鴆-ジェン-
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鴆-ジェン-

文善やよひ

毒は愛

ネタバレ
2026年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 鴆は毒によって美しい色をその身に纏う
美しくあればあるほど人に害される可能性が減る・・それは鴆飼の愛
大切な人を傷つけない為に色褪せた姿になる・・それは鴆の愛
そしてそれを為すにはどちらも命がけであること
読むたびに涙腺の決壊速度が早くなります

ツァイホンのために家族になろうとした兄と、番になった弟が創り出す羽の色の対比に感動
ツァイホンの禍々しいほど美しい極採色と透き通るような白は、2人の鴆飼の愛、ツァイホンの愛。
きっとどちらも息をのむような対極の美しさだろうと・・あぁ実物が見たい!架空なのが悔しい!

極上の美には必ず毒があると思うし、その毒を経て浄化した白はただの白じゃないんだと思う
きっと生き方そのもの。憧れます。

2巻目の『比翼の鳥』はまた違う鴆たちのお話。こちらも凄い。
すごく深くて、匂わせながら行間を読ませながらどんどん核心に近づいていく。
単色の羽の内側に狂おしいほどの毒を忍ばせて、お互いを守ろうとするリウシンとジーイエに胸が熱くなる。
そして本来『番』って鳥に使う言葉だったっていうことを思い出しました・・

真の美しさはここにある、と思える作品です。宝物です。
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