紛争でしたら八田まで
」のレビュー

紛争でしたら八田まで

田素弘

情報量がスゴいお腹を壊さないのがスゴい✨

ネタバレ
2026年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ アイルランド編まで読了…一冊の重みが凄いなと感じ、サッと読めない情報量だなと思いました。なんというか、殺戮の歴史を読んでいる様に感じて、頭がパンクしそうでした。特にウクライナ編はしんどかったですね。
百合のウクライナの友人が、麦畑の故郷からイギリスの大学、アメリカで就職…そのまま市民権を取れば良かったのに、私はウクライナ人だと。望郷の念を感じて取れなかったその心境が…。ウクライナも二重国籍は認めてなかったかと。市民権を取ったと同時にウクライナ人じゃなくなるから。あれだけ出て行きたいと思った彼女の、国を思う気持ちに大泣きでした。それどころか故郷の為に百合を使って紛争を解決するのだから。旧ソ連がした事って、ナチスドイツと同等か…比べられないけど、そう思います。またチェルノブイリ原発が背景に出てきましたが、ウクライナの人は原子炉の怖さは分かるんだけど、原子爆弾の怖さは想像も出来ない…だからかもしれないけど、日本という国にウクライナの人によっては思う事があるのかなと。私達はその両方の怖さを知っているから。

インド編も深かった。カースト外の人達の、肥溜めの中で死んでいくは本当に…。代々職は決まっていて変えられない。日本もヨーロッパも似たものがあったかと。AIは言わないけど、副島隆彦氏の革製品とヨーロッパ文化で出てくるかと。GUCCIとか…
インドは最近月まで行った国なのに、インフレはまだまだという貧富の差。作中、ヴァイシャの父がヒンドゥーからイスラム教に改宗した娘に、生き難くなるのではと。ヒンドゥーナショナリズム政策の今のインド首相。彼はエプスタインのメールに名が出てきてたかと思いますが…。

一巻はイギリスでした。差別用語がすごくて、自分ならどうするだろうと思いながら読んでいました。基幹産業を無くした国だなと。イスラム教徒と移民、性犯罪や無罪か軽い判決。イギリス王の異文化サポート…と王子の逮捕。エプスタインファイルが公開された今、何故戦争が無くならないのか…貧富の差があるのかと思ったら、戦争や紛争、国の衰退はグローバリニスト達が各国政府高官と地政学、宗教を利用して昔から作られていもの…か、ただ単に地政学的なものなのか。。(ミャンマー編も感じましたが…)改めて深く考えてしまいました。

百合のミリタリーブーツ、かっこよかったです。

奥深い作品、出会えて良かったです?
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