春眠男の誘惑【描き下ろしおまけ付き特装版】
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春眠男の誘惑【描き下ろしおまけ付き特装版】

鈴代

抜けないアイの棘

ネタバレ
2026年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 會田の愛が抜けない棘のよう!

単話が読みホで読める。まだなら読んでほしい作品。
最初、會田がずっとヘラヘラして掴みどころがないなと感じていた。
須川斗真は美人系のサラリーマン。初恋の失恋を引きずる始まりだった。
斗真視点だと會田の胡散臭い感じが、湿った導火線に火がつかないもどかしさになっていた。

斗真の初恋の相手が登場すると、彼の辛さが露になる。
家を出て、祖父に世話になる過程や失恋の描写が丁寧なので胸がズキズキ痛い。
その痛みを理解者の祖父が、溺愛で癒してくれる。この存在には救われる。

會田は重い過去や葛藤から、寂しさを飲めないお酒で紛らわせる、幼いガテン系。
ハードなラブテクニックで斗真を翻弄しながら、真実の愛を欲しがっている。
3巻はぼたぼたの涙が止まらない。會田のヘラヘラ笑顔が変化するのも作品の魅力。

始りからは見えない會田の愛。貫かれるんじゃなくて、ハートの深いところで止まってる。
抜けない棘のような愛が記憶に刺さる。
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