キングダム 名言集

物語の序盤、政の命を狙う追手と戦う信に、政がかけた言葉です。この時はまだ、信は田舎から出てきたばかりのただ暴れん坊なだけの青年。ケンカには慣れていても真剣での命のやりとりには慣れておらず、追い込まれてジワジワと後退してしまいます。そんな信に政がハッパをかけるように言ったのがこのセリフ。

これをきっかけに信は逆転勝利し、「退かずに前に進む」という自分の戦い方・生き方を見つけます。主人公・信の生き方が決まる場面でもあり、それを見抜いた政の信への信頼も伝わってくる場面でもあります。
★「キングダム」2巻に掲載

秦の王族でありながら、敵国・趙で生まれてしまったゆえに幼いころから憎悪と暴力にさらされてきた政。そんな彼を守り抜き、秦まで送り届けたのは闇商の女・紫夏（しか）でした。こちらは、政をかばって命を落とした紫夏の最期の言葉。

自分のために誰かが命を落とす……。その重さを身をもって知った政は、王としていかに生きていくべきか、どうやって人々の命を守る王になるかを考えていきます。さきほどの名言が信の生き方を決めた言葉なら、こちらは政の生き方を決めた言葉と言えるでしょう。
★「キングダム」8巻に掲載

キングダム屈指の人気キャラ・王騎。オネエっぽい喋り方ながら、圧倒的な武力で敵を蹂躙する秦の大将軍です。

このセリフは、王騎が死ぬ前に信を自分の後継者と認め、馬上に乗せ「将軍の見る景色」を伝える場面の名言です。これはめちゃくちゃかっこいい名言なので、全文をご紹介します。
「目にするものをよォく見てみなさい　敵の群を　敵の顔を　そして　味方の顔を　天と地を　これが　将軍の見る景色です」
この場面は見開きで描かれる馬上からの“将軍の見る景色”が本当に大スケールで、読んでいてグッと胸に迫ります。ぜひ読んで確かめてください！
★「キングダム」16巻に掲載