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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ワンオペJOKER

    宮川サトシ/後藤慶介/DC COMICS

    ただの最高のお父さん
    ネタバレ
    2024年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 闘いの最中、バットマンは高濃度アンチエイジング溶液のタンクの中に落ちてしまい、急速に肉体が若返り乳児になってしまう。バットマンがいないと毎日が退屈だと考えるジョーカーは、乳児になってしまった子バットマンを元の大人バットマンになるまで育てようと決意するが…というストーリーで、多分バットマンもジョーカーも知らない人でもスッと読めると思います。

    ギャップだけの出オチで終わりそうなところを意外と真面目に育児マンガやってて本当に面白かったです。
    特に保活のリアルさがよく描けていました。
    面談の時に母親役としてハーレイ・クインに来てもらうところでめちゃくちゃ笑いました。
    「おそなりましたァ~」ってなんでちょっと関西のオカンみたいなノリなんだよ!
    ジョーカーは泣く子もさらに泣くヴィランのはずがどんどん子煩悩で親バカになるし、挙句の果てには子バットマンに小学受験までさせてるし。もうお前ただのいい父親じゃんっていう。
    保育園の卒園式回はこっちまで泣けてきました。
    やけに育児パートがリアルだなと思って原作者さんのことを調べたら元々育児マンガとか描いてる方だったんですね。流石です。

    でも最終回だけが残念でした。
    打ち切りとか版権とか大人の事情で強引に終わらせたのかな?
    もっとジョーカーの育児見たかったです。
    公園デビューとか子供を予防接種に連れて行くエピソードとかやったら絶対面白いのに。
    アルフレッドやロビンやリドラーをもっと出して欲しかったし、ペンギンとかポイズン・アイビーも出て欲しかった。
    こんなに面白くて絵も上手いのにたったの3巻で終わりだなんてもったいないですね。
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  • 後ハッピーマニア【単話】

    安野モヨコ

    かぼちゃスナックお盆風味とは
    ネタバレ
    2024年10月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒモの三島をようやく家から追い出しバイト先の所長井澤さんと付き合っているシゲタ。だけど本当は細谷の方に惹かれていて、井澤さんも薄々そのことに気付いてしまったのでこの先揉めそうな予感。
    タカハシと詩織ちゃんは早くも崩壊寸前、詩織ちゃんは無自覚にタカハシを生理的に受け付けないレベルで嫌ってるからもうダメみたい。
    詩織ちゃんに捨てられた(まだ捨てられてないけどそうなると思う)タカハシがどうなるのか今から楽しみ。
    フクちゃんは寿子に少しづつ反撃を始めて、よーじはちゃんと家に帰ってきてくれた。
    寿子の方は既にボロが出始めているのでフクちゃんの完全勝利は目前か?こっちも今から楽しみ。

    話が進んでどんどん面白くなってきて、もう次のコミックスが待てなくて単話でも買うことにしました。
    本筋の面白さもさることながら、シゲタとフクちゃんの荒んだ会話と下ネタが最高で、二人の会話シーンを毎回楽しみにしています。
    大〇唇を「古くなったミカンのフサ」とか…三島とのセ〇クスを「昨日のオカズでおとといのご飯食べてるみたいな虚しさ」とか、もう容赦なさすぎて死ぬほど笑いました。モヨコ先生の無慈悲で忌憚のなさすぎるギャグには笑いを通り越して侘び寂びすら感じるほど。
    前作もよかったけどこの続編には辛味や苦味がたっぷりで、こっちの方が味わい深い。あの頃のシゲタより45歳のシゲタの方が私にとっては魅力的です。

    本当に面白いので早く続きが読みたい。シーモア先行配信はありがたいです。
  • ワタシってサバサバしてるから

    江口心/とらふぐ

    本物のおもしれー女
    ネタバレ
    2024年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 序盤はまあよくあるジャンルというか、勘違い女主人公が調子こいて後に因果応報ザマァみたいな雰囲気でしたが、ストーリーが進むにつれて網浜さんのキャラに脂がのってきたというか、どんどんぶっ飛んで面白くなっていきました。
    網浜さんは本当にウザいし結構クズなこともやってるけど、ちゃんと良いところもあるんですよ。
    常に前向きだしメンタル最強だし、幸せそうにご飯を食べるところなんかはなかなか可愛いんです。
    網浜さんが好き勝手動いた結果、意外なところで誰かが助かったり勇気づけられたりもしているので、どんなにウザくてもなぜか憎めない。
    特に高校教師編が始まってからの勢いはスゴイですね。網浜さんのサバサバムーブが陰湿で問題だらけの学園に見事に刺さっていて、まるで往年のGTOを彷彿とさせるようなスカッと展開になりつつあります。
    網浜さん自身は相変わらず自分のことしか考えてなくて、お昼に購買のあんパンを食べることだけを楽しみに教師続けてる感じなんですけども。今のとこ私利私欲でしか動いてないのに徐々に生徒の心を掴み始めているのには笑ってしまいました。
    更に教師編が始まってからは人物の顔芸にもますます磨きがかかって面白さが増していますね。網浜さんの顔芸は腹立つけど謎の中毒性があります。
    以前はこの手のジャンルの作品に課金することに抵抗がありましたが、認識を改めさせられました。
    キャラやストーリーが振り切れている漫画はどのジャンルでも面白い。
    公式百合スピンオフも最高です。
  • ねこ、はじめました

    環方このみ

    猫漫画の最高峰
    2024年4月23日
    とにかく猫が可愛すぎる。
    猫漫画界の頂点、神と言っても過言ではありません。漫画絵で動物をデフォルメするのは極めて難しく、猫のライブ感を損なわずに可愛く描けている作品は数少ないのですが、この漫画ではそんな難しいことをサラッとやってのけていて、猫だけではなく犬も鳥も人間(老若男女)も愛らしく描かれており作者さんの底知れない才能を感じます。
    登場人(猫)物が善人ばかりなのでストレスがなく、更にギャグもハイレベルで非の打ち所がありません。
    猫の仕草や行動などが実にリアルで、猫を飼っている人なら「あるある!」とテンションが上がるネタも盛り沢山で楽しめます。
    私は常にうちの猫が宇宙一可愛いと思っていますが、ニャオのことも可愛くてたまりません。LINEスタンプがあったら是非欲しい。
    猫好きの方に激しくおすすめです。
    蛇足ですが、表紙のカラー絵より本編の絵の方が魅力的に見えるので、表紙だけでピンと来ない人は試し読みしてみることをおすすめします。
  • 舞妓さんちのまかないさん

    小山愛子

    好きだけど…
    ネタバレ
    2024年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あちこちでよく6巻まで無料で読めるようになっていて、それを何度か読んでいるうちに先が気になってしまい、勢いで22巻まで購入してしまいました。
    私も健太が京都に出てくる展開は面白くないと思います。
    野球一筋だった少年がいくら怪我をしたからといって高二の途中まで通っていた高校を中退していきなり京都の洋食屋に…いうのはちょっとあまりにもおかしすぎます。なんぼフィクションでもこれはないだろうと思いました。時代設定がもっと昔なら良いけどスマホがある現代の話ですからね。

    せめてどうしても健太が京都に出て来ざるを得なかったという理由付けが欲しかったです。

    だって学校辞めて女の子追いかけて京都に来るなんて正直みっともないしキャラ崩壊してないか?と思うんです。健太はもっとしっかり自分の世界を持ってる子だと思っていたのに。

    京都に出てくるにしても料理人だと微妙にキヨちゃんと被るし、もっと他の職業でもよかったのでは。
    健太のキャラ的には伝統工芸の職人見習いとかの方がしっくり来たと思います。
    自分の店を持つのが夢だと語っているけど、そもそも何故料理人になりたいと思ったのか?何故高校を中退したのか?その辺が一切描写されてないのでやっぱり今の健太をかっこいいとは思えなくて。
    恋愛要素自体は全然嫌じゃないです、年頃の少女たちの物語なので登場人物が恋するのは普通かなと。
    あの三人の関係性は概ね微笑ましいと思いますが、どこか危うさも感じます。
    少し依存が入っているような、三人だけで世界が完結してしまうような閉鎖的な空気があるので、ちょっと心配になることも。

    あとずっと気になってるのはキヨちゃんはまともにお給料貰ってるのか?ということ。
    銭湯とその後のアイス代くらいしか使ってないのに、いつもお金がないと言っているので心配になるんですよね。
    あれだけ労働してるのに給料もらってないんでしょうか?未成年が不当に搾取されているのだとしたら全然ほっこり出来ないんですけど… 。


    基本的にはすごく好きです。
    ジブリっぽいファンタジーというか昭和レトロな郷愁があって、ご飯にも日常感とドラマ性があって。
    幕間のご飯思い出コーナーも味わい深く、同じ経験がなくてもなぜか共感してしまいます。
    やさしい雰囲気に癒されつつも、現実的なところが物凄く気になってしまう、しかし不思議な魅力のある漫画です。
  • 後ハッピーマニア

    安野モヨコ

    前作より面白い
    ネタバレ
    2023年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作のハッピーマニアもそれなりに面白かったけど、ハマれる程ではなくて、でも続編のこっちは結構好きです。

    タカハシに他に好きな女(若くて美人で性格も良い)が出来て45歳で離婚放流されたシゲタ、起業して成功したものの旦那のヒデキと息子のよーじを謎の美魔女に盗られて会社まで狙われてるフクちゃん、そこに昔の男やら女向け性的サービス業のイケメンやらが絡んできて色々あります。

    今作ではシゲタが意外とまとも(※前作に比べて)で、探偵としての才能を開花させるところが面白いです。
    シゲタって恋愛さえ絡まなければわりとまともだと思うんですよ。
    というか恋愛してる時だって周りを振り回すしぶっ飛んではいるけど、ネチネチしたイヤらしさや嫉妬を見せることはなくて、今回もタカハシの浮気(本気)相手の詩織ちゃんに対しては何もせず、シゲタが責めたのはタカハシだけでした。
    私はシゲタのそういうところが好きですね。

    タカハシは詩織ちゃんと暮らし始めるのですがちょっと不穏な感じで、タカハシは仕事に穴を開けてしまうし詩織ちゃんは不満を溜め込んでモヤモヤしてるしで、やっぱりタカハシにはハッキリ物を言うアホのシゲタの方が合ってたんじゃないかと。
    もしかしたらシゲタとタカハシの元鞘ルートあるかもとチラッと思ったり。

    そしてフクちゃんの地位を狙う美魔女の正体とは?
    興信所に無事採用されたシゲタの今後の活躍は?
    恋愛以外のストーリーや謎があるので前作より面白いですよ。
  • ごほうびごはん

    こもとも子

    恋愛パートが秀逸
    ネタバレ
    2022年9月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ グルメ漫画は数あれどコミックスを買いたいと思うほどの作品はさほどありませんでしたが、この漫画は素晴らしいです。
    確かに飯テロになるほど絵が上手い訳ではないのですが、むしろこのキメすぎないゆるさが心地良く、何よりストーリーや人間ドラマが面白く楽しめる漫画だと思います。
    特に磯貝さんが登場してからは格段に面白さがアップしていますね。
    主人公と磯貝さんの距離の縮め方とほんのりとした恋愛描写の塩梅が絶妙で、そうそう!こういう恋愛が読みたかったんだよ!と歓喜しました。
    二人がお互いの人間性に自然と惹かれ合い、徐々に気持ちを自覚していく過程はまさに純愛で奥ゆかしくて素敵です。
    磯貝さんが落し物の帽子を拾う咲子さんを見て、以前彼女が同じようにマフラーを拾っていたことを思い出し心の中で語りかけるシーンは最高でした。
    15巻の時点では二人一緒に食事をしてLINEを交換するところまでしか行ってませんが、咲子さんの方も恋心を自覚したかのような描写があり先の展開が非常に気になるところです。

    ※基本的にほっこりしたエピソードの多い漫画ですが、作品内での時間経過は意外に速く、ペットの死なども出てくるので動物好きの方は注意した方がいいかもしれません。
    個人的には咲子さんの実家の愛犬ドンタコスが確実に年を取って来ているのがつらくて、早く話の続きを読みたい反面、もしかしたらこの先ドンタコスが…と思うと複雑な気持ちになります。

    2024/03/15追記、※ネタバレ注意。
    17巻を読んで、覚悟はしていたつもりでしたが号泣してしまいました。
    でもみんな支え合って、悲しいだけじゃない温かいエピソード満載の最新刊でした。
    今巻では敢えてリアルタイムのドンちゃんの顔を描かない演出が良かったですね。作者さんの優しさを感じました。
    そして磯貝さんが最高にかっこいいのでファンの方には今すぐ読んで頂きたく思います。
    二人の結婚式が見られる日はそう遠くなさそうです。
  • 不死身のパイセン

    田口翔太郎

    洗練された恐怖
    2021年10月1日
    この作者の漫画はホラーファンにはたまらないものがありますね。
    ホラーのお約束を押さえつつ斬新な演出で驚かせてくれます。
    キャラクターに愛嬌がありギャグのセンスも秀逸で、1から10まで説明するような無駄な描写がないところも好印象。
    ホラーは説明不足なくらいの方が余韻を楽しめて良いですね。
  • 美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~

    藤森治見

    愛憎が複雑に絡み合う群像劇
    2020年11月23日
    ここ何年かのうちで読んだ漫画の中で一番面白いです。
    整形した女が復讐、という設定はありふれていますがこの作品は格が違います。
    主人公と宿敵、それぞれの協力者や追い追われる者達、彼らの感情や背景などが大変丁寧に描写されており、ただの復讐劇ではなく群像劇サスペンスとしてしっかり楽しめます。
    更に画力も高く絵柄が魅力的です。最近のweb漫画にありがちな簡素化された没個性的な絵とはまるで違い丁寧で繊細で、特に髪の毛の描き方がとても良いですね。
    広告に出てくる漫画は大抵ハズレですが、この漫画は大当たりでした。早く続きが読みたいものです。