんことを!
不器用で可哀想で一生懸命で愛おしい
ネタバレ
2025年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ サノアサヒ先生のギャグのセンスにメロメロです。登場人物が病んでるからこそギャグもより一層輝くのだろうか?

カバー下やばすぎて何これ呪文?てなりました。ありがとうございます。
腕にイカ焼きがあるバチバチメイクの人見(ひとみ)が見た目爽やかイケメンの茅ヶ崎(ちがさき)のこと【メガ崎】と呼んでるのも大好きです。

と同時に、しっかりキュンや切なさもあるんですよね。書き下ろしで「◯◯◯になろうかな」と人見が冗談で言っていたけど、まぢでなって欲しいです。不器用だし見た目あんなんだけど優しいし人の痛みが分かる人だから信用できる。ばっちりメイクすればスピーチも出来るのではなかろうか?

ページ数→186ページ
星足りない
ネタバレ
2025年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 星が5つじゃ足りません。リスカとか痛々しいしどうなんだろう?と思ってたけど、すごく面白くて、でも胸がぎゅっとして、自分の中にもある何かを見ているようで、没入感が凄いです。なんだか作者様の思考回路が面白いというか、言葉のチョイス等、頭の良い方なんだろうなあ!小道具豆苗の使い方が素敵すぎる。エッチもいっぱいあるけど、とにかくストーリーがすっごく良いので読んでほしいです!
イイ!めっちゃいい!!おもしろかったぁ!
2025年6月23日
ん!!試し読みの期待通り最後まで面白かったぁー!2人ともそれぞれ重めの闇抱えながら、それを重くなり過ぎず、2人の掛け合いで笑える面白い感じで描いてくれてるので内容はしっかりあるのに面白いというサイコーの作品でした!!
人生と豆苗は似てるのかも
ネタバレ
2025年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。神本棚行き。

たくさん本読んでると、どこかで読んだような焼き直し量産作品がある一方で、あーこれはこの先生にしか描けないだろうな〜っていう作者の魂とオリジナリティが感じられる本に出会えることがあって、これは間違いなく後者。サノアサヒ先生が産み出す作品はみな先生の分身、今まで生きてきたご自分の一部を切り取って描いているのではといつも思う。

容姿にコンプレックスを抱えてて化粧をしないと人に会えない外に出られない腕にはリ スカの跡が残るフリーターの子が、2年前のオープンキャンパスで見かけて一目惚れした年下新入生を追いかけて新歓に潜入したら、、っていう始まり。

ふたりともキズを抱えてて、それは消えない。でもまるごと抱えて互いにそんな自分を許し許されて一緒に生きてく、連載で読んでてもぜひ単行本描き下ろしまで読んでほしい、名言格言、何かしら傷があるひとには絶対心に響く言葉がたくさん紡がれるのでゆっくり読むといいよ。

1話の表紙のTシャツにある文字、No matter how embarrassing my arms are..が英題なのかな、最後がI kiss you なのよね。You kiss me じゃなくて。自分からキスしにいくのよ。それがたどり着いたラストの彼の心情で、そうなってくれてほんと嬉しいわ。

私も豆苗再生して収穫させるの好き。人生と豆苗は2回くらいやり直せるって、標語にして貼っておきたい。
人生2回くらいなら、、、
ネタバレ
2025年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ って言葉ちょいリアルで納得した。゚(゚´ω`゚)゚。

ヒトミさんもメガ崎もどこかしらに歪な傷を負いながら頑張って生きてたんだな~って思うとお互いがお互いに見つかってよかったってホントに思う。
ヒトミさんのノーマル顔私も好き、、、わかるよメガ崎

トラウマって一言で、1秒で、生まれるから怖いよね。
かわいいかわいいかわいいかわいいかわいい
2025年6月23日
1話からぶっ飛んでて好きです。先生の作品の中で1番好きかも!主人公が可愛すぎてずっと見ていられる!
続きをください!メイク無しもいい。かっこよ!
主人公がすごく前向きで一生懸命でちょっと感動しちゃいました。デートとかも見たいです。色んな作品を楽しみにしております。
作者さん買い
2025年6月22日
僕はヒロインになれません。から先生のファンになり、新刊楽しみにしていました。僕はヒロイン〜が好きな方には絶対ハマると思います!受けの泣き顔が可愛くてツボでした。
リスカ苦手な人もいると思いますが、切るようなシーンはないので大丈夫です!
台詞1つ1つに魂ごと揺さぶられるこの感じ
ネタバレ
2025年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最高………!!
サノアサヒ先生の新刊…………!!
首…もはや千切れそうなくらい長くして待ってました。
今回もめちゃくちゃ笑って共感して沁みて癒されて励まされて、やっぱり笑って吹き出して、最後は文句なしの多幸感と満足感に満たされて…非常に忙しい感情で読了致しました。ありがとうございました。最高でした…………。

サノアサヒ先生の作品は、社会で生きづらさを感じている人の気持ちとか強がりとか頑張りをめちゃくちゃリアルに、巧みに、そして繊細に描き出すよな………と思います。すごくデリケートなところをブッ刺してくるのに、基本コミカルなノリで絶え間なく笑いを挟んでくるから全然重苦しくならない。でもすごく真理を突いてくる。途中、共感し過ぎてヒリヒリ…痛みすら感じるんだけど、お互いに救い、救われて幸せに辿り着く2人と一緒に、最後は読み手まで救われる。だからいつまでも温かい読後感が続くし、2人のハッピーエンドのその先まで見たくなる。

「人から見たら小さくても
自分にとっては人生変わるくらいのきっかけってあると思う」

ほんまにそう。傷付いたり、影響されたり、悩んだり。それが人から見てどんなに小さな事であろうと、自分にとって大きな事だったなら、誤魔化したり強がったりせずに、自分の気持ちに正直になれば良い。正直な気持ちを認めてあげれば良いと思う。大丈夫。「2回くらいならやり直せる」んだから。
お互いに影響され合った2人が、相手の全部を受け入れて、最後は素のままの相手を愛して愛されるところがめちゃくちゃ良かった………。

やっぱりサノアサヒ先生の作品はすごい。セリフひとつ、表情ひとつに、魂ごと揺さぶられる感じがして大好き。堪らんです。今、間違いなく一番大声で布教しまくりたい作家さん。
この作品が刺さった方は「星の降る教室」と「俺はヒロインになれません。」も読んでください。是非ともッ!!!!(大声)
イカ焼きを見る度にこの本を思い出す…
ネタバレ
2025年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生、毎回胸をえぐってくる題材選ぶのに毎回ポップで可愛くて、でも皆がみんな苦しんでるだけじゃなくて、そこいらに落ちてる綺麗な石を見つけて「今日はなんか良い日かも〜」とか、そんな些細なハッピーな事をさ…それだけで良いんだよ、それだけでも十分楽しいしさ…っていう日常をさ……魅せてくれるから、最後まで幸せ(でももちろん苦みもある)っていうお話、毎回描いてくれてありがとうございます……
先生もたくさん傷ついてきたのかなとかさ、思うけど解んないや…先生はそういうの感じてほしくないかもだけど、先生もたくさん幸せだと良いな……だからみんな、サノアサヒ作品を全部買って読め!!めっちゃハッピー!

と、いうの前菜に。
この作品、攻めの茅ヶ崎と受けの人見を通して誰にでもあるコンプレックスを受け止めて消化してくれる話だと思う。
大人になって、今では上手く切り替えが出来るようになった人が見ても、当時の自分や今の自分を抱きしめて送り出してくれるかのような終わり方に、胸が一杯になって少し涙が出た。

茅ヶ崎は内に秘めてる獰猛な自分を解放したら、目の前の大事な人を失ってしまうかもしれない恐怖を飼っていて。
人見は傷ついて化粧することでしか他と喋ることが出来ない。言わば化粧は武装。自分自身を守るための武器。そして両腕にある、イカ焼きみたいに刻まれた苦しみを表現した一本線たち。
誰も彼もが傷ついて、でも生きてかなきゃならないから痛みを閉じ込めてる。
凄い難しい題材なのに、笑って泣いて三大欲求してまた泣いて笑って……最後まで胸いっぱいのまま読み終えることが出来た。
互いが互いを知らぬ内に救ってくれた2人の愛の叫びが木霊するこの1冊。顔と性別にコンプレックスを抱いてる私にとってはこの本は救いでした。
先生、ありがとう。

あと紙も買ったんだけど〜…小冊子も良かったけど、応援書店限定ペーパーに書いてあった内容、凄い笑った…応援書店限定ペーパー、茅ヶ崎の癖な部分について解像度上がるので興味ある方は買った方が良いゾ★(人見についても記述あるよ)
次回作が出たら次回も絶対買います!!
2回くらいならやりなおせる
ネタバレ
2025年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ そうか、人生はあの野菜だったのか。なんだか勇気が湧いてきた。

オーキャンで見かけた高校生に一目惚れをしてしまった人見くんと、無事入学してきた新入生の茅ヶ崎くん。入れ替わりに卒業していた就職浪人の人見くんは、お金を払って新歓に潜り込むという荒技で茅ヶ崎くんの近くをウロつきます。始まって数ページから既に様子がおかしいという、私がサノアサヒ先生に求める面白さが全開で嬉しくなってくる。

容姿にコンプレックスを持つ人見くんの両腕にはリスか跡があり、無難を目指している茅ヶ崎くんにはキューアグ性癖がある(キュートアグレッション、知らなくて検索しました。猫の耳を甘噛みしたくなるような衝動と同じだろうか?実際には噛まないけど)。こういった闇になりうる部分を、先生の作品はいつも最終的に全部ひっくるめて個性として扱ってくれる。弱い部分と戦う努力を認めて、弱いままでも救ってくれる。

化粧をした人見くんの見た目は、たゆまない(少し依存気味なくらいの)努力の賜物で、それは「生きていこう」という人見くんの強い意思。その中身は弱くて強くて、とても綺麗。自分の本性に不安を抱く茅ヶ崎くんも、それらを否定し抑え込む努力をしてきた。なのに理不尽な目に遭う人見くんの姿を見て「普通」のコスプレ剥がしちゃう茅ヶ崎くんはすごくカッコいい。
こうして信頼関係が出来上がっていくんだな。心を開いていける相手になっていくんだな。そして、信頼した上での営みは最高すぎる。

化粧をすると理想の自分に近付くし、こうだったらいいなって思う容姿にはやっぱりなりたい。だけど人見くんが見せてくれたすっぴん笑顔の破壊力は格別。化粧をした可愛さとは別枠の、それは解放の証だから。全てを肯定する描き下ろしが美しくて、素晴らしかった。

脆くて不器用でただかわいいだけの存在。だけどタフで一生懸命で頼もしい。大切な人の傷跡を見るのは非常に苦しいものですが、見える傷も見えない傷も否定しない。先生のあとがきがすてきだし、傷付いてきた過去にキスをしようと読めるタイトルも、とてもすてきだと感じました。
よかったです
2025年6月21日
作者様のほかの作品も好きなので、単行本版が出たら購入したいなと思っていてすぐ買いました(*´ω`*)
まず絵が好きなのと、テーマ的にもちょっとシリアスな感じかと思いきや、若干ギャグ味がある感じが読みやすいです。その中でキュンももちろんあって最高です‼︎
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作家名: サノアサヒ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 東京漫画社
雑誌: MARBLE COMICS / Cab