中忍試験の日向ネジ戦でナルトが放った一言です。日向一族の分家として宗家に逆らえない運命を背負わされたネジ。宗家の身代わりとして父である日向ヒザシを殺されてから、ネジは分家に課された運命の残酷さに絶望するようになります。

すべては運命で定められているという絶望から、才能がないものが努力することにも否定的なネジ。ネジは落ちこぼれと言われ続けてきたナルトが、天才と言われ続けてきた自分にボロボロになりながらも諦めずに向かってくる姿をあざ笑います。

そんなネジに対し、自分が勝つことで「運命なんて関係ない」と証明したいナルトが放った渾身の一言。このあと諦めずに闘い抜いたナルトにネジは敗れます。圧倒的な才能の差を前にしても決して折れなかったナルトの姿を見て、ネジは自分が運命を言い訳に諦めてきたことに気付き、これまで自分がとらわれてきた運命の呪いから解放されるのでした。

ナルト達はギャングから町の人を守る任務の途中で父親を亡くした少年イナリに出会います。イナリの父親は町を守るためにギャングに刃向かい殺されていました。イナリは父親を亡くしたショックから何事に対しても悲観的になり、泣いてばかり。

ギャングに立ち向かうナルト達に対しても、イナリは「ギャングになんて勝てっこない」と泣き言をいいます。しかしナルト達のがんばる姿を見て刺激を受けたイナリは、ギャングにとらわれた母親を守るために勇気を出して立ち向かいます。助けに来たナルトに勇気を認められて思わず泣いてしまうイナリ。

「…もう泣かないって決めたのに…」

そんなイナリに向けてのナルトがかけた言葉がこちらです。ナルトの優しさが垣間見える名言ですね。

護衛任務の途中でサイレントキリングの達人、桃地再不斬に遭遇してしまったナルト一行。再不斬の狙いはナルト達の護衛対象である大工のタズナ。強敵を前に萎縮するナルト達にカカシがかけた一言。緊迫した空気をやわらげるゆるい口調に、読んでるこちらまでホッとしてしまいます。