美しい彼
」のレビュー

美しい彼

凪良ゆう/北野仁

あぁこの時をずっと待ってた!

ネタバレ
2025年7月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっと感動して泣きそうです・・今日一日この5巻読むために頑張った!コミック完結したら原作も絶対読むつもりですが、それまではまっさらな状態でこの2人を見たいので先を読むのを耐えます。ネタバレ長文です。

人工的に植えられた色とりどりの百合を見た平良の「これってそんなに綺麗か?」
1巻冒頭のこのシーンからして印象的。たくさんの人の目に映る”清居の美しさ”と平居にとってのそれは本質が全く違っていることを最初に塗りつぶした百合で示していたのかな?と思いました。

平良はどれだけ変態でもキモくても圧倒的攻めでしかない。
1巻から絶対的に平良攻め×清居受けの構図しか見えなかったし、そう思わせるキャラ作りが天才的だなと感動・・高校時代から平居の中の清居はずっとキングで崇高な存在なんだ!っていう部分が揺るがな過ぎて清居に”俺様”とまで言わせてしまっている。ヤバいほど頑固なしもべ攻め。そのヤバさが平良の良さで清居への想いの源でもあるけれど・・・

そしてキスも言葉の意味も全く理解してくれない平良に振り回されて、自分で自分をコントロールできなくなっちゃう不器用なキング清居が本当に愛おしすぎた。見た目は完璧で強く美しいキングだけど、実は繊細で優しく孤独。深層ではずっと平良みたいに無条件に愛してくれる人を求めているというのが伝ってきて痛々しくて・・・平良頼むぜ!ってず~~っと思ってたんだよ!
そしてやっと!やっと!!平良に届いた清居の本音と、平良が抱えていた想い・・素の清居が尊くて可愛くて愛おしいし、平良の「清居かわいい」たがのはずれっぷりにそれまでの想いの深さと強さがみえてもう・・こちらの情緒がやばかった・・

己が心から欲するものを無意識に補完しあってしまう2人のそれは単純な恋心よりも強烈なもの。
色んな人と関わりあって新しい環境も生まれる中でそれでも揺るがない関係は唯一無二です。これから何があっても2人で幸せになってくれ!と心の底から願います。
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