愛の実験 新装版【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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愛の実験 新装版【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

kanipan

やさしい劇薬

ネタバレ
2026年7月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 平気でない時ほど平気なふりをしてしまうのは自己防衛なのか
辛いと口にしてしまったら見ぬふりをしていたそれを認めてしまうことになるし
「大丈夫」というフィルターをかけて逃げれば自分が楽になれる
心を閉ざしてるつもりも無理しているつもりもなくて
「助けて」というより何百倍も楽だから。
でもそのフィルターの内側は傷だらけで知らずに血まみれになってることはよくある
こんなに便利で危ない言葉ってないなって思う

その「大丈夫」を蹴破って奥に入れる人は少ない
由一が弱ってる千紘に興奮する変態で良かった
癖に嘘はないから、いっそ安心する薬のようだなと思って読みました。

千紘の環境が複雑すぎてその心情もわかるだけに結構こたえるけれど
このタイトルがいいなと。まさに一つ一つ愛を、心の動きを実験しているようでした。
やっぱり本音じゃないと通じないな~
でもこんな荒療治は誰にでもできるわけじゃなし。
穏やかでふわっとしてるけど、そこから飛び出すのは劇薬ばかりで・・脆いようで強い2人じゃなければいちいち致命傷だろう・・・BLだからこそ表現できたのかも、と思いました。

他にも短編が3作。この1冊で278Pとボリュームたっぷり
「心臓のありか」の無自覚な本音、それも執着もりもりなの可愛かったです。
kanipan先生の作品はつい読みたくなって読んだら抜け出せないなぁ・・
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