トーチ
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トーチ

ニャオスキー

表紙が目にとまったなら

ネタバレ
2025年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ やられた。目から汗がふき出る。1巻28頁。
ニャオスキー先生の作品は読了後の余韻がすごい。そしてレビューを書きたくなる。余韻のかけらを形にしたい

作品には郷愁、青春、初恋、挫折、秘密、人生に忘れられない人が詰まっている。

物語はタクシードライバーの樋口が偶然の再会するところから始まる。冷え込む夜。客として乗ってきたのは高校の同級生の岩崎だった。岩崎の自宅までの道のりを車は走りだす。同級生以外接点がなさそうなふたり。しかし記憶とは曖昧にして忘れられない断片を思い出させてくれるのか、会話が盛り上がるころ車は目的地にたどり着く。
会話のやりとりも上手いけど、音の使い方とか車外の風景や天気の移り変わりもドラマチック。

どうしたことか高校時代を同じように思い出した。不思議なものだ。まったく違う人生でもなにかくるものなんだなと。
もちろん単行本になったら購入して、またレビューしたい。
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