レビュー
今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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面白かったです!2018年2月20日前評判では賛否が真っ二つで、どちらかと言うと批判の方が目立ち当初は読むのを躊躇していました。でもそんな印象は一掃されます。最初は宗教や科学、哲学的な内容が多く少し難しい内容が多いです。一読では理解出来ず何度も戻って読み返したくなります。
でもその内容の深さ、面白さに次第に引き込まれます。多分自分では絶対に手にしないような難しい内容の本(科学や哲学、原子理論等)を教祖の会話を通じてわかりやすく説明してくれている印象です。
教団Xと言う集団の謎に少しづつ近づいて行く過程は大変興味深いです。
性描写が露骨過ぎる、話の進むのが遅いなどの批判を多く見かけたのですが、性描写は教団Xの狂気とそこに惹きつけられる人々の持つ苦悩や背景を描く上で必要な表現で、あれだけ露悪的に描いていたのは、官能的、快楽的な性描写では人の心に巣食う闇を表現出来ないからで、不快にさえ感じる描写の中に作家様の綿密な意図が感じられるます。
話の進みが遅いのは台詞一つ一つ、一行一行の文章に深い内容が込められているからです。読んでいる間ずっと沢山の考えさせられます。
教団Xに集まる人々、その狂気のあり様が戦争に突き進む国家の比喩にも思えて、国家、貧困、戦争などについても考えさせられました。
こんなに内容が盛りだくさんであれば必然読むのも遅くなりましたが、退屈する事なく何日もかけてずっとワクワクした気持ちで読み進められました。
本当に内容が濃です!一冊でこれだけの内容が詰め込まれていると言うのはかなりお得だと思います。久しぶりに凄い本に出会えたと嬉しくなる一冊です! -
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面白かったです2018年2月1日作家さんのファンです。
このお話は作家さんの自叙伝的なお話と聞いていたので期待して拝読しました。
いつものように世界観にどんどんと引き込まれるような文書で、かなり長いお話ですがあっという間に読み進めてしまいます。
母親との確執を軸に主人公の思いや葛藤、出会った人々との関わりが、長い人生を振り返るように進んで行きます。人生における印象的な場面においてその時々に感じた主人公の考え方や感じ方はとても興味深いです。
どこにでもある家族、その日常の中にあるちょっとした悲しみや苦悩をとことん掘り下げていく内容は非常に読み応えがありました。
作家さん自身の心の在りようを曝け出したように思える内容に心惹かれます。
お勧めですいいね
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他の作品の方が好みです2018年2月1日作家さんの他の作品が好きだったので購入しました。
前評判が良く映画化もされているので期待して読みました。
作家さんらしい美しい文章と胸を締め付けるような切ないお話は素敵ですか、かなり初期の作品という事もあってかやや唐突な話の展開が気になり、普段の作品のように涙が溢れるような感動はありませんでした。
読みやすい文章なのでちょっと切ない恋愛小説としては良かったと思います。いいね
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暖かい気持ちになれます2018年1月2日窪美澄さんの本は以前に何冊か読んでいて、どれも素晴らしかったのでこの作品も購入しました。
短編集なので少し物足りないかもしれないと思いながら読み始めましたが、それぞれのお話にあっという間に引き込まれ、短いお話それぞれの中に心を打たれる内容が詰まってます。
一見平凡な日常に潜む憂鬱や苦悩の中で、人の優しさや温かさの素晴らしさを実感させられます。
読んでいて静かに涙が溢れてくるような優しい感動がありました。いいね
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素敵なお話でした2017年10月14日とても心温まるお話でした。
同性愛と言う少し特殊な愛の形が全く違和感なく心に入ってきます。不思議なぐらい共感できてしまう事がたくさんありました。
まだまだ偏見や差別もある中、世間体なんて小さい価値観に囚われずただ相手を大切に思う。
そんな直向きさと愛情の深さ、お互いを大切に思う真っ直ぐな気持ちに心を打たれます。
男女の恋愛でも同性愛でも、お互いをどれだけ真っ直ぐに思い合えるか、それだけなんだなと実感させられました。
自分もパートナーの事を改めて大切に思いたい。
そんな気持ちにしてくれます。
購入して良かったです。
素晴らしい作品をありがとうございました。